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この作品「水着女装したらTSした件」は「TSF」「水着」等のタグがつけられた作品です。
水着女装したらTSした件/XJ(改)投棄場のようなものの小説

水着女装したらTSした件

8,269文字16分

タイトル通りの話。過去に書いた作品(消失)の設定を使ってリブート的な。挿絵機能のテストもかねて。
挿絵はこちら(illust/112926688)

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「くっ、なんで僕がこんなことに……」
「ダイジョーブだって。めっちゃ似合ってるし」
「ちっとも嬉しくないのですがねっ!」

兄、タクミから今の姿がすごく似合っていると言われたわけであるが、僕、ミヅキはちっとも嬉しくなどなく、むしろ悔しさと羞恥心でいっぱいである。
普通ならお褒めの言葉をいただいたら喜ぶのかもしれないけど、今の姿はどう考えたって嬉しいものではない。
何故って? だって男の僕が、女装させられているのだから。

ウチの兄貴は趣味で女装している。いつどこでどうやって目覚めてしまったのかはよくわからないが。
はっきりいって女装した兄貴の完成度というかクオリティは高い。ぱっと見では絶対に男とは思えない。
そこのところは弟の僕も認める。

そして調子に乗ったのかは知らないけど、兄貴はそんな女装姿で配信しているらしい。
結構スパチャで稼いでいるようで、金回りはいいのやら何なのか。
かくいう自分もその女装した兄貴の配信をこっそり見ているのは秘密だ。うん、ウチの兄貴カワイイ。

で、そんな兄貴が僕にちょっとしたカケを仕掛けてきた。
話は簡単、ゲーム勝負に僕が負けたら僕も女装しろと。

クオリティ高い女装ができる兄貴は顔もいい。女顔とか言われているだけあって。
ボクと兄貴は当然のように血はつながっている。しかるに自画自賛じゃないけど、僕の顔もまあまあ悪くない。

それもあって、兄貴はぜひ僕に女装させてみたいと思っていたようだ。
どうやらそっちの意味で僕は狙われていたらしい。

だが正直、見るのと自分がやるのとでは話が違う。
さすがに自分が女装するのは御免こうむりたい。丁重にお断り申し上げます。

しかしそこで兄貴は引き下がらない。だから勝負に僕が負けたら僕が女装する、ってことになりました。
結果、僕はボロ負けしました。

なんだよあの脱出不能な42連コンボって。一度食らったらそこでゲーム終了じゃないか。
あんな反則技ができちゃうゲームって何さ。デバッカー仕事しろ。

当然猛抗議したが残念ながら「勝負は勝負だろぉ?」と聞き入れてもらえず、結局女装するハメになった。
しかし、だ。ただ女装するだけだったらまだマシだった。簡単にめくれて中が見えそうなミニスカートや、ガッツリ女物のパンツとブラまで着る羽目になったのも、それで終わればまだマシだった。

それで終わらなかったから最悪なのだ。
家でガッツリ女装させられ、鏡を見た自分の姿に思わず「これが、僕?」などと定番すぎるセリフを口にしてしまったりして。
自分でもびっくりするぐらいの完成度高くすっかり女の子に見える女装させられて。

そしてそのまま兄貴に連れられ外出。正直周囲の目が気になって仕方なかった。
男に見られたら、知ってる人間に見られたらどうしよう、と。必死になっていた。

それがただの外出だったらまだよかった。だがその次があったのが最悪だった。
兄貴がどこに連れていくのかと思えば、まさかのプール。そしてそこから、水着女装させられる羽目になってしまった。


水着女装したらTSした話


し、下着までだったらまだ見えない範疇だからいい……いや良くないけどまだマシだけど、水着はそうもいかない。
もう、こう、モロに皆に見られてるしっ!!

