達也たちも二年生になり、新たな戦いが始まるとのこと。
……ってことは七草の双子や琢磨くんも出るってことですよね。楽しみが過ぎる。
……え、それまでにお前はどこまで進められるんだって?
聞くな。
『破城槌』により一高の選手2名が重傷を負ってから2時間が経った。事故のことを知った達也たちが選手たちが運び込まれた病院へと駆けつけると、無傷でピンピンしていた八幡が。
「八幡、無事か?」
「……まあな」
その言葉に熱はない。いや、寧ろ……怜悧で冷徹なまでに研ぎ澄まされていた。
「……何があった?」
「『破城槌』。俺たちがいた初期地点のビルに叩き込まれた」
「『破城槌』だと?」
八幡のその言葉に、達也たちが驚愕する。
「……まさか、四高?」
雫がそう疑念を抱いたのを、即座に八幡が否定する。
「いや、このタイミングでやらかした際に真っ先に疑われるのは対戦校である四高の選手だ。事実、大会委員会が真っ先に向こうの選手のCADを検査してるからな。ついでに事前検査をすり抜けてCADを持ち込んでないかの身体検査もされてる。バレた瞬間に失格、下手すりゃ追加でポイント剥奪も有り得るからこそ、四高の可能性は限りなく低い」
そう言い切りながら、八幡は脳みそを回し始めた。
「(だからこそ分からない。俺たちを排除して、誰が得するのか。他校?いや、仮に他校の陣営だとして……一高が優勝出来なかったら、今度は三高がまず間違いなく優勝するだろう。そうすると、三高以外が犯人の可能性は著しく減少する。そもそも優勝しなければならないのに、一高だけ排除しても仕方ない。っつーか排除したところで周りからは『一高が事故っただけのまぐれ勝ち』としてそんなに高い評価は貰えないだろうしな。そして三高の可能性だが……それも低い。将輝と真紅郎はそういうことに協力する性格じゃないし、仮に三高がやってたら間違いなく俺に伝える。なのでこれもなし。……ということは、
……そこまで考えたところで、一度思考を中断。現状について切り出す。
「……まあ、兎にも角にもこっちの話だ。2人が怪我で続行不可な以上、棄権するなりなんなりでどうにか対処をしなきゃならん。それに関しちゃ十文字先輩が大会委員に掛け合ってるんで、今はどうしようもねぇな」
八幡がそう言ったところで、近くの部屋から真由美が出てきた。
「あ、八幡くん。ちょっと良いかしら」
「ん、大丈夫っすよ。どうしました?」
「『モノリス・コード』についてなんだけど……来てちょうだい」
「了解っす。……んじゃ、ちょっと失礼」
八幡は達也たちにそう断って、ある一室──────森崎駿の病室へと入るのだった。
「よう、森崎。元気か?」
「……これを見てもそう言えるか?」
「うん」
「やめなさい」
会長に脳天を引っぱたかれた。いって。
「……さっき連絡があったんだけど、大会委員が代理選手の出場を許可したわ」
「そうっすか」
「八幡くんは怪我もないみたいだし、継続しての出場をお願いしたいの」
「……」
その言葉に、口を噤む俺。
「……俺が殺されかけたことにビビって辞退する、とは思わなかったんです?」
「思わない」
俺のその言葉に、森崎が真っ先に言い返した。
「……お前はクズだ。二科生とつるんでるし傍若無人だし先輩を舐め腐ってるし自由すぎるし、人間社会でよくここまで生きてこられたなと常々思ってるくらいにはクズだ」
「殺すぞお前」
「……だけど。お前は自分を攻撃してきた奴をただでは帰さない人間だ。前にお前の耳元で大声出した時に蹴り飛ばされたし。何でヤクザキック一発で意識飛ぶんだよ」
「知~~~~~らね」
「……まあいい。悔しいけど、お前は強い。僕よりも……少なくとも、魔法科高校が要求する範囲において。お前は最強だ」
そう言った後、森崎は──────嗚咽を漏らしながら、その胸の裡を吐き捨てた。
