民間調査会社のMMDラボ(東京都)の調査によると、短文投稿サイト「X(エックス)」について、旧名称の「Twitter(ツイッター)」と呼んでいる人が67・7%にのぼった。エックスと呼んでいる人は9・1%に過ぎなかった。新しい呼び方が浸透していない実態が明らかになった。

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 調査は、15~69歳の男女5000人を対象に9月29日から10月3日までインターネットで実施した。エックスを利用している人は全体の45・3%。10代は63・2%、20代は59・3%で半数を超えた。上の年代ほど利用割合は低く、60代は30・6%だった。

 旧ツイッターを巡っては7月、名称をエックスに変更。アイコンも、青い鳥から黒地に白のXになった。慣れ親しんだツイッターという名称がなくなることに利用者の反発も起きた。

 今回の調査で、今後エックスの利用をやめることを検討している人は18・6%。「利用をやめる予定」の人を含めると25・2%となり、4人に1人にのぼった。エックスの代わりに利用する意向があるサービスを聞いたところ、写真共有アプリ「インスタグラム」が40・8%で最も多く、動画投稿サイト「ユーチューブ」が25・6%で続いた。

 MMDラボの伊藤南美研究員は「エックスという呼び方が他人に通じないので、ツイッターと呼んでいる人が多いことが分かった」と話している。【後藤豪】