つきかげのく頃に                     トップに戻る

 

本作品は、昭和70年代?の架空の部落・蓬瀬群(ほうらいぐん)・月影(つきかげ)村を舞台に、
村にまつわる古い因習「龍玉流し」を軸にして起こる
謎の連続カイ死事件を題材にしたフラグの甘いRPG(?)及び漫画作品である。

ファン?の間では劇中に登場する重要な単語「クロスハンター」を略して「黒犯」とも呼ばれる。

当初はコミックボンボン読者しか存在を知らない、同人作品にも及ばない
ゲームor漫画にすぎなかったが、2005年10月頃インターネット上の
2ちゃんねるで第四話が公開されると、「鳥山パクリ要素を絡めた猟奇殺人」、
「本格的な盗作要素を導入」等従来の版権作品にあまり
見られなかったジャンルの作品であることや、全編に張り巡らされた回収不可能な謎や伏線、
練られず、まだら状態のシナリオの完成度の低さ、
2ちゃんねらー同士が作者の謎や作者への不満、盗作疑惑を推理し曝し合う
少年漫画板クロハンスレや、漫画版を無断で公開しまくり、
すっかり犯罪者予備軍で空気の読めないリアル工房管理人の
違法サイトの存在等が話題となったわけでもなく、
VIP板やニャー速で紹介され瞬く間に人気が上昇。
実質、無断転載を無断転載して、無断で転載が行われ
無断転載されて知名度が上がったことになる(←ややこしい)。

盗作作品として忌み嫌われ、ゲーム版の在庫は売れずに残り続けている。
メジャーどころのパクリ作品としては『パクリ四天王』以来の
黒幕的存在となり、ニャー速で取り上げられるところとなった。

転載されたお陰で、管理人はロクに宣伝していなかったのに(←最低)
公開サイトは半年で7万ヒットを記録、
最近は真面目にサイトを作っている人に申し訳ない気持ちになる事も多く、
管理人はいつ逮捕されるか分からない恐怖と、罪の意識に悩まされている。

誌上企画を背景とした、典型的なメディアミックス展開として漫画化が行われている。
漫画は2000年8月号~2001年10月号まで連載されている。

シナリオ執筆及びキャラクターデザインはカイマコト。

カイマコトはCLAMPのように複数の人間で構成されているという説も根強く、
「カイマコトサークル説」ではカイマコトは最低2~3人で構成されているらしい。
カイマコト分離態の呼び方は特に決まっていないが、以下の呼び名がある。

・「カイマコト1」
・「カイマコト2」
・「カイマコト3」
・「カイマコト」
・「かいまこと」
・「カイ・マコト」

こうして並べてみると仙水クラスの多重人格者の様でちょっと怖い。

 


BGMに関しては、とても史上最強のRPG(自称)とは思えないしょっぱい出来。

 


『つきかげのく頃に』
  1.  犯隠し編(ごまかくしへん)
  2.  頁流し編(ぺーじながしへん)
  3.  鳥殺し編(とりやまごろしへん)
  4.  誌潰し編(ぼんぼんつぶしへん)

 

『つきかげのく頃にカイ』
  1.  目敏し編(めざとしへん)
  2.  罪尽し編(ぱくりづくしへん)
  3.  盗殺し編(ぱくりごろしへん)
  4.  写絶し編(ぱくりだやしへん)

 


『番外編』
  犯曝し編(ぱくりさらしへん)
  写輪し編(つかいまわしへん)
  
  見掛倒し編(みかけだおしへん)
  企画倒し編(きかくだおしへん)
  死切直し編(しきりなおしへん)

  網荒し編(うぇぶあらしへん)

 

 

シナリオ

猟奇的、且つ悲劇的な結末を迎える事の多いシナリオであるが、
物語は月影村を共党系過激派『黒士軍』が村を占拠するシーンから始まる。

この突拍子も無い戦闘シーンをシナリオの冒頭に持ってくることで、
いつの間にかプレイヤーはテロに屈しない登場人物に対して深く感情移入をしてしまい、
やがて起きるであろう悲劇の印象をより深いものにしている。

これは通常の映画などでも見かけないストーリー展開なのだが、
平均してシナリオの2~3割が過ぎると突然『魔王軍』に黒士軍が変化、
初めて本ゲームをプレイする者にとっては、まるでタカヤのゲームを
やっているような錯覚を覚える事すらある。

しかし、そのような一見悲劇とは係わりのない能天気な戦闘シーンの中に、
さり気なく重要かつ回収不可能な伏線が張られていることが多々ある。

用意されたシナリオを何本かクリアしても、今プレイ中のシナリオの『流れ』が
どんな結末に向かっているかまったく予想できないのだが、
実際のシナリオの展開はプレイヤーの予想の斜め上を行くことが多く、
また予想もしなかった意外すぎる展開を見せることもあり、プレイヤーを呆れさせる。

