外科医エリーゼ
外科医エリーゼ | |
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ジャンル | ハイ・ファンタジー |
小説 | |
著者 | yuin |
イラスト | mini |
出版社 | Kidari Studio |
掲載サイト | カカオページ |
刊行期間 | 2015年12月30日 - 2016年4月27日 |
巻数 | 全4巻 |
漫画 | |
原作・原案など | yuin |
作画 | mini |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | カカオページ ピッコマ |
発表期間 | 2017年9月18日 - 2021年2月16日 |
巻数 | 全10巻(2023年10月4日現在) |
アニメ | |
原作 | yuin、mini |
監督 | 羽原久美子 |
シリーズ構成 | 赤尾でこ |
キャラクターデザイン | 渡部裕子 |
アニメーション制作 | MAHO FILM |
放送局 | 未発表 |
放送期間 | 2024年1月 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
『外科医エリーゼ』(げかいエリーゼ、朝: 외과의사 엘리제、英: Doctor Elise: The Royal Lady with the Lamp)は、yuinによるウェブ小説。2015年12月30日から2016年4月27日までカカオページにて連載された。また、miniによるウェブトゥーンが2017年9月18日から2021年2月16日までカカオページにて連載され、日本でもデジタル版が2018年7月25日にピッコマにて連載され[1]、紙版が2019年8月5日から KADOKAWAにより発売された[2]。
あらすじ[編集]
地球ではない違う世界での1回目の人生、ブリチア帝国クロレンス侯爵家の長女エリーゼ・ド・クロレンスは、その恵まれた出自とわがままな性格により皇后まで上り詰めたものの悪行に明け暮れ、皇帝で夫でもあるリンデン・ド・ロマノフによって火あぶりの刑に処され命を落とした。2回目の人生、現代の日本で高本葵として生まれ、前世の過ちを清算するために人を救う医師として生きてきたものの航空事故によりまたも命を落としてしまう。しかし、3回目の人生は再び15歳のエリーゼへと転生。二度と過ちは繰り返さないことを誓い、1回目の人生で処刑されるまでの記憶と、2回目の人生で培った医者としての知識と技術を頼りに、自分とその周囲の者たちの死の運命を回避するべく動き始める。その為にまず、悲劇の始まりである皇太子リンデンとの婚約の解消を皇帝ミンチェストに直訴するが、その条件として“賭け”を持ちかけられる。
登場人物[編集]
主人公[編集]
エリーゼ・ド・クロレンス
- 声 - 石川由依[3]
- 本作の主人公[4]。物語開始時15歳。愛称は「リゼ」。好きな花は薔薇。好きな食べ物は苺ケーキ、マンゴープリン、バナナタルト、マカロン。嫌いなものは牛乳。欠点は、文字が独特で近しい人物でなければ難解な場合があることと、よく高熱で寝込んでしまうこと。
- 1回目の人生は、人形の様な見た目とは裏腹に性格が最悪で些細なことで怒り、周囲への八つ当たりは日常茶飯事だった為、部下からは恐怖の対象とされていた。わがままにより皇太子リンデンと婚約し、結婚して皇后となった後の6年間は夫の気を引こうと努力をしたが、報われることがなかった為に心が歪んでしまった。その結果、悪行に明け暮れ国を乱して多くの人命が失われるという取り返しのつかないことになり、クロレンス家門は破滅。エリーゼ自身も夫に火あぶりの刑に処されて、25歳でその生涯を終えることになった。
- 2回目の人生は、現代の日本で高本葵として生まれ変わり、前世の過ちを清算するために人の命を救う外科医となる。最年少で東京医大教授となった努力の天才で、友人からは仕事中毒を疑われる程の仕事人間だったが、30歳の時に航空事故に遭い、気が付いた時には15歳のエリーゼに戻っていた。
- 3回目の人生、エリーゼの身体で再び医者として生きる為に、自分とその周囲の者たちの死の運命を回避する為に前世の記憶と知識を活用して行動し始める。高本葵として生きた前世では親がいなかった為、そのありがたみを思い知ったことで父に茶を淹れるなどの親孝行を始め、継母に対する態度も改めた。また、それまでに自らが行ってきた八つ当たりやいじめの被害者である屋敷の使用人たちと恋敵であるユリエンに謝罪をして、徐々に周囲から信頼されるようになっていく。
リンデン・ド・ロマノフ
- 声 - 阿座上洋平[3]
- ロマノフ皇室第三皇子で皇太子。エリーゼの婚約者。皇室の一員として個人的な感情を捨てて国に尽くす堅物。次期皇帝となる為に幼い頃から様々な分野で血の滲む様な努力を重ねてきた。不愛想な為に冷たい印象を持たれるが、本来は情に厚く心優しい性格。唯一の欠点は料理が下手なことで、振る舞う相手がリンデンの顔色を窺って「不味い」と言えない為に本人はそのことに気付いていない。
