昭和19年生まれ。福岡市出身。 小、中、高校と野球少年として育つ。スポーツマンの反面、母親の作る料理に興味を持ち、かたわらで手伝うような子供だった。 大学卒業後は帝国ホテルに入社、菓子職人としての礎を築く。結婚後は夫婦で渡欧。スイスのルツェルン、南仏ニース、フランスのパリと四年余にわたり菓子職人としての修業を重ねる。パリでは大女優のカトリーヌ・ドヌーブなどを顧客にもつ16区にある洋菓子店「アクトゥール」で日本人初のシェフを勤める。 1980年帰国。翌年故郷の福岡市で「フランス菓子16区」をオープン。店名は共にヨーロッパ修業時代を過ごした淳子夫人の命名によるものである。以来30年間一切多店舗化せず、一店舗のみで「自分の作ったものは自分の目の届く範囲で売る」「鮮度を一番大切にする」というポリシーを貫いている。今や日本全国は言うに及ばず、お菓子の本場フランスでも人気の高いダックワーズが三嶋隆夫の考案により創られたお菓子であることは広く知られている。 今や定番となったダックワーズの考案 他で 厚生労働省 平成19年度「現代の名工(卓越した技能者)」受章 平成27年秋には「黄綬褒章」を受章いたしました |
■ 三嶋隆夫 物語
16区オーナーシェフ三嶋隆夫がパティシエの道に進むことになったきっかけから、帝国ホテル時代、ヨーロッパでの
菓子職人の修行時代、フランスから帰国して16区をオープンし、現在に至るまでの足跡をエピソードを交えながらたどります。
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