キリスト教事業所連帯合同労組です。御支援、何卒よろしくお願い申し上げます。
転送・転載歓迎です。
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アハリー・アラブ病院への緊急カンパを呼びかけます!
目標金額 500万円
口座番号 00150-7-601525
口座名 アハリー・アラブ病院を支援する会
※8月8日現在、前回の緊急募金にお応え頂き60万円あります。目標金額を
500万 円に変更して、 広く支援を訴えます。
アハリー・アラブ病院を支援する会
169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18
TEL/FAX 03-3207-1273
郵便振替口座 00150-7-601525
加入者名 アハリー・アラブ病院を支援する会
- 月に病院へ120万円の献金を送金しましたが、再 度、カンパを訴えます。ガ
ザでは、多くの子どもた ちが栄養失調になっています。イスラエル軍は電
気、水 道を破壊することによって、パレスチナの人々の生命を真 綿で首をし
めるように奪っていこうとしています。これはジェノサイドです。病院も医薬
品の不足を訴えています。聖公 会エルサレム管区 を通して、少しでも送金し
て、何とかガ ザの、パレスチナの人々の命をつな ぎ止めなければなりま せ
ん。パレスチナからの悲痛な訴えに、私どもが応え られ る力は本当に小さな
ものですが、出来る限りのことをしな ければなりま せん。どうか、ご協力を
お願いします。
アッサールさんからの緊急の手紙を2通お届けします。
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エルサレム・中東聖公会 エルサレム管区
リアハ主教 2006年7月25日
中東における危機的状況について
親愛なる友人のみなさん、
過去40年にわたって、私たちは破壊者との孤独な闘いをつづけてきました。
この破壊者は、私たちの小さな、しかしすべてでもある歴史的な故郷を奪い去
ったのみならず、キリスト教信仰の伝統と、神聖な場を脅かしています。私た
ちは疲れ果て、病み、傷ついています。みなさんの助けが必要です。
私たちはアメリカとイギリスの友人たちの寛容を知り、そしてそれを受け取
ってきました。私たちと共に立ってくださる世界中のすべての人々の支援を大
切に思っています。私は日々、ブッシュ大統領、ライス国務長官、クリントン
上院議員、ブレア首相の傲慢で攻撃的な態度への憤りを表明する多くの声を耳
にしています。人間の生命と苦しみの価値をおとしめているような政治家たち
のせいで、合衆国とイギリスの威信が大きく低下したことを認めるのはたいへ
ん悲しいことです。また、シオニスト・クリスチャンの共同体が、アメリカの
イメージをかつてないほど傷つけていることに不安を覚えます。
1週間ほど前、私たちはパレスチナの人々の窮状を目の当たりにしていまし
た。ガザでは、4から5世代がイスラエルの人種差別、ヘイト・クライム、テ
ロ、暴力、殺人の犠牲となってきました。イスラエルは戦略的にインフラを破
壊し、このためごみや下水がコレラの大発生を生みつつあります。ミルクがあ
りません。飲料水も食糧も、医薬品も、深刻な欠乏状態にあります。罪なき人
々が殺され、救急処置を受けられないために死んでゆきます。もっとも高い代
価を払っているのは子どもたちです。かろうじて命の助かった子どもたちも、
多くがトラウマに苦しみ、成長しても有益な生を生きることはできないでしょ
う。西岸-ガザ間の商業活動は停止しており、人道援助は、それを世界でもっ
とも必要としている人々のところへ、細々と届くばかりです。
西岸の住民の移動は困難であるか、あるいは不可能です。「安全な移動手
段」はパレスチナの人々にとってあまりにも高価です。また、それによって彼
らは仕事や学校、病院、家族から切り離されてしまいます。この希望の失われ
た時に人々を支えているのは、家族であり共同体なのです。ある人々にとって
は、それが彼らのもつすべてでした。しかしそれも、分離壁と検問所の相次ぐ
設置によって奪われてしまいました。イスラエル国家による民族浄化政策が続
いています。
今週、レバノン-イスラエル国境(イエスが聖ペテロに天と地の鍵を与えた
バニアスの近く)で、戦争が勃発しました。挑発に対するイスラエル政府の対
応は不釣合いなほど過敏であり、それは彼らが敵と考えているものを破壊する
