258:酷い状況と欲望の一発
ブチブチと何かが剥ぎ取られる感触と、牡丹の叫び声と、酷い頭痛。私を取り巻く状況はかなり最悪なのですが、それらの事はまるで遠い世界の出来事のようにボンヤリとしていて、ヒヤリとした感触に思わず咳き込み、そのまま呼吸困難に陥り目の前がチカチカしました。
呼吸、酸素、酷い咳。両腕を掴まれ水の中から引き上げられたのだという事は何とか理解したのですが、今はただただ酷い怠さと重い胸の痛みがあって、大量の水を吐き出せば余計に苦しくなって咳が止まらなくなったのですが、何かが頭にぶつかってから少しだけ状態が良くなります。
(なに、が…?)
ポタポタと頭から滴る液体の色が緑色だったので、どうやら頭にぶつかったのはHP回復ポーションだったようですね。
他にもポチャンポチャンと瓶の蓋が開いたポーションや麻痺治しが私の周囲に投げ込まれているのですが、精密さより数を優先して投げているのか大半は水没して沈んでいきます。
その為殆ど効果はなかったのですが、それでも水中に広がった薬液により少しだけ体の調子が良くなり、何とか動けるようになりました。
そうして意識が何とか戻って来たところで、状況を把握しようと視線を動かすと目の前には私の両腕を掴むゴブリンジェネラルが居て、祭壇前でまふかさん達が戦っている姿がボンヤリと見えたのですが……どうやら私が意識を失ってから殆ど時間は経過していないようですね。
まあ窒息した状態で長時間水に浸けられていたら死んでしまいますからね、体感時間はともかく意外とすぐに引き上げられたのかもしれません。
(ぼたん…?)
それから少し遅れて
(ぷぅーいー!!)
そんな事を考えていると牡丹と【意思疎通】が繋がったのですが、どうやらゴブリンジェネラルが意識を失っていた私の『翠皇竜のドレス』を破り、身体についていたティベロスターを剥ぎ取る際に抵抗していた牡丹をついでのように剥ぎ取り遠くに投げ捨ててしまったとの事でした。
そうして投げ捨てられた牡丹は何とか私を回復させようとポーションを手当たり次第投げてと、そのうちの一つが命中してなんとか意識が戻った……という感じのようです。
(こっちはいいから…だいじょうぶ、ぼたんは…にげて…)
牡丹は水中に落ちたあと大量のティベロスター達に追いかけられているようなのですが、とにかく今は命大事にで逃げ切る事を優先してもらいましょう。
(それ、で…)
軽く呼吸を整えるように息を吸うとまだ肺に何か詰まっているような感じがするのですが……これは
それが一番簡単な脱出方法ではあると思うのですが、まふかさん達はまだエトワーデメー達と戦っているようですし、それを見捨てて1人だけ逃げるというのは気が引けます。
それに『歪黒樹の棘』に捧げられるイベントに移行すると隔離されてしまうようですし、最悪の場合は捕らえられた状態でリスポーンするだけと状況が悪化する可能性もあるのですよね。
そういう訳で何とか反撃をして逃げ切りたいところなのですが、ゴブリンジェネラルは私の両手を掴み吊り上げていますし、何の為かはわかりませんが身体中に張り付いたティベロスターを剥ぎ取りにかかっていたのですが、厭らしく蠢くヒトデが抵抗するように私の肌に吸い付いただけでゾクゾクとして、身体から力が抜けてしまいます。
「んん゙っ、お゙お゙…っ」
それでも何とかしてこの拘束を解こうとしていると、ゴブリンジェネラルは私の股間に張り付き中を掻き回していたティベロスターに手を伸ばし、刺し込まれていた肉槍触手を引き抜きにかかるのですが……膨らみビチビチと抵抗する肉槍が暴れる度に呆れてしまうくらい反応してしまい、奥まで刺し込まれていた肉槍がズルリと出て来るとそれだけで潮を噴いてしまって、色々と混ざり合った愛液がゴポリと溢れ出してきました。
押し寄せてくる終わりのないさざ波のような刺激にもう自分でもよくわからないくらい身体がブルブルと震えて、水と混ざった愛液に引き寄せられるように近づいてきたティベロスターが足先を撫でるだけで頭の中が真っ白になってしまうくらい身体が跳ねてと酷い状態だったのですが、両胸に張り付いているティベロスターはまるで私に対する枷であるというように残したままなのですよね。
「やッ、やぁ…あ゙ぁ、おっ、あ゙ああ゙゙ーーーッ!!?」
逃げ出そうにも私の胸を覆う様にくっつく2つの厭らしいヒトデは乳輪をグニグニと撫でまわし、ぷっくりと膨らんだ乳首を押し込むように肉槍触手を刺し込んでと、まるで私の胸を犯しているようにパチュンパチュンと腰を振りながら埋まった乳首を刺激されながらビチビチと捏ね繰り回されると、それだけで胸の奥が蕩けたようにゾクゾクしてしまい、声と力が抜けて行ってしまいます。
そうして乱暴に私の胸を玩具にしたかと思うと今度は無数の肉の芽で強くしつこく扱き上げたりと攻め方を変えてきて、私がどうしたら屈するかを調べているような刺激の変化に胸の奥くからゾクゾクが広がりどうしようもなくなり、指で弾くように乳首がぷるぷるとされるだけで身体から力が抜けてふにゃふにゃになってしまいました。
「は…はひ…ちが…っ」
胸だけで酷い顔になってしまい涎と愛液が垂れてしまうのですが、そんな私を見ながらゴブリンジェネラルはニヤニヤと笑っていたので何とか睨み返そうとしたのですが……ティベロスターに胸を弄られながらでは何の威圧効果もありません。
「ズイブント、
そう目の前にいるゴブリンジェネラルは小馬鹿にしたように嘲るのですが、私はゴブリンジェネラルが喋った事に驚き、目を見開きます。
(ごぶりんが、しゃべ…った?)