「……お願いだ、『
情けない声と顔で、頼み込む森崎。その姿に、俺は──────
「対価」
「……たい、か」
「報酬だ。先払い、今回はお前に助けられたからな、それを報酬代わりにしてやるよ。内容は『今回の一連の事件の黒幕の目論見の瓦解』……即ち、『モノリス・コード新人戦の優勝』」
「安心しろ、森崎駿。お前のその依頼、確かに請け負った」
「……頼んだぞ、最強」
俺はその言葉を聞いた後、病室を出た。さて、代理出場の2人がどうなるかだ。対戦相手には悪いが──────今回の俺は、容赦ないぞ。
一高の天幕にて幾つかの術式のインストールや軽い調整、使わない術式の削除などをしていると、客人がやってきた。ちなみに一高の試合以外を今日行い、一高の試合は明日に持ち越してその結果で決勝進出校を決めるらしい。時間の余裕が生まれたのは十全だ。
「八幡、俺だ」
「……達也か」
客人は達也だった。先輩相手なら中断してたが、そこそこ気心知れた仲だ。調整継続。
「どうした、『ミラージ・バット』の方は良いのか?」
「ああ。他のエンジニアが代わりにやってくれている。……『モノリス・コード』の代理出場選手に、俺が選ばれた」
「そうか。あと一人はどうなるんだ?」
「今から話を通しに行くところだ。来てくれ」
「分かった」
調整を中断し、俺は達也と共に天幕を出た。俺は行き先がわからんから達也の後を追う形なのだが、その最中に幾つか質問を投げかける。
「にしても、まさかお前が選ばれるとはな。どういう風の吹き回しだ?」
「十文字会頭と七草会長の2人がかりで説得された。逃げ道を潰されてな」
「なるほどな。……で、その最後の一人は誰なんだ?」
「もうすぐ着く。……お前も知っているやつだ」
「レオか」
「お前とレオが並ぶと脳筋制圧になるから却下だ」
えー。
「……古式魔法の家出身故に、現代魔法に特化した今の魔法師では対処の難しい搦手になる魔法師」
「……なるほど、あいつか。そりゃあ十全で最高だな」
そう話しているうちに、目的地に到着。そう、俺たちが最後のメンバーに決めたのは──────
「……まさか、こんなことになるなんてね」
溜息をつきながら、そう呟く幹比古。
「悪いな、ゴタゴタに巻き込んで」
「現状の俺たちの選択肢の中で、真っ先に思いついたのが幹比古だったんだ」
「いや、不満があるわけじゃないんだ。ただちょっと驚いただけで……」
ちなみに現在の場所は昨日の祝いのように、俺と達也の部屋で全員集合している。狭ぇ。
「ミキ、慌てるのもわかるけど一回落ち着いたら?」
「僕の名前は幹比古だ」
いつもの掛け合いをしたことで少しは気が楽になったのか、改めて幹比古が現状を見つめ直した。
「……元々選手だった八幡はともかく、2人は何も準備出来てねぇだろ?どうすんだ?」
「CADも着るものもない……本当にどうするんだい?」
「問題ない。CADは俺と五十里先輩で仕上げるし、着るものも中条先輩が用意してくれている」
レオと幹比古の問いかけに、澱みなく答える達也。
「……僕は『モノリス・コード』において何をすればいい?」
「そうだな……幹比古には『遊撃』を頼みたい」
「……遊撃?」
「守備と攻撃、その両方をサポートする役職だ。幹比古の得意魔法である古式魔法の隠密性と奇襲性を活かすには良いと思ったんだが……人前で魔法を使うのは不味かったか?」
「いや、秘匿してるのは魔法そのものの原理じゃなくて発動過程の方だからCADを使えば問題ないよ」
そこまで言った後、幹比古はやや不安な様子で再び口を開いた。
「……でも、大丈夫なのかい?前に言ってただろ、
「ああ」
そうなの?俺は幹比古の魔法見たことないからわかんないんだけど。あ、なんかみんな驚いてるから凄いこと言ってんだろうな。
