ハルマゲドン 人類と核(下)

広島・長崎から、冷戦、軍事、兵器開発、諜報、地政学、原発まで、「核」をめぐるあらゆる論点を、英国の元外交官・現代史家が詳述。

著者 ロドリク・ブレースウェート
平賀 秀明
ジャンル 一般書 >  世界史
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出版年月日 2020/01/27
ISBN 9784560097441
判型・ページ数 4-6・370ページ
定価 4,400円(本体4,000円+税)
在庫 在庫あり

内容説明

「核ある世界」にどのように向きあうのか?
核をめぐるあらゆる論点を英国の碩学が詳述

ケネディ対フルシチョフから、レーガン対ゴルバチョフ、「今そこにある脅威」まで、「核」をめぐるあらゆる論点を、英国の元外交官・現代史家が徹底検証する。[カラー口絵8頁]

広島・長崎から、冷戦、軍事、科学者、兵器開発、諜報、地政学、原発まで、「核」をめぐるあらゆる論点を、史料と最新研究を駆使して、英国の元外交官(モスクワ駐在大使)であり現代史家(『モスクワ攻防1941』『アフガン侵攻1979-89』)が、徹底検証する。
歴史とリアルな外交の重みを知り尽くした、卓越した思索は、英米ソの3カ国がやがて英米ロへと移りゆく4分の3世紀を、時系列に沿ってたどる。この間、核兵器がどのように進化し、各国政府がそれぞれの時代に、この鬼子をどう扱い、どう認知し、「最終戦争(ハルマゲドン)」を回避してきたのかを、丹念に追っている。具体的には、核兵器開発から始まり、原爆投下、ケネディ対フルシチョフ、レーガン対ゴルバチョフの冷戦期を経て、21世紀の「今そこにある脅威」に至るまで、「終末時計」の針の動きに目を凝らす。
米・ロ・イラン・北朝鮮の核をめぐる緊張が高まる現在、われわれは「核ある世界」にどのように向きあい、「核なき世界」(オバマ元米大統領)の実現に努めればよいのか? 唯一の被爆国、核の傘の下で「非核三原則」を掲げる日本が貢献すべきは何なのか? 「人類と核」の歴史から学ぶ意義は大きい。

[目次]
第2部 システムを構築する
 第9章 汝の敵を知れ
 第10章 そして今、繁栄する兵器たち

第3部 核のもたらす結果に対処する
 第11章 極めて快適な死に方
 第12章 火山の上で暮らす
 第13章 核の対峙を回避する
 第14章 第二次冷戦
 第15章 ハルマゲドンは回避できたのか?

エピローグ ロシアン・ルーレット

謝辞
訳者あとがき
核年表
参考資料一覧
出典
主要人名索引

[著者略歴]
ロドリク・ブレースウェート Rodric Braithwaite
元外交官、現代史家。1932年ロンドン生まれ。1950~52年英国軍情報部員としてウィーンに駐在。52~55年ケンブリッジでフランス語とロシア語を学ぶ。55~92年英国外務省勤務。この間、ジャカルタ、ワルシャワ、ローマ、ブリュッセル、ワシントンなどに駐在。88~92年にはモスクワ駐在大使としてソ連崩壊前後の状況をつぶさに観察。92~93年メイジャー首相外交政策顧問。引退後は、ドイツ銀行上級顧問、王立音楽院長などを務める。著書にAcross the Moscow River (2002)、邦訳書に『モスクワ攻防1941』『アフガン侵攻1979-89』(以上、白水社)がある。

[訳者略歴]
平賀秀明(ひらが・ひであき)
1956年生まれ。早稲田大学卒業。中国通信社、共同通信社勤務を経て翻訳家に。訳書にE・トーマス『レイテ沖海戦1944』、L・ライト『倒壊する巨塔』、A・ビーヴァー『ノルマンディー上陸作戦1944』『第二次世界大戦1939-45』、D・E・ホフマン『死神の報復』、C・ネルソン『パール・ハーバー』(以上、白水社)など多数。

*略歴は刊行時のものです

定価4,400円
(本体4,000円+税)

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