渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

オーバーパンツの季節

2023年11月01日 | open



11月。
オートバイ乗りたちはオーバー
パンツ、ウォームパンツの季節
だ。


レザーというのは防風性、耐
衝撃性、耐擦過性が強いのだ
が、保温性は全く無いので、
革を着たからと暖かくはない。
レザージャケットが中綿入り
だったりインナーがあるのは
その為だ。空気が逃げないの
で革は暖かいのだが、革だけ
では温まらない。
被服は、服と体の間の空気を
体温で温めてそれを外に逃が
さないのが保温のキモ。
なのでピッタリピチピチは
保温性が著しく低くなる。
革ジャンなどの原初のフライ
トジャケットがゆったり系で
袖元と裾がピシッとしまって
いるのは中に空気を確保して
それを逃がさない設計にな
っているからだ。
それゆえ、街着の単なる見か
け上のファッションで着る革
ジャンではなく、実用性重視
の革ジャンはゆったり目の
サイズを選ぶのが大昔から
のセオリーなのだ。
ピッタリピチピチの革ジャン
で冬場はロードを走れない。
保温空気が少なすぎるから凍
りつきそうになる。
これは試しにオーバーベスト
の前ボタンを全部閉めたりす
ると、締め付けられて革ジャン
の中の空気が抜けるので、そ
れで冬季走行すれば現象が分
かる。凍えきる中を走っては
いられない。
だが、綿入りのゆったり目の
革ジャンならば、胸も懐も脇
腕も背中もかなり暖かいと
うのは現実現象として存在
る。
これは、物理的な事なので、
否定しようがない。

冬場のライディングウエアの
下は、専用設計のウォームパ
ンツやオーバーパンツがいい。
実際に着用して走行すると、
厳冬期でも全く寒さを感じな
い。
オートバイ用のオーバーパンツ
は動きを想定してして設計さ
れているので、釣り用よりも
機能性に富んでいる。


こういうパンツは冬季二輪用
に転用しても充分いける。
ウインタースポーツウエアが
もっこり系なのは空気を溜め
て逃がさないため。


ただし、二輪用にロードで使
うと、排ガスで汚れまくる。
私のスノボパンツがそう(笑


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