「……ということは、もっと効率的な魔法を教えてくれるのかな?」
「いや、アレンジする。CADで行使する際の無駄を削ぎ落とし、より少ない演算量で同じ効果を得られるものに組み直すんだ」
達也曰く、古式魔法というのはそもそもCADすら存在しなかった頃に使われていた魔法。それ故に当時は長い詠唱を必要としており、相手に魔法がバレないように式そのものに偽装工作などがなされているとのこと。しかしCADによって魔法の発動そのものが加速している現代においては起動式すらも読み取れる達也の目や俺の耳のような特殊な能力を持つ相手でなければそもそも偽装する必要がない。それが達也の言う『無駄』らしい。
「……分かった。僕の術式はCADにもプログラムしてあるから、好きにアレンジしてくれ」
「感謝する。その信用ついでに、もう1つ聞いておきたいことがあるんだが」
「良いよ。内容にもよるけど、そもそも僕をここに来させたのは父だ。そのせいで多少秘密が漏れても文句は言えないはずさ。万が一言ってきたら八幡を嗾ける」
「え、俺?」
「幹比古、それはさすがに親父さんが可哀想だ」
「俺じゃないんだ……」
お前ら後で覚えとけよ。
「……で、幹比古。『視覚同調』は使えるか?」
「……そんなことまで知ってるのか。『五感同調』までは無理だけど、2つまでなら同時に使えるよ」
「よし、八幡の罠と合わせてかなり作戦の幅が広がったな」
そこまで話が済んだところで、レオが口を挟んだ。
「ところでよ、幹比古が遊撃をするとして……攻撃と守備は誰がするんだ?」
「問題はそこだ。八幡の索敵範囲の広さや制圧範囲の優秀さのせいで、攻撃と守備のどちらでも活躍出来る……出来てしまう。正直遊撃も問題なくこなせてしまうから、倫理観をかなぐり捨てていいなら今すぐ八幡のクローンを2つ作って八幡3人のチームで参加させた方が早いし強いだろう」
「話の中とはいえさらっと人のクローン作ろうとすんな」
『
「基本的には突破力も応用力もある八幡が攻撃、俺が守備で行く。だが、相手によっては俺と八幡の2人で攻め込んで幹比古に守備を任せることになるかもしれない。……ここから数時間、どれだけ準備できるかが勝負の鍵だ」
次の日、九校戦八日目。代理出場が認められたことでメンバーが揃った俺たちは、現状を見つめ直して頭を抱えていた。
モノリス・コードの予選は各校4試合ずつ行うのだが、一高は現在2試合を反則のアレも含めて勝利で終えている。そして残り2試合は不戦敗になるはずだったのが、試合が出来るようになったので話がややこしくなっている。簡単に言うと残り2試合のうち片方だけでも勝てば決勝進出出来るのだが、本来は不戦敗で予選敗退しているはずだったせいで面倒臭い。具体的に言うと結果次第では本来ならば決勝進出出来ていた学校が予選敗退する。
「……そこを考えると、2試合とも負けて予選敗退するのが一番丸く収まるんだよな」
「そーなんだよなー。……で、どうする?俺は単独侵攻してでも勝ちに行くが」
「だろうな。……勿論、俺もやるからには勝ちに行くさ」
そんな会話をしていたところで、対戦ステージの情報が公開される。
「……森林か。また相手に有利なステージが選ばれたな」
「そうなのか?」
「相手は野外での実習に力を入れている八高だからね。……乱数によるランダム選定プログラムが組まれているはずなんだけど、ここまで来るといっそ作為的なものを感じるね」
「……ま、全員ぶっ飛ばして文句ごと捩じ伏せりゃいい話だ」
「達也、八幡っていつもこうなの?」
「決して地頭が悪いわけでもないし発想力も応用力もあるのに面倒だからって理由で手っ取り早く暴力で解決しようとするんだよなこいつ……」
なんか言ってら。俺は改めて、右腕に
