アサヒ・イーグルって会社知っていますか? 私は、全然知りませんでした。最近になって、むかしチーフとSAA を出していたと言うことが 判ってきて、会社を調べてもさっぱり情報がありません。しかも、頼りのGun 誌にもたいしたことは書いていません。 なぞを解明することは、大好きなので自分で調べてみました。
判ったことは、上の写真のごとく、ままごと・おもちゃの大ヒット作「ママ・レンジ」のアサヒ玩具社でした。自転車を売っているアサヒという会社が大阪にありますが、
私は関係ないと思います。
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SAAに燦然と輝くアサヒ・イーグルのロゴ。
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チーフの方には、アサヒの文字は無くシリアルの頭文字A が何となくそれっぽいかなと言う感じです。チーフは、コクサイの丸ごとコピー品です。引け目があってアサヒと書かなかったのかもしれません。出来もSAAの方が良いです。チーフの方が先に販売されたようです(確証なし)。
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アサヒ玩具は、ネット上の情報によると終戦直後の1947年には、すでにブリキの車を生産していて、その後一貫して子供のおもちゃを販売しています。 そんななか、1969年に発売した実際にホットケーキが焼けるママレンジは、1年に10万個以上も売れると言う大ヒットとなりました。その後、ママシリーズがいくつか販売されました。また、ピンクレディーの人形や、ベルバラ人形もそうとうヒットしたそうです。また、1971年にはアメリカンクラッカーという2個のボールをカチカチ合わせる物が大ヒットしました。その後1980年台にパックマンの類似電子ゲームを売っていたようです。ネット上では、そのあたりまでしか情報はありません。 その後、会社は消滅したようです。子供の遊びが電子ゲームに移ってきたせいでしょうか?
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アサヒ玩具は蔵前にあったんですね。
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こちらは、SAA のパンフレットです。
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裏に住所が書いています。ママレンジの住所と同じですね。
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ちなみにチーフの箱には、正確な番地までは載っていません。でも蔵前だけ書かれています。
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アサヒのチーフは、コクサイ1-2型の丸ごとコピーです。上がコクサイです。 この3スクリューは、非常に特徴的なものです。また、メカは、コクサイが同時発売の
ミリタリポリスと同じ機構で、ヨークをフレーム下部から止めるのが特徴です。ですからコクサイのほうがオリジナルだと思います。コクサイは、六人部氏が開発したのではなかったかと思います。
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余談ですが、コクサイの原型はMGC 1型です。丸ごとコピーのコクサイ1型の、機構を改良した物がこのコクサイ1-2型です。写真は、上からMGC 1型、コクサイ1-2型、アサヒです。みんな サイドプレートの形が同じです。全部MGC の流れを汲んでいます。というか無断?コピーしています。
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大先輩からアサヒの金型は、マルシンに渡って生産が続けられたと聞きましたが、 どうも違うようです。写真上がマルシンのチーフですが、機構やサイドプレートなどまったく別物です。マルシンのチーフは、外観がCMC とそっくりです。機構は少し違います。
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SAA のほうは、オリジナル開発のようで、実物のようにシリンダにブッシュが入っています。写真左上はCMC 3型のシリンダですが、ご覧のようにブッシュは入っていません。 このSAA は、フレームが少し幅が狭いのですが、CMC 3型とも比較できるくらい 良く出来たモデルガンだと思います。
こちらにSAA パンフレットの表と中身を掲載しています。
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ナゾが解けてすっきりですが、販売開始がいつごろなのかはっきり判りません。 販売終了は、sm規格が施行されるころにやめたようです。「付き合ってらんねー」状態だったのかもしれません。46年規制の少し前から販売を始めたようなので、規制続きのこの業界に見切りをつけたのだと思います。何か情報をお持ちの方がいらしたら、ぜひ教えてください。
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重大情報感謝です模型月刊誌「ホビージャパン」誌1971年8月号の広告です。 これによりますと、アサヒは、どうも間違いなくマルシン型のチーフを
販売していたようです。ということは、このページで紹介したチーフは、なんなんでしょう? 1)アサヒチーフには、コクサイコピーとオリジナル開発の2種類があった 2)アサヒは1種類でここに紹介した物はパーツ互換の無いコクサイ製である
他の個体を見たことが無いのでなんともいえません。追加情報ぜひお寄せください。
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