将棋で史上初の8大タイトル独占を果たした藤井聡太竜王(21=名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖)に愛知県は23日、県民栄誉賞を授与すると発表した。
藤井は愛知県瀬戸市出身。11日の王座戦5番勝負第4局では永瀬拓矢前王座に勝利し、歴史的な快挙を達成した。
同賞は17年のフィギュアスケートで10年バンクーバー五輪銀メダリスト浅田真央さん、18年のプロ野球・中日、阪神、楽天の監督を務めた故・星野仙一さん、19年のにレスリング女子で04年アテネ、北京、12年ロンドンの五輪3大会で金メダルを獲得した吉田沙保里さんに続き4人目となる。
愛知県は「史上最年少での棋士デビュー以来、将棋界において数々の最年少記録を塗り替え、ついには史上初の八冠同時制覇という歴史に刻まれる偉業を成し遂げるとともに、常に将棋に対して真摯に向き合い、ひたむきに努力を重ね粘り強く勝利をつかみ取るその姿が、世代を超えて広く県民に夢や希望を与えた」とした。