女優の小川知子(74)がSNSで〈多くの人の心に感動と安らぎを与えた〉と、10月8日に死去した谷村新司を悼んだ。
「小川と谷村といえば84年のデュエット『忘れていいの』。谷村がドラマ『金曜日の妻たちへ』のファンで、出演していた小川を気に入り直々に口説いて実現した。歌唱中に谷村が後ろから小川の胸元に右手を滑り込ませる際どい演出も話題になりました」(音楽ライター)
東京育ちの小川は16歳で東映に入社。67年、ピンク映画「大奥(秘)物語」に出演し脚光を浴びた。だがアダルト路線を求められることに呆れ、自ら東映との契約を破棄した逸話を持つ。
「女優は色気を見せてナンボの時代に、小川はその風潮に一人抗った“闘士”でした」(映画関係者)
歌手としての活動も活発だった。68年のデビュー曲「ゆうべの秘密」は売上が50万枚を超えた。
「吐息のような歌唱法と可愛さと大人びた色香が同居する歌詞が男心をくすぐった」(前出・音楽ライター)
私生活では恋多き女として知られる。18歳の時、福沢諭吉の曾孫でカーレーサーの福澤幸雄と恋に落ちるが、間もなく恋人は事故で命を落としてしまう。
「小川はその報せを聞いた直後に『夜のヒットスタジオ』に生出演。『初恋のひと』を熱唱するも感極まって泣き崩れてしまうハプニングがありました。歌詞の中の『何故だか逢えなくなって』という一節が、恋人を失った小川の状況と重なり、共演者ももらい泣きしていた」(フジテレビ関係者)