ハーレーダビッドソン、普通二輪免許OK 69万円台発売
二輪車大手の米ハーレーダビッドソンは20日、普通自動二輪免許(排気量400cc以下)で運転できる「X350」を同日発売したと発表した。排気量は353ccで同社が日本で販売するバイクでは最も小さい。希望小売価格は69万9800円。運転できる人がより多く、安価なモデルを導入して購買層を広げる。
同時に発売した排気量500ccの「X500」(希望小売価格83万9800円)と合わせてすでに約150台の予約注文が入っている。年内に2車種で500台の納車を目指し、そのうち3分の2をX350にしたい考えだ。2024年は2車種で1500台の販売を目指す。中国で生産するほか、部品調達を工夫したことで安価に販売できるようにした。
ハーレーの二輪車は排気量が975cc以上で、大型自動二輪免許を持ってないと運転できなかった。普通自動二輪免許で乗れるバイクはX350が初めてとなる。価格も最も安いバイクで約177万円だった。日本法人の野田一夫代表は「(ハーレーという)憧れのバイクを一部でなく、全ての属性に届けるためにX350などを導入する。バイク業界全体を盛り上げる試金石にしたい」と話した。
バイク初心者や女性でも扱いやすいように軽量化し、重量は195キログラムにしたという。宮中洋樹ハーレーダビッドソンXプロダクトチャンピオンは「発売した2車種の排気量は激戦区。ビギナーは扱いやすく、ベテランにも満足してもらえるクオリティーにすることを強く意識して開発した」と話した。
X350やX500を展示するカフェを21〜29日の期間限定で東京・原宿に設ける。コーヒーやカクテル、オリジナルドーナツを販売する。