変わる「労働者の街」 星野リゾートも進出 関係者はにぎわい期待
今、大阪・西成の風景が変わりつつある。
今春、JR新今宮駅前に、星野リゾートが手がける観光ホテル「OMO7(おもせぶん)大阪」がオープン。労働者の街として知られ、昭和の面影を色濃く残す街の姿にも変化の波が押し寄せている。
近年、インバウンド需要を背景に、関西空港からのアクセスの良さなどから、ホテルの新規開業や改装などが進み、アジアや欧米などから訪れるバックパッカーの姿も目立つようになっていた。
しかし、現在は新型コロナウイルスの感染拡大で観光客らしき姿は少ない。飲食店やゲストハウスなど宿泊施設の関係者らは、街がにぎわいを取り戻す日を待ちながら準備を進めている。
ホテルからほど近い大阪市西成区の商店街で衣料品店を営む、同区商店会連盟の村井康夫会長(71)は「新しい地域の魅力を掘り起こしてくれるランドマークになるのでは」と「OMO7大阪」の開業に期待する。
だが、一方で「(ホテル北東側にある)通天閣などに人が流れてしまう可能性がある」とも話し、新今宮駅南側の西成方面にどう人を呼び込むかはこれからの課題だという。
「昭和な雰囲気は今後も街の魅力。大きな目玉がなくても下町ならではの良さで観光客を呼び込める可能性はある」
大正時代創業の洋食屋「南自…
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