フィリピンで日本人2人不明、殺害か 関与疑いの邦人ら拘束
【マニラ=共同】フィリピン警察は3日、日本人男性2人の殺害に関与した疑いがあるとして、日本人の男(55)とフィリピン人通訳を拘束し、事情を聴いていると明らかにした。関係者によると、男性2人は大阪府出身の井谷勝さん(59)、茨城県出身の新井康寛さん(24)。男と共に5月30日、西部パラワン島近くの小島に到着し、島巡りに出発した後、行方が分からなくなっていた。
井谷さんらに保険金が掛けられていたとの情報があり、警察が捜索を続けている。
警察は当初、男と通訳は島巡りに行っていなかったと説明していたが、実際には2人とは別のボートで出掛けていた。さらにフィリピン人の男3人も同行した。
警察によると、別の島に着いた後、2人は人けのない場所に連れて行かれ、射殺された。遺体は切断され、海に捨てられたという。警察は男が殺害の実行役としてフィリピン人の男3人を雇った可能性があるとみている。