粘土質赤土への植え付け 試験結果を随時更新して行きます。
file naenouethuke2 こだわり苑 古木
土壌診断 3A
粘土質赤土残土で、ハイブッシュ系スパータン栽培挑戦記録。
米価格下落の中、水田転作作物の実験として地主さんと共同で挑戦してみました。
接木台の選定も含め実験をして行きます。
ブルーベリーオウナー会員のイーハトーブさんhttp://ihatov-ma.com/iihatovunokoto.htmlが水田に植えて
現在の所、旺盛に成長しております。(自根アリーブルー、コリンズ、スパルタンは生育が悪い。)
直接水田に植える方は参考になると思います。
植え付け園の現状
栽培面積 430㎡ (9m×48m) 利点、農業用水使用可能 欠点、粘土質赤土で通気性、
排水性が極端に悪い。
(地主さんからは、地下6メートルから掘り出したばかりの残土と聞いております。)
土壌pH 約 7 土壌に肥料を加えたので正確な値ではないかもしれません。正確にpHを測るのは
かなり注意が必要です。
土壌診断を行ってくれる所土壌診断で診断を依頼する予定です。 神奈川県の施肥基準
はhttp--www.pref.kanagawa.jp-osirase-nogyosinko-sehi16-h16-2-3.pdf
50ページの表3-1 主要作物土壌養分実態のチャを参考に指導いただいております。
こんな記事も有りました。ブルーベリーについての研究、調査、報告など
引用文
(赤玉土では好適pHの範囲が狭くなると言うことが分かります。
赤玉土3:ピートモス2というブレンドの用土を用いて
土壌pHをpH3,6/pH4,3/pH5,3/pH6,0/pH6,6に設定してラビットアイ系品種を育てたところ
pH4,3でのみ良好な生育を示したという報告です。
つまり赤玉土では好適pHの範囲が狭くなると言うことになります。
育て方でも用土に赤玉土を混ぜるのには反対していましたが、
やはり赤玉土は混ぜないほうが育てやすいみたいですね。)
ブルーベリーにおける新梢先端葉クロロシスの発生原因と対策
!--タイトル-- ブルーベリー栽培に適した土壌の選定 1999年2月12日
(論文を読んで思うこと。 研究論文は予算の都合も有ると思いますが、研究期間が2~3年と短く、提案
と統計を数値化する実験のみで、実際の効果を確かめるには5~10年と長く調査してもらえないのでしょうか。
千葉の果樹研では、りんご、梨等は生産地の土壌を客土して10~15年と長い間研究されていました。 )
最終植え付け本数
スパータンBS 115本 アリーブルーBS 11本 デュークBS 6本 合計132本
① 2007年5月 全面に硫黄粉 100㎏ フルイを使い均等に散布後、トラクターで
30㎝位の深さで耕す。→1㎡当たり200g投入 土壌pH7→pH5を目標に散布
2007年10月
② 約48mの植え付け1列に 6キュービックのピートモス10袋(復元容量約300リットル×10=
3000リットル)を塊は気にせず、袋より取り出す。
本来は、堆肥等大量の有機物を投入し時間を掛けて土作りするのが基本と思いますが、年数を
掛けるゆとりが無い(年齢的に)ので、大量のピートモスで代用できないか挑戦して見ました。
③ ハンマーナイフモアで塊を崩す。 粉々になり効果大です。
④ 細かくなった状態 ⑤ 肥料N-P-K-Mg 10:12:10:3を1列20㎏散布
⑥ 耕運幅120㎝のトラクターで同じ列を深さ30㎝(トラクターの限界)で、4回位耕し
良くピートモスと混ぜる。
2007年11月
⑦ 植え穴、直径80㎝深さ8㎝ 肥料200g散布 ⑧ 40リットルのピートモスをでトラクターで
耕した深さ30㎝までスコップで混ぜる。
ピートモスをトラクターで混ぜたことで、⑧写真のように30㎝位までは、土の塊が出てきますが、
手で解せる程度になりました。
しかし、30㎝以上深い所は、異常に硬く掘ると深い部分に水が溜まって来ると思われます。
⑨ 混ぜ終わった状態 ⑩ 左右に分けた土を戻し山を作ります。
⑪ 山の上に20リットルのピートモスを乗せます。 ⑫ 盛った土と良く混ぜ、体重を掛け
植え穴とします。
2007年11月15日 やっと電気関係の試作デバックを終えたので、苗の植え付け
に行きました。
試験的に10月10日に植えたブライトウェルを掘り起こして見ました、植え穴にはピートモスを
追加せず、トラクターでピートモスを混ぜた状態ですが、根が元気に成長していました。
穴を掘っていると深い所はジメジメしていたのですが元気に根を張っていました。
この土の状態で根が張ると言うことは、耕運幅120㎝に根が張るのでは?
