ウクライナのポドリャク大統領府顧問は21日、東部ドネツク州の激戦地アウディイウカ方面で過去1週間にロシア兵5000〜6000人が戦死したという試算を示した。独立系放送局「ドシチ(雨)」の番組で語った。
アウディイウカは、親ロシア派の拠点都市ドネツクから北に約15キロの最前線に位置し、ロシア軍が今月に入って総攻撃を仕掛けている。ウクライナ軍は包囲されつつも徹底抗戦しており、ロシア軍は多大な犠牲を覚悟で制圧を目指している可能性がある。
ポドリャク氏はロシア側の狙いについて「(ウクライナや西側諸国に)心理的(圧迫)効果をもたらし、自軍は人的損害を気にせずに戦えると示すことだ」と指摘した。