スキャンした画像の加工
今回は加工のテクニックです。
スキャンした画像をうまく加工をすれば
スキャンしたままの画像より
自分にあった画像へ修正することができます。
しかしどのような見え方がベストかは
その人によって全然違います。
(焼けたマンガでもそのままの状態にしたいと思う方もいらっしゃるでしょう)
そのため加工の仕方は自分でなんども試し、
自分にあったやり方を見つけるのをおすすめします。
ただ、それを言ってしまうと記事にはなりませんので
ここでは自分の加工手順を記述しようと思います。
※注意
 ̄ ̄ ̄
今回は加工元ファイルを「bmp」または「jpg」形式として説明しています。
PDF形式をご利用の方でこの方法を真似する場合は
『Adobe Acrobat』等で「jpg」に変換してください。
また、対象ユーザを『Windows』に限定しています。
0 この加工方法に適している人
・時間がない人
・メンドくさがりやな人
・そこそこのクオリティを求める人
・CPUスペックが低いPC(※)で漫画をスキャンしている人
※スペックが「Pentium4」や「Core 2 Duo」などを使用している方
いづれか一つでも当てはまっていれば大丈夫です。
逆にひとつも当てはまっていなければ
そもそもADFスキャナを利用していないと思います。
1 事前準備
用意するもの
・順番に正常に取り込めているスキャン画像データ
・藤 -Resizer-(一括画像加工フリーソフト)
以上です。
スキャン画像のあるフォルダは以下のようになっているといいでしょう。
藤 -Resizer-をDLして解答するとでてくる『wisteria.exe』というファイルが
画像加工ツールの実行ファイルです
2 設定
藤 -Resizer-初期画面の設定値は以下のようにしています。
サイズ比は見開きを多用する場合
ビューワのハードウェアに合わせるといいと思います。
(2010/07/17 追記)
なお、「縦横比を維持する」のチェックは絶対に外さないようにしてください。
縦横比が狂うと非常に見づらくなります。
例えばiPadで『見開き用』の場合2:3に、
『1ページ表示用』の場合3:4にするといいでしょう
自分は見開きを多用するので
A4もB5も新書サイズも画像ファイルのサイズを 1024×1536 に設定しています。
※512×1024だと、縦表示させたときに多少ぼやけて表示されます。
(2010/07/17 追記)
条件のセレクトは特殊なサイズの漫画でなければ「短辺基準」のままでいいと思います。
スキャンした画像のサイズが『横2』とした時『縦3以下』の場合は
リサイズ条件を「短辺基準」
『横2』とした時『縦3以上』の場合は
リサイズ条件を「高さ基準」がベストかと思います。
ポイントは「ファイル名の生成規則」の欄で
ここは元のフォルダ名、ファイル名をそのままにして保存したい場合
[保存場所上位階層]\%r\%n.jpg
としましょう。
自分は『C:\Users\white\Documents\スキャナ取り込み加工データ\%r\%n.jp』としています。
以下藤 -Resizer-の設定です。
以下藤 -Resizer-の『白黒にしたい原稿用』効果です
(2010/07/17 追記)
『カラー原稿用』効果はすべてのチェックを外します。
以下藤 -Resizer-の効果値です。
3 加工する
基本的にカラー原稿と白黒にしたい原稿と別に加工します。
※上質紙(白くて綺麗な紙、BLADE COMICSなどで使われている)を使用している単行本は
カラー原稿用の効果設定で全ファイル加工しても問題ありません。
(順番はどっちからでもいいですが)まず最初にカラー原稿を加工します。
カラー原稿を以下のように選択して、
『カラー原稿用』の効果設定にして
藤 -Resizerにドラッグアンドドロップしてください。
縮小・画像加工処理が始まります。
終わったら白黒にしたい原稿を以下のように選択して
『白黒にしたい原稿用』の効果設定にして
藤 -Resizerにドラッグアンドドロップしてください。
※そこそこ時間がかかります。
以上でこのようなフォルダが生成されます。
サムネイル画像を見て頂ければおわかりかと思いますが、
元々の茶色がかったスキャナ画像が白黒化しました。
また、裏写りもほぼなくなっています。
4 圧縮する
あとは対象のフォルダをzip圧縮すればOKです。
圧縮率は 0% でやらないと展開時間が多少かかるため、0%をおすすめします。
WindowsXPなどエクスプローラで、表示メニューを「縮小版」にすると