「こ、これ、どう考えてもヤバいだろっ!」
「ふふっ、そこはオレの完璧な手腕でどう見ても女の子ですよ」

確かに、着せられた水着はビキニでふわふわした感じのフリルがいっぱいなタイプだから体のラインが結構ごまかせる。
兄貴も同タイプのビキニで、フリルいっぱいの、僕とは色違いの物。兄貴がイエローで僕がスカイブルー。
率直に言ってかわいいデザインである。自分が着ていなければ、だけど。

ブラトップはふわふわフリルが胴体胸部を包み込んでいる感じ。これ胸が薄い人がボリューム見せるための錯覚に好都合なやつですかね?
確かに僕らも胸薄いですけどね。なにせ男ですから薄いというより板だし。

下のフリルも結構大きく、スカートみたいな具合になっている。
これなら股間の危険域は何とか見られずに済むとは思う。多分。

それでも万が一ってことはある。ここに来るまでに女装させられて着用してきたスカートよりも明らかにこの水着のスカートっぽいフリルは短い。
となるとちょっと風が吹いただけでめくれて股間の危ない存在がバレてしまうのではないかと、ひやひやものだよ。

それだけでなく、男としての生理現象が襲ってきたらもう、大変。
なにがって、ほら、血流が一転に集中して、テント張っちゃうやつ。

万が一にもそうなったらごまかせていた存在が目立って女装しているのがバレてしまう可能性大!
ということも考慮に入れているようで、兄貴は対策していた。

「心配するなって、ちゃんと落ち着かせる薬飲んだじゃん」
「あれ、本当に大丈夫なのか?」

ここに至るまでに兄貴は「おっきしたら大変だからな」といって、その効果を抑制させる薬を飲むよう勧めてきた。
錠剤の謎の薬。こいつを飲むと股間への血流が抑えられるらしい。

確かにその効果なのか、緊張しているもののちょっと落ち着いているようにも感じる。
とにかくバレなきゃいいよバレなきゃ。なにせばれたら最悪なのだから。なにせ……

「バレたらタダじゃすまないぞ。僕ら女子更衣室使っちゃったし」

ここに至る過程がもうアウトなんだよ。なにせ水着に着替えるために女子更衣室に入ってしまったのだから。
「いやこの見た目で男子更衣室は無理だろ」などという謎の理屈で兄貴は僕の手を引っ張って平然と女子更衣室に突入してしまったのだ。

入った瞬間、僕たち以外にいるのは当然女性だけ。着替えている半裸の姿が視線に入って、いたたまれなくなってしまう。
だというのに兄貴は本当に平然。さては過去に既にやっているな? この犯罪者が。
というか、ここで着替えるって、マジ?

一応女子更衣室には気になる人用に個別ブースみたいなのが用意されていてそこで着替えることもできる。
なので周囲に僕らの着替えを見られることはなかったが、それでも男が女子更衣室に入った時点でもうアウトだよっ!
もしこんなことがバレたら、僕ら社会的に死ぬ。

「まーまー、そんなことよりせっかくプールに来たんだしぃ、楽しもうぜぇ♪」
「この状況下でどう楽しめと?」

羞恥プレイどころじゃない罰ゲームよりも最悪な環境で楽しむことなんて、僕のメンタル鋼じゃないんだぞ。
着ているものが女物のビキニって時点で意識してしまう。

当然だが男物と女物とでは着ている感じは異なる。体のラインが違うのだから差異が出てくるのは当然。
特に下半身。物体の存在があるとないのとでは違いは顕著であり。ようするにこう、前が締め付けられてですね。

プールに来る前に女装させられて女性物の下着というかパンツ穿かされた時も感じたけど、きついのですよ。
そりゃ女性には物体の存在がないのだから収納設計などされているわけもなく、きついのは当然でして。
それはこの水着だって同じ。ちょいと締め付けられる感触が。

ブラをしているってのもそれに輪をかけて。普通男の水着はブラなんてしませんよ?
普段はオープンにしているというのに、ブラ付けているとこっちも意識してしまって。男なのになぜか「トップレスになったらヤバい」という謎の自覚もしてしまう。
なお、日焼けして跡が残ったら最悪なので日焼け止めはしっかり塗りました。

