長野県、職員の再採用開始 人材難受け中途退職者活用
長野県は県職員を中途退職した人を再採用する制度を始めた。県は採用フローの見直しなどで応募者を増やそうとしているが、新規採用だけでは人材確保が困難な状況にある。育児や転居、転職などで定年前に退職した人にもう一度働いてもらうことで、人材確保とともに退職後の経験を生かした人材の多様化にもつなげる。
2024年4月入庁予定者は県職員としての実務経験が3年以上ある人を対象に、11月10日まで応募を受け付ける。教養試験や適性検査はなく、作文と面接によって選考する。給与や職位は退職時の待遇を踏まえて決める。今回は若干名を採用予定で、25年度以降も続ける方針だ。
阿部守一知事は18日の定例記者会見で「公務員以外での経験を県組織の中でいかしてもらう場が増えている」と、多くの応募を期待した。県によると、13道県で類似の制度があるという。