今まで喋れるけどただ喋らなかっただけなのか……いえ、これは私の予想なのですが、ゴブリンジェネラルは『歪黒樹の棘』の力を受けてレベルが上がっていますからね、もしかしたらその影響を受けて言葉が喋れるようになったのかもしれません。
そして本当に
一応腰の辺りから伸びるスカート翼は何とか無事ですし、破れたドレスも【リペア】で修理する事は出来るのですが、下手にドレスを修復して警戒されるより、両手斧や盾を鎧に固定してと私が完全に無力化出来たと信じ切っているゴブリンジェネラルの油断に付け入るべきでしょう。
そういう感じに何とかここからの逆転を考えていると、ゴブリンジェネラルは片手で私を万歳させるように固定すると、反対の手を股間に伸ばしてきたのですが、これは明確な隙ですね。
(これでっ!)
とにかく私の両腕を拘束しているゴブリンジェネラルの左手を攻撃しようと【オーラ】を集めようとするのですが……スキルが上手く発動しませんでした。
(え…?)
最初は麻痺毒のせいで身体が痺れているのかと思ったのですが、ゴブリンジェネラルは私が何かしようとしている事に気が付いた様で、厭らしい顔で笑います。
「ナンデ?トイウカオダガ、コレガデファルセントサマノチカラダ」
「でふぁるせんと?」
私は同じ言葉を繰り返す事で時間稼ぎ、その隙に【ドレイン】を使おう身体を蝕む刺激に抵抗していたのですが、そんな姑息な時間稼ぎには引っかからないという様に、ゴブリンジェネラルは愛液が滴り滑りの良くなった私の剥き出しの股間にゴツゴツとした太い指をあてがい、秘蕾を擦り上げます。
「【ド、ドレ…うぅっ…ふっ…ッ!?あぁっ、あ゙っ!!?」
それだけで私は簡単にいってしまったのですが、ゴブリンジェネラルの指使いはその見た目とは裏腹に繊細で、秘蕾を捉えながら麻痺毒を塗りたくるように入り口をほぐしてとスキルに集中する事が出来ません。
麻痺毒に侵され弛緩した身体は弱くなっていて、女性を蹂躙して凌辱する事に慣れたゴブリンジェネラルの卓越した指技の前に為す術もなく敗北させられてしまい、どうしようもない昏い感情に背筋がゾクゾクしてしまいます。
(こんなの、すぐにイ…っ)
ゴブリンジェネラルの恐ろしい指技の前に抵抗は無意味で、湧き上がる悔しさごと大きな波に飲み込まれそうになるのですが……全て流されるその寸前で、ゴブリンジェネラルは焦らす様に指を止めました。
「オット、イクノハイイガ、スコシハガマンシナイト、デファルセントサマノノロイニヨリモドッテコレナクナルゾ?」
(のろい…?)
