【神奈川】川崎市教育委員会は1日、部下に対するパワーハラスメント行為があったとして、市立夢見ケ崎小学校の校長の男性(57)を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。校長は9月21日付で市総合教育センターに勤務地を変更。本人が降任を申し出て11月1日付で教諭となった。
市教委によると、校長は今年9月、学年運営をめぐって男性教諭や女性教諭を校長室で約2時間にわたって指導し、叱責(しっせき)した。その際「ふざけるな」「なめるなよ」など言ったという。
このほか、校内の農園で作業をしていた女性教諭にゴミ袋の束を放り投げたり、通知票の書き方について「やり直せ」と指導していた別の男性教諭が退室しようとすると、腕をつかんで妨げたりしたという。
市教委に相談があり発覚した。教職員計10人が校長からパワハラを受けたと訴え、市教委はこのうち教諭3人の4件についてパワハラ行為と認定した。校長の一連の言動で9月以降、教諭3人が病気休暇を取得したという。
小田嶋満教育長は「児童、保護者の信頼を裏切るもので、大変重く受け止めている。互いの人格を尊重するハラスメントのない良好な職場環境の維持や醸成と、日々の教育活動のさらなる充実に努める」とコメントした。(佐藤英法)