一方その頃、一高の天幕にてモニターで試合を観戦することにしていた真由美・摩利・鈴音・克人の3年生組。彼女らも達也や幹比古と同じく作為的なものを感じていたが……。
「まあ大丈夫でしょ」
「寧ろあの
「人間にする例えですかこれ」
「一応可愛がってる後輩なんだよな……?」
めっちゃ平然としていた。なんなら相手校の身を案じていた。悲しいかな、杞憂にはならないのである。杞憂であって欲しかったが。
4人が案じていたのは『想定されづらい幹比古の古式魔法』+『一高新人で一番賢い達也の策略』+『一高新人で一番性格が終わってる八幡の罠』の相乗効果による地獄ムーブ。そもそも不戦勝になった試合もホーム・アローンばりの罠を仕掛けていたし、その様子も見ていたから対処こそ出来るが普通にやられるとクソウザくてシャレにならないものばかり。4人が満場一致で『どうにかならない訳ではないが純粋に相手したくない』と判断するろくでもなさに頭痛を覚えていた。
「あ、始まるわ」
試合が始まった。モニターの中では相手選手が一高のモノリスまでの直線距離約800mを真っ直ぐ走っていたのだが──────次の瞬間、その相手選手に何かが叩きつけられその身体が吹き飛び、妙な軌道で周囲の木にぶつかってその意識を刈り取られた。そして、近くの茂みから八幡が現れる。
『……こんなもんか。後2人』
「……リンちゃん、あの魔法ってわかる?」
「はい。アレは収束と硬化の複合魔法『
「……相手したくないわね」
そう話す真由美たちを側に、八幡が『気炸弾』の連射による制圧で相手の選手全員を気絶させたことで一高が勝利を収めていた。
視点は戻って、一高モノリス・コード新人戦組の控え室。幹比古は居心地の悪さにチームメイトである八幡を恨んでいた。
「……どうした、幹比古。もっと近くに座ればいいだろう?」
「いや……僕はここで大丈夫だよ」
「あら、吉田くんは意外と人見知りなんですね」
「(いや、おふたりのイチャイチャに気圧されてるだけです……マジで恨むよ、八幡)」
その理由は司波兄妹だった。やってきた深雪が試合を終えた達也のケアをしており、さながら愛する夫に尽くす新妻のような様に幹比古は近付けずにいたたまれない気持ちになっていた。そもそも先程の試合は八幡による単独侵攻・制圧で終わっており、達也と幹比古はせいぜい八幡の索敵を抜けて一高のモノリスに向かってくる相手選手がいないかを警戒する程度で済んでいた。しかもその警戒も八幡が速攻で終わらせたので、2人の消耗はほとんどゼロであった。
ちなみにその八幡は『次の試合になったら起こして』と言って、天幕に入って直ぐに爆睡し始めた。もし起きていたら幹比古と雑談することで居心地の悪さが少しはマシになっていただろう。
「幹比古の方が普通だよ、深雪。少年というのは得てしてシャイな生き物なんだ」
「まぁ、シャイなお兄様なんて深雪は一度も見たことがありませんよ?」
イチャイチャすんな。そんな心の叫びとともに幹比古の胃が痛くなった。そうして幹比古が居心地の悪さに苛まれながらも控え室で休んでいると、次のステージが発表された。
「……『草原ステージ』か」
「隠密行動をしたい僕や達也にとっては厳しいステージかな」
「……いや、そうでもないさ。八幡」
「……ん、んー……」
達也が声を掛け、目を覚ます八幡。大きく伸びをした後、軽く頬を叩いて意識を覚醒させる。そして一発デカい欠伸をした後、達也たちに向き直った。
「どうした?」
「次のフィールドが決まった。『草原ステージ』だ」
「なるほど。どうすっかな……」
「そうだな……いっそのこと、暴れてもらうか」
「は?」
一高と
「……不安か?幹比古」
「え?ああ……まあね。ぶっつけ本番なことや他にもいくつかの問題があるし、上手く行くか不安になっちゃって。本番直前にもなってこうやってモチベーションを下げる真似はしたくなかったんだけど、どうにもね」
