渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

SR400とバイクブーム終了の関係

2023年11月02日 | open

SR400とバイクブーム終了の関係



冷静に正確に分析している。
慧眼。
日本のオートバイブームは
既に終焉を迎えて久しいが、
ここ15年の動向は変則的な
市場形成によりさらに混乱
した。
それは、業者による「残余
マーケットの奪い合い」に
よるのが起因であり、激減
した二輪乗りというユーザー
をどう獲得するかにおいて
利益第一主義を対置させて
延命を図ろうとした二輪業者
によって形成された。
だが、それは社会的には長期
スパンでは総体
的な二輪購入
者減少を助長さ
せる結果とな
った。

今後は、新車販売価格が標準
小売り価格を大幅に超えたと
いう異常事態(それも業者の
儲け主義による)が適正化
されても、中古車の旧車価格
の暴騰が沈静化されても、
蝕まれた病魔のようにじわり
じわりと国民の二輪離れは
さらに進行する事だろう。


日本人がオートバイに乗らなく
なったのは、日本人が変わった
からではない。
業界が環境を変えてしまった
のだ。

だが、その事を自省する業者は
殆どいない。
目先の利益分捕り合戦のよう
な事しかどの業者もやらない
からだ。
だが、本当の商業主義的見地
からすると、それは本物の
あきんどのやる事ではない。
成功者たちは「百年の計」を
誰もが持っている。
二輪販売業界にはそれがない。

動きが人形劇のサンダーバード
のようで面白い(笑
バージルあたりの動きに似て
いる(笑


鋭い分析力もさることながら
語り口も穏やかで冷静、とて
も好感が持てる動画配信なの
だが、中心に流れているのは
SRに対する深い愛情だ。
近年、本物のオートバイ乗り
は少なくなった。
大衆化は質の低下をもたらす
のは人の世の定番だが、こと
二輪に関しては異なる。
二輪乗車人たちの総数が激減
した現代日本、乗り手の質性
が著しく低下し、ド素人が
大集合となってしまっている。
総数が減って質も下がるとい
う、まるでスタグフレーション
のマイナス逆現象のような奇妙
な状態が現出しているのだ。
かつての80年代オートバイブー
ムの頃は、この配信者のような
本物の二輪乗りだらけで、こう
した本格派の視点を持つ人たち
はごちゃまんといた。
今の時代、実は社会的に深い
部分で決定的に何かがおかしい。
あまりにも「真実」を知ろうと
しない、物事を深めようとしな
い、楽しておいしいところを
求めるという質性を嗜好する
人間たちが増え過ぎている。
それは、二輪業界のせいでは
ない。「主体」の自覚の問題だ。
とはいえ、そうした現代人たち
(特に中年世代あたりまで)も
無自覚
で自戒も自省もない人的
種族と
はいえ、犠牲者でもある。
そのように「考えない人間」に
造り上げられてしまったからだ。
だが、覚醒の必要性を感じる
人間も少なすぎる。
このまま、この先日本は駄目に
なるだろう。
憂国の情、たれか知るらむ。




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