卒展レポート

東京工芸大学

芸術学部卒業・大学院修了制作展2018

扇情、悠然、清艶

山室 美友
芸術学部 デザイン学科 イラストレーション領域

私は主に少女や女性を多くモチーフとして制作していました。また描く時に少女や女性と意識して描いていたというよりも、現在最も興味があり魅力的に感じる形や表現したいものが完成するとそれらのモチーフになっていました。
卒業制作をするにあたって私は密教画というテーマを選択しました。宗教的に捉えるというよりも、今私が美しく感じる表現を取り入れるために描いています。特に密教は女性的に描かれていることや、煌びやかなものを身につけている絵が多数ありました。作品が完成した結果に女性らしい要素が多くある密教画は私の根底にある考えと合致していてとても魅力的に思えました。また、全てを写し描くということではなく、あくまでモチーフとして独自の表現に組み立て描いています。そして宗教画はどの宗教であっても美しいと考えています。描いている人は皆後世に残るように命がけで絵を描いていて、また人の心を動かそうと描いていて、絵を描いている身として何を描くのにも同じように命がけで絵を描いていきたい、志を習いたいという決意の元に描きました。

参考にしたモチーフ : 如意輪観音、大日如来、聖観音

作品一覧