『Thumbs.db』という余計なファイルが作られますので
ツール/フォルダオプションの「表示」タブをクリックし
「縮小版をキャッシュしない」にチェックして
『Thumbs.db』の自動生成しないようにするといいと思います。
または『隠しファイルは圧縮しない設定』にできる
フリーの圧縮ソフトで圧縮してみてください。
以上で加工は終わりです。
「斜めに取り込まれた画像の補正は!?」
「裏写りを完璧になくしたい!」
「黒ポチが入ってる!消したい!!」
など凝りだしたら時間がいくらあっても足りません。
一般の方であればこの位の加工を行えば充分満足されるのではないでしょうか。
今回は「加工方法を教えて欲しい」といった要望がありましたので書きました。
いかがだったでしょうか、また要望がありましたら
blogコメントなりTwitterなりにてご連絡ください。
スキャンした画像をうまく加工をすれば
スキャンしたままの画像より
自分にあった画像へ修正することができます。
しかしどのような見え方がベストかは
その人によって全然違います。
(焼けたマンガでもそのままの状態にしたいと思う方もいらっしゃるでしょう)
そのため加工の仕方は自分でなんども試し、
自分にあったやり方を見つけるのをおすすめします。
ただ、それを言ってしまうと記事にはなりませんので
ここでは自分の加工手順を記述しようと思います。
※注意
 ̄ ̄ ̄
今回は加工元ファイルを「bmp」または「jpg」形式として説明しています。
PDF形式をご利用の方でこの方法を真似する場合は
『Adobe Acrobat』等で「jpg」に変換してください。
また、対象ユーザを『Windows』に限定しています。
0 この加工方法に適している人
・時間がない人
・メンドくさがりやな人
・そこそこのクオリティを求める人
・CPUスペックが低いPC(※)で漫画をスキャンしている人
※スペックが「Pentium4」や「Core 2 Duo」などを使用している方
いづれか一つでも当てはまっていれば大丈夫です。
逆にひとつも当てはまっていなければ
そもそもADFスキャナを利用していないと思います。
1 事前準備
用意するもの
・順番に正常に取り込めているスキャン画像データ
・藤 -Resizer-(一括画像加工フリーソフト)
以上です。
スキャン画像のあるフォルダは以下のようになっているといいでしょう。
藤 -Resizer-をDLして解答するとでてくる『wisteria.exe』というファイルが
画像加工ツールの実行ファイルです
2 設定
藤 -Resizer-初期画面の設定値は以下のようにしています。
サイズ比は見開きを多用する場合
ビューワのハードウェアに合わせるといいと思います。
(2010/07/17 追記)
なお、「縦横比を維持する」のチェックは絶対に外さないようにしてください。
縦横比が狂うと非常に見づらくなります。
例えばiPadで『見開き用』の場合2:3に、
『1ページ表示用』の場合3:4にするといいでしょう
自分は見開きを多用するので
A4もB5も新書サイズも画像ファイルのサイズを 1024×1536 に設定しています。
※512×1024だと、縦表示させたときに多少ぼやけて表示されます。
(2010/07/17 追記)
条件のセレクトは特殊なサイズの漫画でなければ「短辺基準」のままでいいと思います。
スキャンした画像のサイズが『横2』とした時『縦3以下』の場合は
リサイズ条件を「短辺基準」
『横2』とした時『縦3以上』の場合は
リサイズ条件を「高さ基準」がベストかと思います。
ポイントは「ファイル名の生成規則」の欄で
ここは元のフォルダ名、ファイル名をそのままにして保存したい場合
[保存場所上位階層]\%r\%n.jpg
としましょう。
自分は『C:\Users\white\Documents\スキャナ取り込み加工データ\%r\%n.jp』としています。
以下藤 -Resizer-の設定です。
以下藤 -Resizer-の『白黒にしたい原稿用』効果です
(2010/07/17 追記)
『カラー原稿用』効果はすべてのチェックを外します。
以下藤 -Resizer-の効果値です。
3 加工する
基本的にカラー原稿と白黒にしたい原稿と別に加工します。
※上質紙(白くて綺麗な紙、BLADE COMICSなどで使われている)を使用している単行本は
カラー原稿用の効果設定で全ファイル加工しても問題ありません。
(順番はどっちからでもいいですが)まず最初にカラー原稿を加工します。
カラー原稿を以下のように選択して、
『カラー原稿用』の効果設定にして