- 15年前の悲劇で母と姉を亡くして以来感情を失くし、その原因を作った者たちへの復讐を生きる目的としている。それ故に転生前のエリーゼとは皇帝である父の命令で結婚したものの夫婦間の愛はすれ違っており、子を成すこともしなかった。かといって他の女性に興味を示すこともしておらず、彼の気を引こうと悪行を重ねて国を乱したエリーゼを火あぶりの刑に処した。
- 戦時中は総司令官として軍を統率し、2年前のアンジェリー戦争では英雄と評される程の戦果を挙げた。『空帝』の異名を持ち、個人としてもロマノフ皇家に受け継がれる超常能力を駆使して非常に高い戦闘力を発揮するが、身体に負担が掛かる為に多用は出来ない。弟のミハイルとは皇帝の座を争う政敵ではあるものの兄弟仲は悪くなく、争いを避けたいと考えている。
ロマノフ皇室[編集]
ミンチェスト・ド・ロマノフ
- ブリチア帝国皇帝。優しい人柄ではあるが、大国の君主として老獪な一面も併せ持つ。エリーゼのことを気に入っており、家族に迎え入れたいと願っている。15年前の悲劇で皇后と皇女を、2年前の戦争で第一皇子を亡くしており、自身亡き後に起こりうる第二皇子リンデンと第三皇子ミハイルの皇位継承争いに心を痛めている。
ミハイル・ド・ロマノフ
- ロマノフ皇室第三皇子。愛称は「ミル」。ロマノフ皇家に受け継がれる超常能力と、体内エネルギー“オーラ”を自在に操る帝国最強のオーラナイトで、剣騎士団の団長を務める。階級は中将。
- 自由奔放で常に明るく、礼式用のワインを勝手に持ち出して一般市民と酌み交わすなどおよそ皇族らしからぬ気さくな人柄から、帝国市民に愛されている。一方で自他ともに認める浮気者で、女性泣かせな一面もある。転生前のエリーゼにとっては唯一の友人だった。旅行好きで3年毎に武者修行と言う名の家出を繰り返しては皇宮を驚かせてきた。東方の国“清”へと旅した際、オーラを操る技術を習得し、『剣帝』の称号を与えられて両国の友好の架け橋となった。ミハイルが清で行った冒険は劇作家によって舞台化され人気を博している。
マリエン・ド・ロマノフ
- 第一皇妃。アムセル・ド・チャイルド侯爵の妹で、ミハイルの母。政略結婚により皇室に嫁いできた。
レベッカ・ド・ロマノフ
- 平民出身の皇后でリンデンの母。15年前に娘イブリンと共に亡くなっており、2人の死がリンデンの心に大きな傷を残すことになった。
イブリン・ド・ロマノフ
- 第一皇女でリンデンの姉。15年前に母レベッカと共に亡くなっている。
クロレンス侯爵家[編集]
エル・ド・クロレンス
- クロレンス侯爵家の当主。二男一女の父で、長男レン、次男クリス、長女エリーゼがいる。ブリチア帝国宰相を務め、皇帝ミンチェストとは親友と言える間柄。娘のエリーゼには甘く、わがままを許してしまいがちだが、行き過ぎた行為には罰を与えることもある。
レン・ド・クロレンス
- クロレンス侯爵家の長男。銃騎士団の副団長(後に団長へと昇格)を務める。父、弟とは違ってエリーゼに対し厳しい態度を取るが、内心では妹を大切に想っている。
クリス・ド・クロレンス
- クロレンス侯爵家の次男。行政部に務める官僚で切れ者と評される。父以上にエリーゼに甘く、そんな兄をエリーゼも慕っている。
テレサ・ド・クロレンス
- 後妻として侯爵家に入った女性で、子どもたちにとっては継母にあたる。転生前のエリーゼからは母と認めてもらえなかった。
テレサ・ド・クロレンス(故人)
- 前侯爵夫人でレン、クリス、エリーゼの実母。容姿はエリーゼと瓜二つで、過去に一族を抜けて看護師になると大騒ぎしたことがあったらしく、エリーゼはその血を色濃く継いでいる模様である。彼女の遺言で貧民救済の為のテレサ病院が建てられることになった。
チャイルド侯爵家[編集]
アムセル・ド・チャイルド
- チャイルド侯爵家の当主。『毒蛇』の異名を持つ国際金融財閥の首長を務める大貴族で、莫大な財産を持っている為に皇帝ミンチェストでさえもむやみに手を出せない大物。妹マリエンがロマノフ皇室に嫁いだミハイルの母である為、ミハイルの伯父にあたる。
アルバート・ド・チャイルド
- チャイルド侯爵家の長男で、ユリエンの兄。情報部の参謀で階級は中佐。クロレンス侯爵家を敵視しているが、公正な判断を下せる冷静さを持っている。
ユリエン・ド・チャイルド
- チャイルド侯爵家の長女。褐色の肌にエメラルドの髪が映える美女。リンデンに想いを寄せているが、政治的な立場のせいで結ばれることはないと半ば諦めている。転生前のエリーゼからは恋敵ということもあっていじめを受けていたが、謝罪を受け入れた後で良き友人となった。理知的で面倒見が良く、エリーゼはユリエンこそが皇后に相応しいと考えている。
病院関係者[編集]
グレアム・ド・ファロン
- 声 - 細谷佳正[3]
- テレサ病院の最年少教授で天才医師。没落したファロン男爵家の長男。年齢は20代後半。20年前のロンド疫病事件で自分と乳母を除く家族全てを失っており、それ以来医学にしか興味を示さなくなった。医師見習いとして病院へやってきたローゼ(エリーゼ)の教育係として厳しい態度をとる。
ゴート
- テレサ病院の院長で、爵位は子爵。病院経営はクロレンス侯爵家の援助で成り立っている為、侯爵家に対する敬意を忘れることなく職務を全うしている。
ベン
- 皇室十字病院の教授で、爵位は子爵。皇宮の侍医も務める優秀な医師で、エリーゼも幼い頃に世話になったことがある。