こうしたことを総合的に受けてしまい、自分は女の子の格好しているんだと妙に自覚させられており、そこからさらに別の意識してしまい。
つまり男なのに女の子の格好している、ってことでドキドキして、血流がですね。
いやこの点は薬が効いているのか助かるというか。ここで起立したら犯罪者刑務所待ったなし社会的死亡確実だし。

そんな超緊張と超困惑がブレンドされまくっている僕に対して本当にお構いなしにはしゃぐ様子を見せている兄貴が、すごくムカつくのですけど。
そもそもこの人のせいで今の水着女装羞恥状態な環境ができてるわけだし。

恨みは大きい。しかしゲームで負けての約束であるのも事実。ある意味仕方ないところもあるのだが。
兄貴に手を引っ張られプールをつれられながら、とにもかくにも今は必死にバレないようにと願うばかりだった。


ちなみにその後、4組ぐらいからナンパされた。
なーるほど僕ら完璧に女の子に見られて女装バレてないわけですねぇ……ちっとも嬉しくねぇ。











「これは……どういうことだ?」
「どういうことでしょうねぇ?」

僕も兄貴も困惑していた。ただし僕の場合はその困惑に兄貴に対する怒りと問い詰める気持ちがブレンドされており、一方の兄貴は弟の僕からの視線にとぼけているようにも感じられた。

何故困惑しているのか。それは帰宅して女装から普段着に着替えようとして、ないことに気がついたからだ。
何がないかって? 僕も兄貴も、男の証が下半身から消失していたんだよっ!!


水着女装したらTSした話


プールではチャラい男共がこれでもかとナンパしまくってきた。
なんでこっち来るんだよ他にも女の子いるだろそもそも女の子と一緒にプールに来いクズ男共がとうんざりしながらたっぷり泳いで疲れたので帰ろうってことで。

で、ヤバいよな大丈夫だよなでも着替え一式女子更衣室の中だしと思いながら女子更衣室の区切られたブースで着替えていたのだが、その時は間違いなくあったのだよ男の物体は。
確かに「うわ冷えてめっちゃ縮こまっちゃって」とは思ったけどさ。

そしてプールに来た時と同様に女装、というより女子更衣室に入ってしまったので女装して女のフリしないとヤバいので。
バレてないよな大丈夫だよなと心配しつつ致し方なく女物のパンツに足を通し風が吹いたらめくれそうなミニスカートを穿いて女子更衣室とプールを後にしたわけで。

そのまま兄貴と帰宅したわけでさあここで罰ゲーム終了ノルマ消化完了ようやく女装から解放と思いつつ、なんとなく穿いていた女物のパンツの存在に違和感を感じたのですよ。
それで妙な不安に駆られたもので、着替えがてらスカート脱いでパンツ下ろしたら……ないのですよ、ボクの男のアレが。

冷えて縮こまっていたものがさらに縮こまった、ではない。マジでない。
つるっとした毛の生えていない平らな面の中央に縦筋があるだけで、突起物が、ない。

それは兄貴も同様、そちらも体の違和感を感じたのか僕と同様に真っ先にスカートとパンツを脱いで、同じように確認して。
そしたら兄貴もまた、つるっとした毛の生えていない平らなところに縦筋だけで突起がなくてですね。

「これは……どういうことだ?」
「どういうことでしょうねぇ?」

同じセリフをまたしても口にしてしまった。
何故なくなっているのですか? どうしてですか? 僕の男の証明はどこにいったのですか?
お互い下半身裸になって、呆然としつつ消失してしまった存在を捜索しようとしていた。
そこで兄貴が別の事に気がついたようで。

「けどよ、下だけじゃねえわ。ほら」
「へ? はわっ!?」

兄貴がグイっと着用していたキャミソールの胸元を指で引っ張る。
そうすれば当然胸元が見えるわけだが、そこにあったのは二つのふくらみ。

「いやぁこれは……確実にAはあるな。Bくらいあるかも?」

キャミソールを引っ張りながらその中身をじっくり観察した兄貴は自身の胸のふくらみをそう分析した。
さらにキャミソールの中に手を突っ込んでもにゅもにゅと触って感触を確かめている。
アルファベットがどうしたというのだ、とツッコミ入れたかったけどそのアルファベットが何のことかは察してしまって正直否定したい。