藤 -Resizerにドラッグアンドドロップしてください。
縮小・画像加工処理が始まります。
終わったら白黒にしたい原稿を以下のように選択して
『白黒にしたい原稿用』の効果設定にして
藤 -Resizerにドラッグアンドドロップしてください。
※そこそこ時間がかかります。
以上でこのようなフォルダが生成されます。
サムネイル画像を見て頂ければおわかりかと思いますが、
元々の茶色がかったスキャナ画像が白黒化しました。
また、裏写りもほぼなくなっています。
4 圧縮する
あとは対象のフォルダをzip圧縮すればOKです。
圧縮率は 0% でやらないと展開時間が多少かかるため、0%をおすすめします。
WindowsXPなどエクスプローラで、表示メニューを「縮小版」にすると
『Thumbs.db』という余計なファイルが作られますので
ツール/フォルダオプションの「表示」タブをクリックし
「縮小版をキャッシュしない」にチェックして
『Thumbs.db』の自動生成しないようにするといいと思います。
または『隠しファイルは圧縮しない設定』にできる
フリーの圧縮ソフトで圧縮してみてください。
以上で加工は終わりです。
「斜めに取り込まれた画像の補正は!?」
「裏写りを完璧になくしたい!」
「黒ポチが入ってる!消したい!!」
など凝りだしたら時間がいくらあっても足りません。
一般の方であればこの位の加工を行えば充分満足されるのではないでしょうか。
今回は「加工方法を教えて欲しい」といった要望がありましたので書きました。
いかがだったでしょうか、また要望がありましたら
blogコメントなりTwitterなりにてご連絡ください。
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日焼けした漫画も新品に!自炊の魔力とは!?
まだまだ自炊ビギナーなんで驚きの連続なんですが、『日焼けした漫画ってキレイに表示されるのかな?』って疑問に思いました。 とりあえず、古本屋でいろいろ見ていたのですが、ZETMAN1~3巻が3冊で200円という値段で売られていたので購入。 もちろん安いからには裏があ...
コメントの投稿
No title
こんにちは。
非常に詳しい解説をありがとうございます。
今回紹介されていたソフトは使ったことがなかったので、
今度試してみようと思います。
(普段はもうだいぶ昔のフォトショップを使っていたので)
また、ゴムシートの方も補足説明ありがとうございます。
どのように貼るのかは理解出来ましたので、
こちらも試してみたいと思います。
今後も更新を期待しているのでよろしくお願いします。
非常に詳しい解説をありがとうございます。
今回紹介されていたソフトは使ったことがなかったので、
今度試してみようと思います。
(普段はもうだいぶ昔のフォトショップを使っていたので)
また、ゴムシートの方も補足説明ありがとうございます。
どのように貼るのかは理解出来ましたので、
こちらも試してみたいと思います。
今後も更新を期待しているのでよろしくお願いします。
No title
こんにちは
先日からこちらのblogを参考に自炊を始めさせていただきました
使用機材はスキャナ:S1500、裁断機:PT6176を使っています。
先日の裁断機にゴムシートの記事を参考に100均で購入した
玄関マット等の滑り止めに使うメッシュ状のゴムシートを使用したところ
ズレの少ない裁断ができるようになりました。
今のところゴムと紙の張り付きも皆無で非常に良好です。
また、以前から紙焼けの黄ばみ除去に -Resizer-を使用していたのですが
今回の藤 -Resizer-の設定も非常に参考になりました。
今までは白色化の閥値しかいじってなかったのですが
今後はコントラストや輝度も調整してみようと思います。
先日からこちらのblogを参考に自炊を始めさせていただきました
使用機材はスキャナ:S1500、裁断機:PT6176を使っています。
先日の裁断機にゴムシートの記事を参考に100均で購入した
玄関マット等の滑り止めに使うメッシュ状のゴムシートを使用したところ
ズレの少ない裁断ができるようになりました。
今のところゴムと紙の張り付きも皆無で非常に良好です。
また、以前から紙焼けの黄ばみ除去に -Resizer-を使用していたのですが
今回の藤 -Resizer-の設定も非常に参考になりました。
今までは白色化の閥値しかいじってなかったのですが
今後はコントラストや輝度も調整してみようと思います。
リサイズ時の注意点も明記した方が良いのでは?
