おじいちゃんからお孫さんまで。
3世代に愛される商品を生み出したい
マーケティング部 ふりかけチーム
2008年入社新井 信吾
大学では食品栄養学を学ぶ。
昨年から看板商品『のりたま』を担当し、様々な企画を練る日々。
企画から販売促進まで、
あらゆる工程に関わっている
多くの方に「おいしい!」と思ってもらえる商品を世の中に発信するのがマーケティング部の仕事。商品開発から販売促進まで多くの工程に携わっています。開発期間は約半年間。1ブランドを1人で担当し、春と秋の商品発売のタイミングに合わせて新商品を企画します。まずは、全社からのテーマ案の募集やお客様相談室から届けられるお客様の生の声、モニター調査などを参考に「お客様に求められている商品」のアイデアを探っていきます。その方向性、ターゲット層やメイン素材などを決め、商品開発部との打ち合わせをスタート。試作品を何度も作り、試食を繰り返し、部内や社内アンケート、主婦モニター等の意見から味や見た目を改良していきます。一歩ずつ、「これなら売れる!」と思えるものに近づけていくのです。
他部署とのコミュニケーションが仕事に生きてくる
中身が決まればパッケージデザインの作成に取り掛かります。ラインでの大量生産に向けて資材部、生産管理部、工場などの製造部門との折衝も待っています。一方では、販売促進業務もスタート。各種メディアで展開するCMやキャンペーンの戦略について広報宣伝室と刷り合わせを行い、営業部門に向けて販売店への具体的なアプローチ法を提案したり、商談に役立つデータ資料などの作成や社内プレゼンを行います。マーケティング部の仕事は他部署との連携なしには成り立ちません。商品の問題点がわからなくなったり、アイデアに詰まった時、部署内の上司や同僚の助言はもちろんですが、他部署からの一言が解決につながることもあります。普段からのちょっとした挨拶や何気ない会話から広がっていくコミュニケーションが糧になる仕事なのです。
多くの人に愛され続ける商品を生み出すために
入社からの5年間で新商品9つ、リニューアルなら10個以上の商品を市場に送り出してきました。ひとつの課題が終わればすぐに次が始まる多忙な日々。産みの苦しみは常に味わっています。どんなアイデアでも商品化するには客観的なデータや市場の声などを集めて明確な方向性を示し、開発スタートに向けて部内を説得しなければなりません。そのプレゼン資料作りに没頭し、帰りが遅くなってしまうこともあります。時には早朝から机に向かうことも。移り変わりの激しい近年の市場の中で生き残る商品を作るのは並大抵のことではないのです。売上が伸びなければ営業現場から厳しい声が届きますし、生産数が落ちれば製造部からも厳しい指摘があります。それでも、自ら手掛けた商品を選んでくれるお客様を見かけた時の言葉では言い表せない感動があるからこそ頑張れます。いまや3世代に愛していただいている『のりたま』のような商品を、いつかこの手で生み出したいと思っています。
1日のスケジュール
- 8:30
- 出勤、メールチェック
- 9:00
- 試食のための炊飯開始
担当商品の販売動向確認
- 10:00
- 複数の試作品から候補を選出
商品開発部と打ち合わせ
- 11:00
- 候補品の試食調査
- 12:00
- 主に会社の近くで外食
- 13:00
- 試食調査結果集計・分析・方向性の確定
- 14:00
- 営業担当者からの依頼対応
- 15:00
- 印刷会社とパッケージデザインの打ち合わせ
- 16:00
- モニター調査の試食調査票作成
- 17:00
- 営業担当者の日報確認
- 17:30
- 退勤
新商品の中身構築を模索している時期での一日です。この時期は、試作品の試食が非常に多く、たくさんお米を炊いて何度も試食調査をしています。また、営業担当者からの依頼が入ることも多く、普段からスケジュールは余裕を持って組んでいます。
1年間のスケジュール
- 1月
- データ分析、収集意見をもとに秋冬向け担当商品の方向性を模索
- 2月
- 秋冬向け商品中身決定
パッケージデザイン構築
- 3月
- 商品の社内承認
- 4月
- 営業商談用資料作成
- 5月
- 店頭用販促物作成
次期春夏向け商品のアイデア出し
- 6月
- 社内プレゼン(営業担当者へ秋冬向け新商品の説明)
次期担当商品について商品開発部担当者と打ち合わせ、コンセプト構築
- 7月
- データ分析、収集意見をもとに春夏向け担当商品の方向性を模索
- 8月
- 春夏向け商品中身決定・パッケージデザイン構築
- 9月
- 商品の社内承認
- 10月
- 営業商談用資料作成
- 11月
- 店頭用販促物作成
次期秋冬向け商品テーマのアイデア出し
- 12月
- 社内プレゼン(営業担当者へ春夏向け新商品の説明)
次期担当商品について商品開発部担当者と打ち合わせ、コンセプト構築
新商品は2月に春や夏向けの商品、8月に秋や冬向けの商品を発売するのが基本です。このタイミングで担当商品を発売できるように、コンセプト構築(考える)、中身の方向性・パッケージ構築(作る)といった「商品づくり」をメインに仕事をしています。加えて、営業担当者用の商談用資料の作成(売る)、営業担当者と連携して販売動向確認(改善する)も行っています。
- 味だけでなく
価格もお客様のニーズに合わせる - 混ぜ込みわかめシリーズの中でもプレミアムな商品として「混ぜ込みわかめ貝柱」を発売しました。
中身は非常に高い評価を得たものの、定番商品と比べると割高感があり、なかなか売り上げに繋がりませんでした。より多くのお客様に食べて頂きたいとの思いから、おいしさは保ちつつお手頃価格の定番商品として中身・パッケージを刷新し直しました。その結果、多くのお客様に購入いただくことに繋がり、売り上げも倍増することに成功しました。