シンガーソングライター・安藤裕子が、「90年代の渋谷近辺」をテーマに楽曲をセレクトした。
安藤が登場したのは、10月19日(木)に放送されたJ-WAVEの番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。東京のある街、ある商店街、ある路線……セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナーだ。
同年代のチームでアルバムを制作
東京への想いや思い出について語りながら、ゲストの選曲をお届けする「RADIO ENSEMBLE」。神奈川県出身の安藤は、青春時代を過ごした1990年代にフォーカスをあててプレイリストを作成。安藤は10月11日に最新アルバム『脳内魔法』をリリースした。
安藤:今回のアルバムは、プロデューサーとかエンジニアとか同世代のチームで作っていて。みんなここらへんの時代が青春だったりして、「あの頃はああだったよね」みたいな話をしながらやってたんです。そういうのも踏まえてやってみたらいいかなあと思って、(曲を)選んでみました。
自分が近寄りたい文化を探した90年代
まず安藤は、東京スカパラダイスオーケストラの『MONSTER ROCK』をセレクト。
多様な文化が入り混じった90年代は、渋谷の街並も今とは異なる姿を見せていたという。
安藤:一個の街なんだけども、渋谷系みたいな感じでサブカル感のあるものが育っていて。レコ屋とかに行っても音楽のセレクトが店によってちょっと違ったり、クラブも店によってかかっている音楽が違っていました。中高生の頃は自分が何者になりたいのか、近寄りたい文化を探して、先輩たちに教えてもらいながら自分のなかのカルチャーを育てていた時代でした。
2曲目に選んだのはTOKYO No.1 SOUL SETの『黄昏 '95~太陽の季節~』。
安藤:『脳内魔法』を作ってるチームも都内の渋谷界隈で遊ぶような感じでみんな生きてたと思うから、アルバムを作りながらも「これは90年代のサウンドだね」みたいなのを引っ張り出しながらやっていたんです。この曲は自分が「こういう曲にしたい」とプロデューサーに説明したものでもあって、でも結果全然違う感じに仕上がって(笑)。曲が持っている青春感はもらい受けたかなと思います。
いい意味で「全部どうでもよくなる」楽曲は?
続けて安藤は、小沢健二の『ぼくらが旅に出る理由』を選曲。
安藤:この曲は私もカバーをさせてもらったし、収録されているアルバムの『LIFE』はみんな通しで聴いて知っている感じで、青春の1枚かなと思っておかけしました。
安藤は4曲目にフィッシュマンズの『Go Go Round This World!』をセレクト。
安藤:さっき、(曲づくりで)『黄昏 '95~太陽の季節~』を本来は目指していたって話をしましたけど、気がついたらフィッシュマンズ寄りの曲になっちゃったんですよね(笑)。そもそも、自分が言ってるのは『脳内魔法』の『ただララバイ』なんですけども、「みんなで一生懸命生きて、あの世でまた会おうぜ」って曲なんですね。その曲が気がついたらどんどんレゲエみたいになって「これじゃフィッシュマンズじゃないか」って感じになって育ちました。
最後の選曲は、スチャダラパーの『ついてる男'94春』だ。
安藤:このアルバム『スチャダラ外伝』もすごく良作で、どれを聴いてもすごくカッコいいです。私はけっこう落ち込みやすいんですけど、この曲を聴いていると全部どうでもよくなるっていうか、やる気が出るんです。そんな気持ちになるのでかけようと思います。
安藤裕子の最新情報は、
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東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。