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第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、主催=関東学生陸上競技連盟、共催=読売新聞社)の予選会が14日午前9時35分から、東京・立川で行われる。昨年の予選会で55年ぶりの本大会出場を決めた立教大は今回、予選会直前に監督が解任されるという激震に見舞われた。急きょ監督代理を立てて戦う異例の事態の中で、選手たちは2年連続の箱根路を目指す。(デジタル編集部)
予選会目前で激震
1年前、会場の国営昭和記念公園では歓喜の輪が広がっていた。立教大は予選会で6位に入り、55年ぶり28回目となる本大会出場権を獲得。2018年冬からチームを率いてきた上野裕一郎監督(当時)は宙を舞った。今年1月の本大会では総合18位ながら、繰り上げスタートすることなく、1本のたすきを東京・大手町のゴールまでつないだ。次回大会での上位進出を目指し、チームはさらなる強化を図ってきた。
衝撃が走ったのは、今年の予選会まであと数日に迫った今月上旬だった。上野監督に部員との不適切な行為があったと一部週刊誌が報じ、立教大陸上競技部は10日、「指導者として不適切」として上野監督に無期限謹慎を命じた。11日付での解任も決まり、陸上部の原田昭夫・長距離総監督が監督代理に。大学創立150周年にあたる2024年に本大会へ出場するという目標を1年前倒しで達成するなど、順調に進んできた大学ぐるみのプロジェクトは水を差され、池袋キャンパスで7日から始まっていた立教大と箱根駅伝の歴史を振り返る企画展も中断された。予選会本番を目前に控え、最終調整に入っていたチームは集中力を乱される格好になった。
江戸紫のたすきで再び…
ただ、選手の実力は確実にアップしている。予選会のエントリーメンバー14人のうち、今年1月の本大会経験者は7人。14人中、13人が3年生~1年生だった昨年から一転、今年は4年生~2年生が13人を占め、上級生が着実に力をつけたことをうかがわせる年代構成に変わった。参加資格となる1万メートルのタイムでは、本大会で3区を任された関口絢太(4年)が昨年より11秒11速い28分29秒24の記録を持つ。チーム最速の関口を筆頭に、28分台の選手は昨年の3人から今年は5人に増え、選手層は厚みを増した。
1月の本大会でアンカーを務めた安藤圭佑(3年)は、沿道から声援を浴びながら東京都心の10区を駆け抜け、こう振り返っていた。「頑張れという声をたくさん聞いて、きつかったけど脚を進めることができた」。半世紀以上の時を経て、再びともった伝統の灯を簡単にたやすわけにはいかない。江戸紫のたすきで来年も箱根路へ――。周囲の雑音に惑わされることなく、夢舞台への切符をもう一度、つかみにいく。