「ある資産家の精子で出産したら報酬は子供人数×1億円」港区女子LINEグループでまわる“1億円出産案件”の驚くべき依頼者《ナゾの男との面接内容とは…》

文春オンライン7/8(土)11:00

〈知人の資産家が余生の財産の使い道の1つとして、子孫を残したいとのことで、子供は欲しいけど、旦那さんは当面必要ないという女性を探してらっしゃいます〉

 この文言が、富裕層の男性とのギャラ飲み目的の港区女子らのLINEグループで出回り始めたのは昨年末。送っているのはラウンジやキャバクラのキャストを集めるスカウトたちだ。港区女子らが“出産案件”と呼ぶこの募集には、こうした文言が続く。


港区女子らにLINEで送られてきた“出産案件”の募集文面(前半)

出産時の報酬1億円は“払いきり”が条件

〈ざっくり1億円が出産後に女性に渡され、仲介手数料として僕たちに500万円をお渡しいただく形です。子ども1人の出産につき9500万円をもらえます。人数増えればもちろん報酬も増えます〉

 ある資産家から精子提供を受けて子どもを出産すると、およそ1億円を現金でもらえるというのだ。にわかには信じがたい都市伝説のような話だが、ある関係者は、この案件についてこう語る。

「出産案件に興味がある女の子を集めるようにスカウトに指示したのは、資産家の“アテンダー”の男。資産家は生まれた子どもの認知はせず、出産時の1億円を除いては基本的に養育費も支払わないし、死後の相続も発生しないという“払いきり”が条件です。

 育児についても女性本人が育てても、他の人に任せても、そこは問われないようです。ただ、子どもが優秀に育っている場合は学費を支援したり、大人になった後にその“資産家”のグループ会社で役員に抜擢されたりすることもあるようで、スカウトは女の子たちにそう説明しています。

 もちろん怪しい案件ですけど、子供を産んだ子がいたら支払われる報酬の5%がスカウトの取り分。女の子も9500万円をもらえるし、デカい案件なんですよね」

 精子提供は様々な倫理的な問題を孕むため、いま諸外国で法整備が進んでいる。今年4月には、オランダの裁判所が精子提供を通じて550人以上の子どもの父親となったとされる男性に対し、これ以上の精子提供を禁じる命令を出したことが大きく報道された。

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