それでも完全に身体の熱が下がらないようにと蠢く指先に翻弄されながら、ゴブリンジェネラルの言う言葉を理解しようとするのですが……なんでもこの水場で気持ち良くなってしまうと『歪黒樹の棘』に力を吸い取られるだけではなく、デファルセントの呪いによってどんどん感じやすい身体になってしまうとの事でした。
「そんな戯…言…んぅ…」
そういう厭らしい『呪い』があると言われて口では反論してみたのですが、第二エリアは『歪黒樹の棘』というドレイン系のステージギミックがありますし『毀棄都市ペルギィ』には死霊系のモンスターもいるようですしと、本当に呪いやそういう不可思議なものがあるのかもしれません。
それに呪いがあると言われて改めて確認すると、私がいくたびに何かが抜けていき弱体化していくのがわかるような気がするのですが、とにかくゴブリンジェネラルが言うには第二エリアのボスはデファルセントと言い、碌でもないモノである事が確定ですね。
「シンジルシンジナイハカッテニシロ、オレハコウヤッテエモノヲカスメトレレバイイ」
わざわざ教えたのもその絶望を楽しむためだというような様子で、今更いくのを我慢しようとする私を見て、ゴブリンジェネラルは無駄な努力だという様に笑います。
因みに『歪黒樹の棘』以外がヤろうとすると吸収効率が落ちてしまい、あまり酷いとデファルセントに怒られるらしいのですが、これだけ大量に獲物の力を送るのなら多少のお目こぼしはしてくれるだろうとの事でした。
「デハ、コチラハ、コチラデ、タノシムトシヨウ」
既に勝った気でいるゴブリンジェネラルは単純に自分がやりたいだけなのかもしれませんが、我慢しきれないという様に禍々しい肉棒を私の膣口にあてがいます。
「そんなの、入る…わけ…」
ビクンビクンと脈動する巨大で禍々しい肉棒は『歪黒樹の棘』の力を受けて何か別のモノに変容しており、その見た目は
「ドウダロウナ?コレダケトロケテイルノナラ、オレノイチモツデモハイッテシマウカモナ」
「まっ…!!?」
そうして対面のまま抱きかかえられ、立ったまま容赦なく一気に一番奥まで貫かれると、媚毒に侵された子宮が潰れ頭の中で火花が散りました。
「ふ、く…お゙っ、あ゙、お゙…あ゙あ゙ッ!!!」
入ったのは麻痺毒や『歪黒樹の棘』の影響なのか、それともこれがデファルセントの呪いなのか、易々とゴブリンジェネラルの凶悪な肉棒を咥えこんだ私のお腹はポッコリと無様に膨らむのですが、奥を突かれる度に頭の中が弾けて訳が分からなくなります。
(びっ、ビクビクしてっ、熱い…っ!!?)
このままだと本当に
「ま【マジック、ド、ドレイン】!!」
「オッ…?」
HPやスタミナは多そうなので
「アア、タギッテクルゼ!」
水場が怪しく光ったかと思うと、ゴブリンジェネラルの肉棒が膨れ上がって私のお腹の中を圧迫しました。
「あぐ、ッや、あ゙ッあ゙あ゙ッ!!?」
パワーアップというより継続的な回復効果なのでしょう『歪黒樹の棘』から送られてくる力は私が搾り取るより量が多いようで、ゴブリンジェネラルの腰の動きは止まりません。
むしろそんな小細工をする私が反抗的だという様に、ゴブリンジェネラルが胸に張り付くティベロスターをギュッと握りしめ揉みしだくと、厭らしく蠢いていたヒトデはその痛みで暴れまわり、私の両胸を無茶苦茶にしました。
「ず、ずるい…こんな…あぁ…のぉ…お゙…そっぢもぉっ!!?お゙っ、お゙ぉぉお゙お゙っ!!」
胸が零れ落ちてしまいそうで、腰の奥がじんじんして、頭の中がふわふわして、気持ちいトロコが全部蕩けたみたいになっていて、もう何もわかりません。
「タマンネェナ、コレナラスグニシボリトラレソウダ!」
「まっ、まって、それはっ!!あぁあああっぁああっ!!!?」
挿入される度にジャブジャブと麻痺毒が混ざり下半身が溶けそうになるのですが、ゴブリンジェネラルも我慢できなくなったのか肉棒がピクピクと痙攣し始めて……ただいかされるのとは違う別の恐怖に目の前が真っ暗になったのですが、私の身体は強制的に叩き込まれる暴力的な刺激に耐える事が出来なくて、耐えなければと思えば思う程もう我慢が出来なくて、一突きごとに力が抜けて何かが崩れ落ちていきます。
これ以上いくと本当に弱くなってしまう事がわかっていたのですが、良い所を抉るように乱暴に腰を振られると頭がパチパチして、吐き出されたゴブリンジェネラルのドロリとした欲望がお腹の中で暴れると、その白い液体に溺れるようにして私はあられもない声を上げながら一緒に果ててしまいました。
※第二エリアのボスの名前がチラリ、そしてまだまだピンチは継続中、負けてしまいそうなユリエルに応援の言葉を送ってくれるとその言葉が力になるのかもしれませんし、ならないのかもしれません。
※少し修正しました(9/4)。