一方で、兄貴がBという分析結果を示したのに対し、ふと自分も気になってしまった。
そしてそっと下を見ながら、着用しているTシャツの上から胸に手を触れた。結果、事実を知ってしまった。

「……やわらか」

Tシャツ越しに感じる存在。胸に確かに、何かがある。
大きくはないけど、ふにふにした柔らかい感触。先端にはぷっくりとしたちょっと硬い感触の何かが。
兄貴のBと同程度のサイズなのかわからないけど、明らかにこれは胸板ではない。

やめとけばいいのに、と思いつつも確認しないわけにはいかず、好奇心のようなものを感じつつ、結局兄貴と同じようにTシャツの胸元を引っ張って、中をダイレクトに覗き込んでしまった。

「うわ……」

確かに、膨らんでいた。兄貴と同じように、胸に二つのふくらみが。
そしてその先端にはTシャツの上から触れて感じ取ったぷっくりとしたちょっと硬い感触の物体が、ピンク色のがありまして。
やっぱり自分本来の胸板ではない。ふくらんでしまった、何かが……

「それとおしりもボリューム増してねーか?」
「あ、う……」

兄貴が自分の腰回りに手を触れて撫でまわして形状を確認している。
確かに男の物体が消失して縦筋になった場所、その周囲の体のラインが丸くなっている。

兄貴の脚は女装姿でミニスカートから生えるなまめかしい写真をSNSにアップしていたりしたが、そこはやはり男でストレートで丸くはなかった。
こう、ウエストからすとん、という感じのボディラインのはずだったのが、今は一度腰あたりでボリュームのある曲線を描いているというか。
その曲線に合わせて腰回りだけじゃなくて太もものボリュームも増しているように見える。

一応、自分のも触って確かめてみる。うん、確かにこれは、ボリュームマシマシですね。
お尻に触った感触が明らかに大きいしむっちりしてるし、太ももも質量増してる感触があるし。

「あとさっきから気にはなっていたけど、声も特にしゃべり方変えなくて高くなってるし」
「やっぱり空耳じゃなかったか……」

僕も兄貴も声は男にしては少々高い方だけど、それでも女性としては低い声で男だってのがわかる声だ。
そのため兄貴も配信の時やさっきまでの水着女装でのプールの時は意識して声を高い感じに発声していた。

が、今はその必要がない。意識しなくても声が自然と高くなっている。女の子の声だ。
気のせいと思いたかったけど、兄貴が自覚させてくれた。耳に入ってくる自分の声が、間違いなく高くなっているのですけど。

「それと心なしか、顔つきも変わってね?」
「えぇ?」

言われてまじまじと兄貴の顔を見る。そして観察した結果……確かにちょっと変わった?
女装が似合う、男には見えないと言われる兄貴だが、そこはやはり男でどこか角のある感じはあったかも。

しかし今は、そのわずかにあった角が取れて丸くなったような気もしなくもない。
より女性らしい顔になった、という感じで……そう、より女性らしく・・・

「これはもう間違いなく、女になってるよなぁ」
「み、認めたくない」

言いたくないが、認めたくないが、やっぱり自分も兄貴も、女になっている。
いやもう下半身の証明が消失した時点で察していたのだけど、こうも体の色々な部分を確かめてしまったわけでそれはもうまぎれもなく女であるのであり。

というか、男がある日突然女になったって、そんなわけねーだろ。
いくらこちら二人の女装がお似合いだからって、性別そのものが変わるわけがない。
当然結果には原因があるもので、そうなると考えられる原因は……

「あの薬だよな?」

兄貴が僕にも飲ませた、あの薬である。
僕を女装させるにあたって「下半身を鎮める効果がある」といっていたあの薬だ。
当然それは僕だけでなく、兄貴も飲んでいるのだが。