際の機会主義的な反応にも一貫しています。
アメリカの元CIAアナリストであるキャスリーン・クリスティソンは、「イ
スラエル国家の常軌を逸した蛮行」という最近の記事のなかで、「イスラエル
国家は平衡感覚を失い、自らの強さを確信して安堵するために、狂気じみた力
で殴りかかっている」と言っています。彼女は次のように続けます。「ひとり
の軍人が13歳の少女を残酷に殺害したことを、その少女が軍事地域で兵士を脅
かしたからだと主張して(彼女はインティファーダ開始以来イスラエル人によ
って殺害された700人近い子どもたちのひとりとなりました)、重要なことで
はないと片づけられる社会は、良心ある社会であるとはいえない」。言うとこ
ろの「状況」は、境界線や制限のない戦争へと姿を変えました。これは文明世
界の人々の想像力を超えた、致命的な力を秘めた戦争なのです。
この手紙を書きながら、500家族分の医薬品やその他の緊急物資と、その他
1000家族分の寄付をもって、他の主教たちもともに、ナブルスへ向かう準備を
しています。
土曜には、私たちの病院で負傷者や病人、死に向かう人々を救うべく苦闘し
ている医師や看護婦たちに医療器具を届けるために、ガザへ入ることを試みよ
うと思います。
来週はレバノンへ行ければと思っています。現在レバノンには常勤の司祭が
いないので、死者を葬り、戦争の犠牲者を慰めに行きたいのです。他の人々が
そうであったように、あなたもまた問うでしょう。「私に何ができるだろ
う?」私たちはみなさんが祈ってくださることを願い、その祈りに感謝いたし
ます。それはとても重要なことです。しかし、十分ではありません。もはや目
を背けることができないと感じたら、十字架をかかげてください。それは私た
ちに約束された勇気を与えてくれるでしょう。
知っている代議士に手紙を書いてください。ニュース・メディアに手紙を書
いてください。礼拝に集った人々に、友人に、同僚に、この不正と、世界戦争
の脅威について語ってください。シリアが、イランが、合衆国が、イギリス
が、中国が、そして他の国々がこの戦争に介入したら―その結果は計り知れま
せん。デモや集会に参加してください。あなたとあなたの教会が、この地域の
ための人道援助に参加する方法をみつけてください。私たちに手紙を書いて、
みなさんが私たちと共にあることを知らせてください。遠くから眺める弟子た
ちのようにはならないでください。
第二コリント6.11
コリントの人たち、私たちはあなたがたに率直に語り、心を広く開きました。
私たちはあなたがたを広い心で受け入れていますが、あながたがは自分で心を
狭くしています。子どもたちに語るように私は言いますが、あなたがたも同じ
ように心を広くしてください。
キリストにあって、キリストと共に、キリストを通じて
リアハ・H・アブ・エル=アッサール大主教
エルサレム聖公会
2006年8月1日
親愛なる友人のみなさん、
先週金曜に手紙を書いたときには、イスラエル国家によって十年の後に第二
のカナの虐殺が起こされるとは思ってもいませんでした。この日曜彼らは、あ
る家に2発の爆弾を落とし、34人の子どもと12人の女性を含む少なくとも56人
を押しつぶしました。これらの人々は瓦礫とちりに息を詰まらせ、わずかな水
と食糧のみを備え、トイレもない間に合わせの避難シェルターに、事実上生き
埋めにされました。「1996年、アラブ-イスラエル紛争のもっとも破壊的な事
件のひとつがそこで起こった―何百人もの人々が避難していた国連軍基地の攻
撃である。100人以上が死亡し、さらに100人が、イスラエルの、地面に致死的
な榴散弾をばらまく対人砲によって負傷した」と、ベイルートからのBBCニュ
ースで、マーティン・アサーはリポートしました。
オルメルト首相が「深い悲しみ」とともに遂行したこのかつてない規模の悲
劇も、レバノンの人々に対するイスラエルの攻撃を終わらせるには十分ではあ
りません。今日、イスラエル国防省は、レバノン南部での地上作戦の拡大を承
認しました。昨日、人道支援および、南部に取り残された住民がより安全に北
部へ移動するための、レバノンに対する48時間の空爆停止の合意を、イスラエ
ルは侵害しました。オルメルトは今日、戦争の終結は視野にないと表明しまし
た。何万人もの人々が食糧も医薬品もない状態にあるなか、国連の支援車両は
イスラエル政府によって追い返され、キャンセルされたと、国連は報告してい