カイル
- ローズデール病院の教授で、病院では一番腕が良いと言われる優秀な医師。
フランソエン共和国[編集]
ルイ・ニコラス
- 共和国総統シモン・ニコラスの一人息子。『砂漠のサソリ』の異名を持つ名将で、勝利の為には手段を選ばない冷酷な男。2年前の戦争からリンデンとはお互いに因縁の相手となっている。
書誌情報[編集]
- yuin(原作)・mini(漫画)『外科医エリーゼ』KADOKAWA、既刊10巻(2023年10月4日現在)
- 2019年8月5日発売[5]、ISBN 978-4-04-065813-1
- 2019年10月4日発売[6]、ISBN 978-4-04-064152-2
- 2019年12月5日発売[7]、ISBN 978-4-04-064226-0
- 2020年6月5日発売[8]、ISBN 978-4-04-064688-6
- 2020年10月5日発売[9]、ISBN 978-4-04-064986-3
- 2021年7月5日発売[10]、ISBN 978-4-04-680575-1
- 2022年2月4日発売[11]、ISBN 978-4-04-681156-1
- 2023年3月3日発売[12]、ISBN 978-4-04-681460-9
- 2023年6月5日発売[13]、ISBN 978-4-04-682510-0
- 2023年10月4日発売[14]、ISBN 978-4-04-682944-3
テレビアニメ[編集]
この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
2024年1月より放送予定[15]。
スタッフ[編集]
- 原作:yuin 小説版「外科医エリーゼ」(KW BOOKS Co.Ltd.) / mini 漫画版「外科医エリーゼ」(KidariStudio, Inc.)[3]
- 監督 - 羽原久美子[3]
- シリーズ構成 - 赤尾でこ[3]
- キャラクターデザイン - 渡部裕子[3]
- アニメーション制作 - MAHO FILM[3]
- アソシエイトプロデューサー - Kakao Entertainment Corp.[3]
出典[編集]
- ^ “天才外科医が1度目の人生に逆戻り、皇后としてやり直すピッコマ新連載”. コミックナタリー. コミックナタリー (2018年7月25日). 2023年10月25日閲覧。
- ^ “転生して外科医になった元皇后が、1度目の人生に戻って?「外科医エリーゼ」1巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2019年8月5日). 2023年10月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “Staff & Cast”. TVアニメ「外科医エリーゼ」公式サイト. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ:テレビアニメが2024年1月スタート 石川由依がエリーゼに 阿座上洋平、細谷佳正も”. MANTANWEB. MANTAN (2023年6月29日). 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 1”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 2”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 3”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 4”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 5”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 6”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 7”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 8”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 9”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “外科医エリーゼ 10”. KADOKAWA. 2023年10月25日閲覧。
- ^ “アニメ「外科医エリーゼ」2024年1月放送、キャストに石川由依・阿座上洋平・細谷佳正”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年6月29日). 2023年10月25日閲覧。
外部リンク[編集]
- TVアニメ「外科医エリーゼ」公式サイト
- TVアニメ「外科医エリーゼ」公式 (@surgeon_elise) - Twitter
- TVアニメ「外科医エリーゼ」公式 (@surgeon_elise) - Instagram