 

ストーリー

舞台は蓬瀬群にある月影村と呼ばれる人口2,000人に満たない寂れた村である。
過去にこの村は大日本共和国防衛軍によるレーザー砲建設を、
村民の団結した格闘術で阻止しており、村の連帯感は今も強固である。

党による一党支配体制の崩壊に伴う計画の無期限凍結から5年後の昭和75年、
空孫史郎はこの村に引っ越してくる。
彼は持ち前の破天荒でドキュソな性格と明るさで新たな学校や友人に打ち解けていく。

しかし、そのまま楽しく平和に過ぎていくと思われた日常は、
龍玉流し祭という祭りの日に共党系過激派『黒士軍』が来た瞬間、
様相を変えていくことになる。

過去4年連続で龍玉流し祭の日に起きたという猟奇殺人事件。
そもそも月影村にはどんな秘密があるのか…。

 

 


登場人物

  空孫 史郎 (そらまご しろう) 声:保志総一朗

『つきかげのく頃に』3作(犯隠し編、頁流し編、鳥殺し編)に
おける主人公及び「盗殺し編」の中心人物その1。

格闘家である父と母の3人家族。
元々蓬瀬群(ほうらいぐん)で暮らしていたが一時離れて暮らしており、
ある事件をきっかけに、昭和75年8月に月影村へと帰ってきた。

直情的で熱血漢、また好奇心旺盛でうまい話にはすぐ乗らずにはいられない行動派。
格闘家としての才能に目を見張るものがあるが、学校での成績は最悪で
勉学における頭の回転は遅く、口先も都会帰りと思えぬ「いなかっぺ」でその典型的すぎる
キャラクターから「劣化悟空」との二つ名が付けられるほどである。

ただ所詮劣化キャラなので、主にレイリアや呂布(ろーぷ)の手痛い被害にあうことも。
料理は苦手で、マンガ肉を焼こうとして家を焼きかけたことがある。
父親の影響からか「クロスハンター」も自認しているらしく、クロスエナジーの持ち主。
その『気』(パワー)を月影流格闘術によって放出し、大量破壊兵器へと変貌するらしい。

 

  碑拿 玲香 (ひだ れいか) 声:中原麻衣

史郎と同級生の女の子。メインヒロインにして「犯隠し編」のヒロイン。
蓬瀬群(ほうらいぐん)出身ではあるが、小学校に上がるまでは親の仕事の都合で
令足(れいたす)村近くで暮らしており、史郎より1年前に蓬瀬寸に戻ってきた。

本名は玲香だが、蓬瀬寸に帰ってからはカタカナ表記で
“レイリア”と自称し、他人にもそう呼ばせている。

転校してきたばかりの史郎の面倒を見つつ初日から陰謀に巻き込んだりと、
献身的な性格だが無自覚な邪悪の塊。

奥手な面もあり、史郎と日敬(にっけい)には格好のからかいの対象にされている。
特技は料理でその腕前は逸品。
「まるいもの」に目がなく見つけると暴走し、
大小かかわらず手当たり次第に「お持ち帰り」してしまう悪癖がある。

その対象は春ちゃん・紅やクラスメイトに留まらず、
果てはキャストオフ超合金『蒼騎士ズゴック』(粗大ゴミ)まで
多岐にわたり、ゆえにレーザー砲工事現場跡地の粗大ゴミ置き場が彼女の宝の山である。

 

  疾風 紅 (はやて くれない) 声:雪野五月

史郎やレイリアの1学年上級生であり、クラスでは委員長を務めるリーダー格。
「頁流し編」のヒロイン。
月影村御三家の筆頭家である「疾風家」の次期頭首(作中用語;普通は“当主”という)
という顔を持ち、頭首としての修行により料理、合気道、剣術、月影流格闘術、
裁縫、お華、お琴、銃器、無線機、ヘリの操縦等数々の特技を持つ。

疾風家には頭首の名に「糸」の1文字を加える習慣があり、「紅」の名前もそれに由来する。
テンションが低くノリが悪い性格で、年齢・性別を問わず周囲に緊張を齎し、
冷徹な空気でクラスメイト達を引っ張っていく。
ただし、時折おじさん臭くなる。
 
勉強はそれなりに出来るが、同級生である呂布や下級生の日向(ひゅうが)と共に
勉強を教えてもらっている光景がしばしば見られる。

趣味はカード等の非電源系ゲームで、放課後に「部活」の名目の下、
雲譚や史郎達と様々な遊びで盛り上がろうとすることを日課としている。
(しかし、盛り下げる事がほとんどである。)