ます。ティルスからカナへの移動は、道路が破壊されたため何時間もかかりま
す。援助は細々としか到着しません。
「絶望と、犠牲者を片づける悲しい任務の真ん中には、ここで目にする西洋
世界の硬直した無関心さに対する深い怒りがある」と、レバノンのクリスチャ
ン・サイエンス・モニターのアイリーン・プラッシャーは報告しています。イ
スラエルによる無垢な子どもたちの殺害に関して、レバノンの人々に対してブ
ッシュ大統領やライス国務長官、ブレア首相によって示された哀悼の意は、イ
スラエルによっていたるところで繰り返される目に余る人命軽視、文明の諸価
値の無視への非難をともなわないために、虚しく響きます。
私は、主にある兄弟であるアメリカ聖公会大主教フランク・T・グリズウォ
ルドとその他14人のキリスト教の指導者たちが署名した手紙を読みました。そ
こで彼らは、「この暴力紛争は、深刻な人道の危機をもたらした。罪なき命を
救うことよりも重要な利益などない」と言っています。その手紙は次のように
訴えます。「あなたの大統領としてのリーダーシップと、合衆国のもつすべて
の影響力が、国際社会と協調して、即時停戦を達成し、敵対的行為の休止へ向
けての外交的イニシアティヴを発揮することに向けられるべきです」。大統領
がこの呼びかけを無視したことは残念でなりません。
先週レバノンでは、イスラエルがレバノン南部国境にある国連施設を破壊し、
4人の和平監視員を殺害しました。国連事務総長コフィ・アナンは、イスラエ
ルは、長い歴史をもち、よく知られた、明確に認識できる場所を故意に攻撃し
たように見えると憤りを表しました。爆弾は建物を直撃し、救援と復旧作業が
続く間も攻撃は続けられました。安保理事会の決議は、合衆国の強い主張によ
ってイスラエルへの非難をはずしたものとなりました。
戦争は3週目に突入します。戦闘が止まなければ、レバノンで家を失う人の数
は瞬く間に100万人に達するでしょう。家族や共同体は引き裂かれ続けていま
す。また、ガザのパレスチナ人への攻撃も、ゆるむことがありません。今週ヤ
ン・エーゲラン国連人道問題担当事務次長はエルサレムを訪問し、「ガザ地区
でおこっている悲劇」に大きな関心を向けました。電気や仕事を奪い、水道を
断ち、新鮮な食糧の供給を止めて1400万人の人々を虐待することでイスラエル
がいかなる利益を得るのか、彼には理解できないのです。「イスラエルとの国
境線で道端に投げ出され山になったトマトを見て、ガザの住民はどんなメッセ
ージを受け取るだろうか。彼らがより生産的に、平和を支持するようになるだ
ろうか」。
土曜日、私たちが派遣したチームは検問所で2時間半待機した後、医薬品や救
援物資をもってガザに入り、病院や避難所を訪ねました。3日間にわたって
30人以上のパレスチナ人が殺害された、尋常でない襲撃が終わってたった1日
で、夜明け前にはイスラエル国防軍の戦車が押し返してきていました。AP通信
によると、下士官ジラド・シャリトが捕虜にされことに対して開始された執拗
な攻撃によって、ここ1ヶ月でイスラエル軍は159人のパレスチナ人を殺害しま
した。私はキャタピラブルドーザーがオレンジの果樹園を根こそぎにするのを
見ました。住んでいるアパートが瓦礫の山と化すまでに破壊される前に、40家
族が退避に40分しか与えられないのを見ました。アハリー・アラブ病院の院長
は、医薬品の補給やスタッフ不足、緊急治療に不可欠な発電器を動かす燃料が
足りないことなどを心配しています。そして、ネズミを肥やし、コレラの脅威
となるごみの山のわきで遊ぶ子どもたちを私は見ました。インドに住んでいた
とき、この病気がその地を荒廃させるのを見たことがあります。
私たちはこの人間の悲劇のさまざまな姿に無頓着になったり、鈍感になったり
してはなりません。みなさんの政府の議員たちに、即時停戦を求めるアピール
を続けてください。イスラエルが国連決議242、338、194号に従い、その結果
1559号決議の受諾が促されるように、国連と世界が責任をもつべき時です。こ
の狂気を終わらせなければなりません。殺人と環境破壊は諸民族に対する戦い
ではなく、神に対する戦いなのです。
キリストにあって、キリストと共に、キリストを通じて
リアハ・H・アブ・エル=アッサール大主教
エルサレム管区
パレスチナ・イスラエル・ヨルダン・レバノン・シリア
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