リサイズ時の注意点として、縦横比の変更は地雷だということを
デカ文字で明記した方が良いのではないでしょうか?
少し知識のある人なら当たり前の事に思うと思いますが、極稀にそう思わない人も居るようで、
たまーに縦横比の狂った画像ファイルを見かけることがあります。
そういった残念な人(笑)の為に、「縦横比を維持する」のチェックは絶対に外さないようにと
注意書きをした方が親切ではないでしょうか?
それと、リサイズ条件は「高さ基準」の方が間違いが無いかと思います。
デカ文字で明記した方が良いのではないでしょうか?
少し知識のある人なら当たり前の事に思うと思いますが、極稀にそう思わない人も居るようで、
たまーに縦横比の狂った画像ファイルを見かけることがあります。
そういった残念な人(笑)の為に、「縦横比を維持する」のチェックは絶対に外さないようにと
注意書きをした方が親切ではないでしょうか?
それと、リサイズ条件は「高さ基準」の方が間違いが無いかと思います。
No title
>PK-513ユーザーさん、けいじろゥさん
コメントありがとうございます
>CreeR5さん
縦横比の変更は地雷の旨、記載しておきました
リサイズ条件を「短辺基準」にした理由は、
原稿サイズが 『横2』 とした時 『縦3以下』 の場合で
高さ基準でリサイズすると「1046×1536」のように、
比率が 2:3 ではなく 2.0429:3 のような画像が作られてしまいます。
自分の場合、スキャンした画像はたいてい 『横2』 とした時 『縦3以下』 の原稿なので
i文庫HDで横にしてみる際に上記の場合だと
「512×768」の2:3に合わせようとするので
表示画像のサイズが「512×751.8470363...」となり
元画像の 50%縮小 ではなく 48.94%縮小 となるめ
i文庫HDで見た際多少ぼやけて見えてしまいました。
短辺基準でリサイズすると「1024×1504」のとなり、
比率が 2:2.9375 となって高さが短い画像が作られます。
この場合だとi文庫HDでみると、表示画像のサイズが「512×752」となり
元画像の 50%縮小 となるので、ぼやけも少なく拡大時にも綺麗に表示されました。
(何度か試しました)
※上記設定は原稿サイズが 『横2』 とした時 『縦3以下』 の場合に限られます。
『縦3以上』の場合は「高さ基準」の方がいいかと思います。
コメントありがとうございます
>CreeR5さん
縦横比の変更は地雷の旨、記載しておきました
リサイズ条件を「短辺基準」にした理由は、
原稿サイズが 『横2』 とした時 『縦3以下』 の場合で
高さ基準でリサイズすると「1046×1536」のように、
比率が 2:3 ではなく 2.0429:3 のような画像が作られてしまいます。
自分の場合、スキャンした画像はたいてい 『横2』 とした時 『縦3以下』 の原稿なので
i文庫HDで横にしてみる際に上記の場合だと
「512×768」の2:3に合わせようとするので
表示画像のサイズが「512×751.8470363...」となり
元画像の 50%縮小 ではなく 48.94%縮小 となるめ
i文庫HDで見た際多少ぼやけて見えてしまいました。
短辺基準でリサイズすると「1024×1504」のとなり、
比率が 2:2.9375 となって高さが短い画像が作られます。
この場合だとi文庫HDでみると、表示画像のサイズが「512×752」となり
元画像の 50%縮小 となるので、ぼやけも少なく拡大時にも綺麗に表示されました。
(何度か試しました)
※上記設定は原稿サイズが 『横2』 とした時 『縦3以下』 の場合に限られます。
『縦3以上』の場合は「高さ基準」の方がいいかと思います。
管理人のみ閲覧できます
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