部活創設当初は弱く、自分で定めた罰ゲームの常連であったらしいが、
現在は1位を取るためならば手段を選ばないプレイで、周囲を恐れさせるほどに上達した。

 

  志村 標子 (しむら ひょうこ) 声:かないみか

史郎の下級生の女の子。「鳥殺し編」のヒロイン。
ターゲットの動きを予測して巧みにトラップを仕掛けるという、とんでもない趣味を持つ。
その種類はイタズラから本格的なものまで様々で、
到る所にトラップのちりばめられた街中は彼女のテリトリーとなっている。

「~ですわ。」などお嬢様口調で話すがその文法は間違いが多く、
本人は上品なつもりだが周りには挑発的に聞こえる。

その口調とあいまってめちゃくちゃな性格に見えるが、実際、仲間内で一番のドキュソ。
生意気盛りなので、事あるごとに史郎に対抗意識を燃やして
ちょっかいを出すがまだ幼く、日敬や史郎にからかわれて泣いてしまうことも。

負けず嫌いな上に懲りないので、決してめげることはない。
外見に似合わず運動神経が大変良く、跳び蹴り、誘拐は大得意。

ちなみに嫌いな芸能人はオダギリジョーを初めとしてかなり多く、
バカ殿とマイケルジャクソンの区別が付かない。

尚、このキャラはカイマコトの18禁処女作『TARGET』のヒロインその人である。

 

  影光 歌譜碑 (かげみつ かふい) 声:田村ゆかり

史郎の下級生で標子と同学年。
「写潰し編」のヒロインにして「盗殺し編」の中心人物その2。

月光神社の一人娘で、月影村御三家「影光家」の最後の1人。(父の巌徹は死去。)
毎年6月に行われる「龍玉流し祭」では巫女役を務める。
年齢不相応な銃器ヲタクっぷりと神秘性を兼ね備えた少女で、
村中の武闘派から可愛がられている。

子犬のような愛くるしさで周囲をいつも和ませているのだが、
その振る舞いはなかなか狡猾で犬というよりは狐。

人の不幸や失敗が大好きで、そんな人を見つけては頭を撫でて
慰めてあげることに無上の喜びを感じている。

第一人称が「自分」であり、口数は少ないが
「なのであります」「らじゃ~」「メイデイメイデイ」「衛生兵~!」
等の口癖を持ち、不気味な存在感をかもし出している。

神社の集会所の裏手にある倉庫小屋にて、親友の標子と二人暮らしをしており、
外出先でも一緒にいることが多い。
年少ながら家事全般が得意で、特に料理のレパートリーは豊富。

 

  疾風 葵 (はやて あおい) 声:雪野五月 ※二役

紅の一卵性双生児の妹。「目敏し編」の主人公。
外見は紅に瓜二つで、姉妹を見た目で判別するのは「ある一点」を除けば両親ですら不可能。
蓬瀬群の麓の等蒸(らむす)町に両親と住んでおり、そこのマンガ喫茶
「エンジェル伝説」で受付のアルバイトをしている。
威綱(いづな)が監督を務める草野球チーム「蓬瀬群ハンターズ」の幽霊マネージャー。

 

  志村 武蔵 (しむら たけぞう) 声:小林ゆう

標子の兄で紅と同学年。史郎が転校する1年前、
龍玉流し祭の数日後に謎の失踪を遂げた。
各編における主要登場人物達の行動心理の鍵を握るキーパーソンである。
厳しくエロい性格で、困ると「あいーん」とポーズをとったりと、
どことなく頼りなさそうでドリフな雰囲気。
 
標子とは逆に文系タイプで運動はしないが、
威綱の勧誘により蓬瀬群ハンターズには所属していた。
チームにおいては3割という打率を誇っていたが、本番にコントを始めてしまう。
標子同様、バカ殿とマイケルジャクソンの区別が付かない。

 

  鎖唖満 太叉 (さあまん たいさ) 声:若本規夫

等蒸警察署に勤務する、叩き上げのベテラン刑事。
毎年蓬瀬群で起こる連続カイ死事件を、
一つの意思(疾風家)に基づいた連続殺人事件と見ており、
1年後に迫った定年退職までに事件を解決させようと執念を燃やす。

叩き上げ故にその手口はかなりアウトローなものであり、
しつこく事件を調べる彼を疎ましく思う村人は多い。

定年間近の年齢ではあるが、密かに裏月影流格闘術で鍛えられた
腕力や握力はかなりのもので、彼に一掴みされると大抵の者は身動きができなくなる。
 
同じく等蒸警察署に勤務する老年の鑑識の男性職員(名前はホイコーロー?)から
「軍人時代を思い出してみるアル」などと言われていることから、
以前は軍人だったことが伺える。

月影村に共党過激派を誘導したのは、実は彼である。

 

 

 

 

 

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