「ある資産家の精子で出産したら報酬は子供人数×1億円」港区女子LINEグループでまわる“1億円出産案件”の驚くべき依頼者《ナゾの男との面接内容とは…》
文春オンライン7/8(土)11:00
「兄弟の保険証」で“既婚者偽装”し体外受精
「二次面接では男性の兄弟がいるかどうかについて質問を受けました。なんでも、女性が結婚していて不妊に悩んでいる、という体裁をとらないと体外受精できないそうなんです。だから、苗字が同じ兄弟の保険証を借りてこなければいけない、という話でした。
でも、普通に考えて私が“夫”の保険証を持っていくだけで体外受精ができるものなんでしょうか? オオタさんが夫の代わりをするのかも?とも思いましたが、そのあたりはなんとなく確認しづらくて聞けませんでした。
“報酬”は現金だし、兄弟の保険証で結婚しているフリをしないといけないしで、さすがに危ない橋すぎるなと。それに最後まで相手の名前は明かしてくれませんでしたし、本当に1億円も支払われるなんて到底信じられなくて。結局、この“出産案件”は断ることにしました」
依頼者は総資産3000億円を超える“経済界のあの大物”
異次元の報酬を得られるとはいえ、誰の子を出産するのかすら秘された“案件”。富裕層との接触が多い港区女子といえども、訝しむ女性は当然多い。そうした状況を受け、一部のスカウトが資産家の正体をLINEのやり取りの中でほのめかしはじめた。
出産案件の誘いを受けた、別の港区女子はこう証言する。
「実はこの依頼者について、港区では“ある有名企業家”の名前があがっていたんです。そこでスカウトに依頼者は誰なのかを改めて問うと、ある男性の写真を送ってきて、私の既読がついた途端にすぐに『送信取消』して消しました。その写真にうつっていたのは、港区で噂されていた“ある有名企業家”でした。まさか本当にこんな大物が依頼者だったなんて……」
その「大物」の名前は東証プライム市場に上場するIT企業「株式会社光通信」の創業者で現会長の重田康光氏(58)。経済誌「フォーブス」が今年5月30日に発表した2023年の日本長者番付で12位にランクインするなど、総資産3000億円を超える。
しかし、果たして本当に重田氏が出産案件の依頼者なのだろうか。取材を進めると、記者らは重田氏本人の姿をある場所で目撃することになったのだ――。
「エリートだけが先祖になれるんだよね」港区女子らに“1億円出産依頼”する総資産3000億円超の「光通信」会長・重田康光氏(58)が持つ“ブッ飛んだ思想”とは《本人に直撃》 へ続く
(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))