「いやー、あの薬がまさか性転換の薬だったとはねー」

などと笑ってごまかそうとしている雰囲気がするけど、これはもう明確に原因は兄貴じゃねえか!
そんな得体のしれない怪しい薬をよくも飲ませてくれたなおい。

「ていうかなんなのその薬。いったいどういうものなのさ」
「サイトには『これであなたも女の子♡』って書いてあって……」
「直球じゃねーかっ!!」
「いやだって普通マジで女の子になると思わねーじゃん。てっきり女装する時の抑制剤みたいなものだと」

まあ確かに、常識的に考えたらマジで体が女になるとは思わんよな。
だとしてもそんな怪しい薬を入手して飲ませた兄貴に責任があることに変わりはないのだが。

その兄貴はスマホを片手に何かを操作している。多分薬を購入したサイトを確認していると思うけど。
そして操作する手が止まった。そのままこっちを見る。

「あー、ミヅキ」
「いやな予感しかないけど、何?」
「薬買ったサイト、閉鎖されてる」

あーやっぱりー、お約束な展開ですねー。
これじゃあ薬の詳細について確認することも、販売者にクレームいうこともできない。
それに何よりも……

「僕ら、戻れるのか?」
「さあ?」

無責任すぎる返事に怒りのバロメーターがちょっと上昇。
何よりもどうにも僕ら女になってしまい、男に戻れるのか一気に心配になっていく。

マジでどうすんの? これ時間が経ったら元に戻るってことはないですかね? 期待できないのか?
戻るとしてもいつになったら戻るのか。それともずっとこのままなのか。

このままとして、今後男に戻れず女のままでどうすればいいのか。
両親になんて言おうか。女装してたら女の子になっちゃいましたーなんてアホな話通じるだろうか。

「と、とりあえず、なんか服着ておかない?」
「え? あ……」

兄貴に言われ思い出した。そういえば体の違和感確認するためと普段着に着替えるために脱いだままでした。
だから僕も兄貴も下半身裸のままでして。はい、お互いに女の子になった下半身さらしたままでした。

して、見てしまう。女の子になった兄貴の下半身。
毛の生えていない足の付け根、その周囲のボリュームのある曲線。前から見えるおしりとはこのことか。

見てはいけない、そう思ってとっさに視線をそらした。
一方で一瞬だけ気がついたのだが、兄貴もまた僕の同じところを見ていた様子で。
急に恥ずかしくなってきた。慌てて服を着ようと動く。

が、この場合どっちを着ればいいのだ? さっきまで穿いていた女物のパンツとスカートか? それとも本来の自分の男物の下着か?
迷った結果、女物のパンツとスカートに手を伸ばして穿いた。体の形状に合わせた機能形状を持っている方がいいのかなと思いまして、なんとなく。

しかし改めて穿いてみると、違和感が……
なにって、女物って体にぴったりしているから自分の体のラインをまざまざと知らされるというか。
要するに、下半身の男の突起がないのがよく感じられるというのでして。

意識すると余計に違和感が。先ほどの自分の体の胸のふくらみを見たのと兄貴の下半身を見たのとで男の生理現象的な血流を意識してしまう。
が、肝心の血流が流れる行先が下半身からは消失しているわけで。だからこう、反応するべく場所がなくてもどかしいというかなんというか。

そんな雑念を払拭したいところで、兄貴もまた着なおした様子。
もう下半身裸ではない。こちらも同じく、先ほどまで穿いていた女物のパンツとスカート。

その兄貴がこちらを見て一瞬にやり、と笑みを浮かべたかのように見えた。
「うむ、よくぞ女物を選んだな」みたいな。なんかムカつく。

「しかし、だ。取り急ぎ問題として……」
「問題として?」

自分らが女になってしまったことに関し、心配事を口にした兄貴。

「今後の配信どうしよう。女になっちゃったら『男の娘配信』が成り立たないよなぁ」
「もっと他に心配することあるだろがあぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!」

どうでもいいことに心配する兄貴にツッコミをせざるを得なかった。


結局僕らは女のままで男に戻る様子なし。というわけで配信は『男の娘だけど女の子になっちゃった♪』な感じで続けることになった様子。
なぜか僕も一緒に出演配信することになって。


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