そうすれば旺盛な成長が期待できる・・・・。 植え付け作業に元気が出てきました。
ハイブッシュ系のようで、接木台候補苗2本を、植え付け穴にピートモスを追加せず植えました。
上記写真は、今年3月に挿し木した苗で、ラビットアイ系以上に成長が旺盛で次期台木の
候補です。 品種は不明ですが、見放した畑に元気良く成長していました。
根が良く張れば旺盛な成長が期待できます。
同じようにピートモスを追加せず、スパータンBSを試験的に2本植えてみました。根の成長を
観察します。 根が良く張れば旺盛な成長が期待できます。
過去の実験より、[台木単体の根の張り方より、ハイブッシュ系に似た根の張り方で、接がれた
穂木の特性が現れる。] ので、ここでも確認します。
ピトモスを追加した穴に、スパータンBSを試験的に2本植えてみました。根の成長を観察します。
ピートモス追加穴は1~2分で水が引きました。 追加しない穴は3分位で水が引きました。
大苗も植えつけました。 25㎝位高く植えました。
鳥が見学に来ました。 また鳥の写真撮影でも ネット、管理小屋の製作も進んでいます。
始めようかと思います。 ネットは園が狭いので簡単に済ませます。
ハイブッシュ系栽培のみなので台風シーズンには防鳥ネットは外します。
気象庁 関東甲信地方(伊豆諸島および小笠原諸島を除く)への台風接近数
その他
11月3日 鳥の写真撮影用にキャノン Kiss デジタルX レンズ付き新品を約60.000で(キャッシュバック、ポイントも
含めた値引き)ヨドバシカメラ町田店で購入しました。
他店では80.000位でした。来年の春新製品が出るみたいで、在庫を多く持っている店では投売りが期待できます。
2007年12月01日実験用1列を除き、やっと苗が植え終わりました。
11月15日植えつけた植え穴のpHは、5.8を示しました。(正確でないかも?)
使用pHメータは、土壌水分量で測定結果がかなり変化します。
水分測定箇所A点 水分測定箇所B点 ポット用土
11月15日植えつけ時に、ポット用土が重くなる程水を浸透させ、植え付け穴に十分潅水
したのですが、測定点AとBに大きな差が現れていました。 (肥料の影響も有ると思いますが)
苗を抜いて見ると、ポット用土は軽く潅水が必要な状態でした、根はあまり水を上げていないのですが・・・
植え付け穴の用土Aが、ポット用土Bの水分を抜き取るような現象です。 測定器、方法の問題かな?
A、B点は土壌の深さ、約10㎝を測定した値です。
2007年12月11日 現象を単純化するため、測定をポット用土に絞ってみました。
A 潅水が必要な状態 B タップリ潅水した状態
赤土測定ではメータが振り切れるのですが、タップリ潅水しても、メータが振り切れません。
ピートモスは粒子が粗いので、メータの電極との接触面積が少なく起電力が小さいようです。
結論として、同じ土壌でないと、この湿度計は原理的に、比較の目安にもならないようです。
高額ですが、本格的には交流波形で静電容量を計り換算(誘電率を求める)します。 自作を検討中
pH計も同じような原理か調べて見ました。
同じ場所を計っているのですが、湿度によりpH5~pH3.5と変化し使えません。
湿度計を逆回転にし感度を下げて、メータが振れるようにしただけのようです。
(電極の金属は変えていると思います。 異種金属の電極の起電力を使う限り、湿度、肥料の影響を受けます。)
ボルタ電池の研究
取り合えず植えつけた苗の、ピートモス部分の湿度測定が4以上になるよう潅水して行きます。
ポット用土の水分を定期的に計り、潅水実験を行うため潅水用穴は埋めずに残しておきました。
植え付け園全景 我が家の生垣 モチ・ピラカンサ
2007年の苗木植え付け作業はやっと終了できました。 後は潅水だけの作業となります。
潅水結果を見て、木屑マルチにするか潅水装置を自作するか検討して行きます。
2007年12月11日
湿度(目安)を計りました。(ピートモスを追加した植え穴)
深さ約7㎝ (同一土壌) 深さ約20㎝ (同一土壌)
測定点の深さで変化が少ない。 深さによらず均一な湿度→根に良い環境
ピートモスを追加しない場所 深さ約7㎝ (同一土壌)
深さ約20㎝ (同一土壌)
深くなると、急激に湿度(目安)が上がる。 潅水を多くすると水が溜まり、根が張れないと思われる。
いろいろ考えた末、植え付け土壌の湿度を均一に保つため、と除草対策のため
手間のかかる木屑マルチ(管理コスト約8万円/年アップ)を行うことにしました。
土壌診断は公的機関に依頼します。
2008年04月04日 木屑全面マルチ作業開始
一輪車では大変なのでトラクターを使いました。 列間がもう少し広げれば良かったです。
チップの厚さは20㎝を目標に全面に敷きました。
マルチ作業費は3人作業で5日掛かり、15万円の出費です。 チップは無償で手に入りました。
2008年05月11日 生育調査
スパータンBS 概ね成長は順調ですが、132本中4本枯れた物が有りました。
ネット(地主さん自作)も張りました。
少し葉が黄色いので、硫安を小さい苗には一つまみ大苗には2つまみ与えました。
2008年06月23日 生育調査
接木テープを外しました。 成長が旺盛で接木部にテープが入り込んで来ていました。
実を付けた大苗も順調に成長しております。 100円玉位の実が付きました。
左から、シャシャンボ、スパータンBS
シャシャンボは相変わらず成長が遅い
上記植え付け計画詳細図のピートモスをトラクターで混ぜた部分(ピートモスを追加しない部分)に
植えたスパータンBS 少し葉は小さいのですが順調に成長しています。
→ トラクターでピートモスを混ぜた部分(畝幅120㎝、深さ30㎝)に根が張り旺盛に成長すること
が推定されます。 土壌作りは成功のようです。 秋になったら根の張り具合を確認する予定です。
また、台木からシュート、サッカーが発生している苗は1本も有りませんでした。
生育調査 2009年02月21日
スバルタンBS シュートも太く順調に成長しております。
2009年10月18日 生育調査
スパルタンBS 順調に成長しております。 果実は過湿/肥料が原因か、少し水っぽくなりました。