接木台の選定 こだわり苑 古木
栽培管理の省力化台木を求めて。
(ハイブッシュ系ブルーベリーの栽培に四苦八苦している当方の挑戦)
ピートモスの価格上昇中 使わないで何とかしたいものですね。
①ナツハゼの台木 (挿し木増殖が難しい・樹性が弱い?ので中断) ナツハゼ
シャシャンボ
②シャシャンボの台木(検証実験中)
ツツジ科スノキ属シャシャンボを台木としたブルーベリーの接ぎ木繁殖方法で
学校法人東海大学から、特許出願されているので、出願内容の検証実験のみ行います。
【出願番号】特願2001-265155(P2001-265155)
【公開日】平成15年3月11日(2003.3.11)
③BS2 (樹性の強いハイブッシュ系) (実験中)
学問的では無いが、現場の現実的な攻めです。
BS2の土壌適応性が広いのは、ラビットアイ系とハイブッシュ系の種間雑種系ではないか?
こんな実験データを見つけました。2009年02月23日 種間雑種の高pH土壌適応性 BlueBerryHouse
④ハイブッシユ系の実生 (構想段階)
土壌改良をしない土に種を蒔き発芽した苗を台木候補にする。 時間が掛かり、可能性は極めて少ない???
サバイバル作戦?
⑤BS (ラビットアイ系台木) (苗木増殖中) 高接ぎ更新
台木のサッカー、シュート、台負けの発生を抑える工夫をしております。
接木位置を低くするのと、台木の芽を全て切り取ることで、シュートの発生はほとんど無く
当園でも3年生を300本植えてありますが、管理の省力化に貢献しております。
1 サッカーは発生しますが、発生の少ない台木を選定しています。 (ラビット系を5品種
評価した結果です。)
2 台木を極力短くすることで、シュートは勿論のこと、サッカーも出ずらいようです。
今のところ10本の選定した台木の4年性苗からは、サッカーが発生していません。
選定した台木単体では、サッカーの多く出る品種なのですが・・・・
感じとしては、台木単体の根の張り方より、根は深く張るのですがハイブッシュ系に似た
根の張り方で、接がれた穂木の特性が現れているようです。
サッカーが出ずらいのは、接がれたハイブッシュの特性が出ているようです。
→(植え付けも、注意が必要です。)
(薔薇も同じ台木を使っても、接がれた穂木の品種により著しく成長の差が出るのと同じかな?)
樹性の強いパトリオットを台木にした、5本の4年性スパータンの樹形は、樹高が低く開張性
になりました。 これも、台木の特性か現れています。
参考
お世話になっている、神奈川県の果樹普及所の先生の話では、台木の長さで特性が変化し、リンゴ等は台木長さを
調整していると事です。 2008年02月29日 北海道農業研究センターに問い合わせましたが同じ見解でした。
サッカー、シュートが出ずらいのは、台木を極力短くしているのが要因と思われます。
大手苗木生産者 Oさんの接ぎ木に対する回答
A:接木の販売予定は今のところございません。
接木の場合でも、ラビットアイブルーベリー(土壌適応性が広い)の台木にスパータンを接木したものであれば、スパータンのみより順調に
生育いたします。 ただし、この場合は、サッカーが地面から大量に伸びでますので、刈り込みに結構な労力が必要となります。
接木栽培で思うこと 2007年9月5日
一般的果樹は、接木栽培が一般的ですが、ブルーベリーは何故今まで接木栽培が一般的に行われ
なかったかと不思議に思いませんか。 現在の所、接木は良い所ばかりですが、致命的欠陥が現れる
のではと不安です。
4年目にして、スパルタンの大量突然死を経験している当方なのですが、接木も古い物は6年経ちますので
少しは安心して来ています。 2008年02月記
美味しい果実生産を主目的としている当方は、安定した果実生産を確保するため色々な台木の
評価実験を行っております。
最近少し気になっているのは、台木の太さと穂木の成長の差(台負け)です。
当初から気にはしており [高接ぎでは、志村氏(現ブルーベリー協会会長)の園を見学させていただいた時、接木部に大きい台負
けが出ていました。]、台木品種の評価実験を始めて5年目になりますが、評価している
ラビット系5品種の台木中でも品種により相性が有るようです、植え付け土壌の良くない
地植えで(台負け)が顕著に現れて来ています。
ティフブルーの台木などは、(台負け)のため枯れた物も有りました。
台木の品種選定の重要さを感じております。
パトリオット等樹性の強いハイブッシュ系同士の接木は問題無いようですが樹性、根の張りがイマイチです。
台木の品種選定のテーマは奥が深く時間が掛かり、やりがいの有るテーマとなりそうです。
台負けの激しいティフブルー台 穂木はスパルタン
当園で採用している台 穂木はスパルタン