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アイホンの占有率が圧倒的に高い日本人の立場で見たらピンと来ないかも知りませんが、韓国はサムソン共和国である分、サムソン携帯の占有率が圧倒的に高い国です。アップルにデザインで負けても、性能が落ちても「国産」というメリットと、アンドロイドスマホでは最強のパフォーマンスを持ってるという信頼がサムソンのギャラクシーをここまで成長させましたが、この度のこの事件でその信頼は粉々に壊されました。

GOSとは?
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GOSはGame Optimizing Serviceの略でスマホでプレーするゲームを最適化してくれるサービスアプリを意味します。GOS自体は6年前からギャラクシーに基本アプリとして搭載されましたけど、今年リリースしたS22になってから炎上し始めました。


GOSの目的
GOSは文字通りモバイル環境でユーザーがゲームを快適に楽しめるようにスマホの性能を調整してくれるアプリでした。ゲームという特性上、単純検索や短い動画再生よりグラフィック作業などの高演算を長時間使用する場合が多く、必然的に携帯の発熱まで繋がり、バッテリーの寿命にも影響を与えます。サムソンはこの問題をGOSというアプリを通じて解決しようとしました。


どこが炎上したのか
GOSが発熱を抑えてスマホの安定性を高める役割で作られたのは事実ですが、「ゲーム」ではなく「安定性」に集中しすぎたのが問題になりました。スペック上出せる性能の半分くらいしか出せないスマホ、しかも普及型ではない最高級のハイエンド製品が前作よりも低い性能を出すということは炎上せざるを得なかったです。端的に最近リリースされた普及型アイホンSE3より価格は2倍以上なのに性能は(GOSで制限掛かった場合)2倍落ちるという事実は今までサムソンを信頼して来たファンたちを失望させるに十分でした。

しかも他のアプリでは制限を掛けているGOSがデバイスのスペックを図るプログラムであるベンチマークアプリでは全然制限を掛けてないという点でさすがに詐欺ではないかという意見まで出てます。
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実例として韓国のユーチューバーがテストではベンチマークアプリのタイトルを「原神」と変えて、GOSにゲームと認識させたらベンチマーク点数が半分になり、4年前のアイホンであるアイホンXSよりも低い性能を出している結果が出てます。

チップの性能がアップルより落ちるのは仕方ないし、アップル特有の閉鎖的なOSが嫌いだが、高スペックのデバイスは使いたい韓国人にとってサムソンは代替不可能なデバイスでしたが、これをきっかけでアイホンに移してる人が増えてます。



誰の責任なのか
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海外ユーチューバーのテストによるとクアルコムのチップを使ったスマホはアイホンより遥かに高い発熱を見せています。果たしてクアルコムの設計なのか、サムソンの生産なのかが問題となります。外国ニュースによると、クアルコムはこれから改善されたスナップドラゴン8チップをサムソンではなくTSMCに任せるらしいですが、ここからTSMCが作ったスナップドラゴン8がサムソンが作ったスナップドラゴンより発熱が低くていい性能を出せたらサムソンの責任、TSMCで作ってるにも関わらず性能が落ちたらクアルコムの責任になる確率が高いです。


サムソンの没落になるかも知れない
半導体はnm単位で微細な回路を描く作業です。微細になればなるほどより高い性能を出せますが、逆にしくじって不良品が出る確率が高くなります。つまり、出来るだけ小さく絵を描きつつ、ミスしない企業が半導体業界で「実力ある企業」です。
今回クアルコムで設計したスナップドラゴン8の場合4nmで生産されていますが、サムソンで生産した4nm半導体の収率は35%に過ぎないという記事が出てます。つまりサムソンで生産したスナップドラゴン8の中で65%が不良品ということです。不良品の割合が高いということはその分収益率が落ちるという意味でもあります。競争者であるTSMCの場合4nmの収率が70%でサムソンより2倍の収率維持しています。

アップルのチップが生産される5nmでもこの差は明らかです。TSMCの場合5nm工程で80~90%の収率を、サムソンは50%の収率しか出せてません。
サムソンは売り上げの内4割がスマホ、3割が半導体から来る会社である分、今回のGOSイシューは売り上げの7割以上に悪影響を出せる大事件でもあります。










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