賃貸不動産経営管理士と管理業務主任者、難易度が高いのはどっち?
「できれば、受かる可能性が高い試験を受けたい」
賃貸不動産経営管理士試験と管理業務主任者試験、どちらかを先に受けるべきか迷うこともあるのではないでしょうか。
専門性を高め、今後のキャリアを構築するうえで、資格取得は大きな強みとなります。せっかく受けるのであれば、確実に合格できる資格を取得したいもの。
本コラムでは、合格率を比較しながら賃貸不動産経営管理士試験と管理業務主任者試験の難易度を解説します。
目次 [表示]
賃貸不動産経営管理士と管理業務主任者の難易度を比較!
賃貸不動産経営管理士試験の平均合格率が40〜50%であるのに対し、管理業務主任者試験は20〜30%となっています。
賃貸不動産経営管理士試験と管理業務主任者試験の難易度を比べると、資格取得の難易度が高いのは管理業務主任者試験といえるでしょう。
賃貸不動産経営管理士試験の難易度は?
そもそも賃貸不動産経営管理士とは、マンションやアパートといった賃貸管理に関する知識・技能を持つ国家資格です。
家主に対して、賃貸不動産の経営や管理などについて具体的なアドバイスを行います。
賃貸不動産経営管理士試験では、賃貸管理や賃貸借契約に関するさまざまな法的知識が問われます。
試験は全問マークシート方式で出題数は50問です。以前まで出題数は40問でしたが、令和2年度以降は50問に変更となりました。
尚、賃貸不動産経営管理士講習を受講すれば、試験問題が5問免除されます。学習の負担を減らすことも、試験合格への近道です。
直近5年間における賃貸不動産経営管理士試験の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
平成30年度 | 50.7% |
令和元年度 | 36.8% |
令和2年度 | 29.8% |
令和3年度 | 31.5% |
令和4年度 | 27.7% |
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は、年々低くなっています。特に出題数が40問から50問に引き上げられた令和2年度の合格率は30%以下と合格率が一気に下がりました。
国家資格となったことで、賃貸不動産経営管理士試験の難易度は高くなるのではないかといわれています。合格に必要な勉強時間は100時間とされていましたが、今後はさらに増えるかもしれません。
関連コラム:賃貸不動産経営管理士の難易度はどれくらい?合格点・合格率を確認
管理業務主任者試験の難易度
マンション管理業者が、管理組合への指導や重要事項の説明を行うときに必要となるのが管理業務主任者です。マンション設備や管理組合の運営に関するマネジメント業務などを行います。
管理業務主任者試験で出題されるのは主に下記の内容です。
- 管理業務の基礎知識
- 管理業務委託契約に関する知識
- 管理組合の会計等に関する知識
- マンションの管理の適正化の推進に関する法律知識
こののほか、管理業務や管理業務における法律の知識や経験なども問われます。
管理業務主任者試験は全問マークシート方式で、出題数は50問です。合格基準は相対評価で定められており、例年34~36点ほどで推移しています。
直近5年間における、管理業務主任者試験の合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
平成30年度 | 21.7% |
令和元年度 | 23.2% |
令和2年度 | 23.9% |
令和3年度 | 19.4% |
令和4年度 | 18.9% |
管理業務主任者試験の合格率は20%前後となっており、難易度は高いといえるでしょう。
関連コラム:管理業務主任者とは?仕事はきつい?平均年収は?意味ない資格って本当?
まとめ
賃貸不動産経営管理士は、国家資格になったことで今後さらに難易度が上がるだろうといわれています。
業務との親和性や目これから先のキャリアなどを踏まえたうえで、自分にとって今一番必要な資格を取得してみてはどうでしょうか。