一般の人が自家用車で客を有料で運ぶ「ライドシェア」導入に向け、「活力ある地方を創る首長の会」が17日、国に提言を出した。高齢化と人口減少が加速する中、地域社会での移動手段の確保は喫緊の課題だ。新型コロナウイルス禍の収束後、増加傾向にある外国人観光客の運送にも十分に対応できておらず、地方は悲鳴を上げている。
富山県の南西端に位置する南砺(なんと)市(人口約4万7千人)。市営バス時刻表は、JR城端線や民間バスの時刻表も網羅したA4版24ページという分厚い冊子だ。平成16年に4町4村が合併して誕生、市域が約669平方キロメートルと広いためで、市営バスは国に登録し、許可を得た自家用有償旅客運送。だが利用者は少なく、17台のバスの半分以上は14人乗りのハイエースだ。
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