「気にする事はない。どうせ決勝トーナメント進出は確定しているんだ、落としても良いくらいの構えで行こう」
達也がそう言った数秒後──────試合開始のブザーが鳴り響いた。
「八幡ッ!」
「任せろ」
返答と共に自己加速術式を行使、目にも止まらぬ速度で相手モノリスへと疾駆する八幡。それに気付いた相手選手は当然ながら魔法を行使しそれを迎撃する。行使された魔法は圧縮した空気を撃ち出す単純な魔法。『気炸弾』よりもずっと小さな、時間稼ぎの牽制で放たれた代物だった。
「うぜぇ」
それに対して八幡は、僅かにその一言を漏らした後に右手に握った『小通連』を起動、刀身を分離させて振るう。分離させた刀身は軌跡を描きながら宙を舞い、八幡へと飛来する空気弾の全てを叩き落とした。
「なっ!?」
「嘘だろ!?」
「気ィ抜いてんじゃねえぞ」
そう言って、魔法を行使する八幡。次の瞬間、選手らの手にあったCADが地面に叩きつけられた。
「お前らのCADに加重魔法をかけといた。ざっと推定重量100kgだ……あそれもういっちょ」
今度は意趣返しと言わんばかりに空気弾が超速で放たれ、モノリス前に陣取っていた守備の選手の手の中にあったCADが弾き飛ばす。それだけではなく、更に放たれた魔法により宙を舞うCADが更に遠くへと吹き飛ばされていった。そうやって丸腰・ほぼ丸裸になったモノリスを放置しておくほどの阿呆はおらず、すぐさま達也と幹比古がモノリスに接近、モノリスの鍵となる無系統魔法で外装を開け放つと衆目に晒された512文字のコードを打ち込んでいく。ヘルメットを奪うでも気絶させるでもない、『行動自体は許されているのに行動出来ない』という無力さを味合わせる……そんな圧倒的な力の差を見せつけながら、予選最終戦を勝利するのだった。
これにて、決勝に進出したファイナリストが揃った。
比企谷八幡、司波達也、吉田幹比古の3人で構成された一高。
十師族分家出身、葉山隼人を擁する二高。
一条家の御曹司、一条将輝とその右腕たる天才、吉祥寺真紅郎を擁する三高。
他校と比べ、公開されているいないに関わらず名だたる名門出身の人間こそ擁していないものの決勝まで勝ち残るだけの確かな実力を持つ八高。
決勝トーナメント第一回戦──────
一高vs二高。
はい、モノリス・コードの対戦カードを一部弄って決勝の相手を変更しました。その結果原作よりもちょっとハードです。
他の原作との相違点としては、実技首席という実力に信憑性がある八幡をメインアタッカーにすることで多少の目立ちを隠せるようになったので達也の作戦のえげつなさが跳ね上がりました。八幡大暴れにより達也の『術式解体』や幹比古の古式魔法を切らずに予選を終わらせたので、決勝進出した高校はこの初見殺しトリオを初見攻略しなければなりません。クソゲーかな?
ちなみにラスボスな達也に対して、八幡は隠しボスって感じ。負けイベを勝った時にエンカウントしてイカれたバフをガン積みして相手にデバフもりもりしてから上から殴り殺してくるタイプです。相手したくねぇ。
オリジナル魔法
『
比企谷八幡や西城レオンハルトが使用する系統魔法。空気を収束して硬化することで発生する砲弾を殴りつける・移動魔法などで撃ち出す。材料が空気であるため目に見えないという奇襲性の高さがあり、応用として睡眠ガスなどを材料にして着弾の際に解除することで味方に影響を与えることなく敵だけを無力化するなども可能。欠点は威力。単純に衝突の際のエネルギー計算の公式が速さ×重さであるため、空気を材料としている都合上どうしても威力が伸びない。また、類似する技として水などの液体を材料とすることで隠密性・奇襲性を代償に威力を上げた『