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- ahuptere
- アフプテレ 【複他動】[他動使役][ahupte-re 入らせる[複]・させる](二人以上を)出迎えて家の中へ通すようにさせる。(直訳すると)入らせさせる、 中へ通させる。 nen eci=ahúptere kur ka isam na ahuppa yan ネン エチ アフプテレ クル カ イサム ナ アフッパ ヤン だれもあなた方を出迎えさせて家の中にお通しさせる者(取り次ぎをさせる若い女性など)はいませんから(勝手に)入って下さい。(KC民話) この場合、 話者は eci=ahupte エチアフプテ《あなた方を出迎えて家の中にお通しする》と言うつもりだったのかもしれない。 そうすれば、 「取り次ぎをする者はいませんから…」という意味になる。) {E: to let into, enter… (pl.).} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- an=anayne
- アナナイネ 【an=an ayne】 勝手に. アシヌマ カ アナナイネ イキ・アン ヒ カ ソモ ネ.エイタサ ア・イ・コレウェン ヒクス ヤイェイモンタサ・アン ルウェ ウン=私も理由もなく勝手にしたのではないよ.あまりにも粗末に扱われたので,仕返しをしたのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- apeni
- アペニ §194 サンザシ類 (1) ape-ni (a-pé-ni)「アぺニ」[ape(火)ni(木)] 茎 ⦅A天塩・十勝・石狩・沙流・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- arikko
- アリッコ §262 カラマツソウ (1) arikko (a-rík-ko)「アりッコ」 根 ⦅幌別⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- aypaskeni
- アイパシケニ §090 ハナヒリノキ (2) aypaskeni (áy-pas-ke-ni)「あイパシケニ」 茎をいう ⦅A十勝・沙流⦆⦅天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ayustop
-
アユシトプ
§383 ネマガリダケ (2) ayus-top (a-yús-top)「アゆシトプ」[
勝・石狩上川⦆ (出典:知里植物編、方言:) - cepeukotekina
- チェペウコテキナ §330 アヤメ (7) cepeukote-kina (ce-pé-u-ko-te-ki-na)「チェぺウコテ・キナ」[cep(魚)eukote(つなぎ合わす)kina(草)] 茎葉 ⦅A沙流・鵡川・千歳・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cicap
- チチャプ §382 ジダケ (1) cicap (ci-cáp)「チちャプ」[我らが・刈る・もの] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cik 2
- チク 【接助】(=ciki チキ) …したら(…しなさい)。 ☆参考 十勝・釧路で使われる形。 釧路に住んでいたことのあるサダモさんが、 ときどき ciki チキ の代りに使う。 沙流方言の ciki チキ の用法と東部諸方言の ciki チキ/cik チク の用法とは同じではないが、 サダモさんは cik チク を東部方言のようには使わず、 沙流方言で ciki チキ と言うようなときにのみ、 たまに cik チク を使う。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- cikapsetanni
- チカプセタンニ §202 アズキナシ (2) cikapsetan-ni (ci-káp-se-tan-ni)「チかプセタンニ」[cikap-setar(鳥のセタル)ni(木)] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝・天塩・沙流・千歳・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cipsusu
- チプスス §320 マルバノバッコヤナギ (2) cip-susu (cíp-su-su)「ちプ・スス」[舟・ヤナギ] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- cironnup
-
チロンヌプ
§270 キタキツネ、きつね (1) cironnup (či-rón-nup)「チろンヌプ」[
勝⦆ (出典:知里動物編、方言:) - cironnupkina
- チロンヌプキナ §340 スズラン キミカゲソウ (4) cironnupkina (ci-rón-nup-ki-na)「チろンヌプキナ」[cironnup(キツネ)kina(草)] 葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- epetturasi
- エペットゥラシ 【他動】[e-petturasi …に・川をさかのぼる](次の表現の中で)…にさからって勝つ。 kor rametok/epetturasi p/sinen ka isam コン ラメトク/エペットゥラシプ/シネン カ イサム [雅]その勇猛さには勝つものは一人もいませんでした。(Sユーカラ) ☆参考 「川の流れにさからうように…」。(S) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- etucikere
-
エトゥチケレ
§282 トガリネズミ類、もぐら (3) etucikere (e-tú-či-ke-re)「エとゥチケレ」[
勝、釧路、北見、天塩、石狩⦆ (出典:知里動物編、方言:) - haspo
- ハシポ §088 イソツツジ (1) haspo (hás-po)「はシポ」[has(灌木)po(子、指小辞)] 茎葉 ⦅屈斜路⦆⦅A十勝・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- heyse
-
ヘイセ
§296 くじら(クジラ (4) heyse (héy-se)「へイセ」[
勝⦆(松浦竹四郎『十勝日誌』) (出典:知里動物編、方言:) - horap
- ホラプ §260 ヤマシャクヤク ベニバナヤマシャクヤク (1) horap (ho-ráp)「ホらプ」 根 ⦅長万部、幌別⦆⦅A十勝・沙流・千歳・石狩・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- horkewkene
- ホロケウケネ §307 ミヤマハンノキ (2) horkew-kene (hór-kew-ke-ne)「ほロケウケネ」 茎 ⦅長万部⦆⦅A十勝・石狩・千歳・沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hoskiteyne
- ホシキテイネ §359 バイケイソウ (5) hoskiteyne (hós-ki-tey-ne)「ほシキテイネ」[hoski(先に)teyne(べとべとになる)] 茎葉 ⦅美幌⦆⦅A石狩・千歳・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- huraruymun
- フラルイムン §068 カリガネソウ (1) hura-ruy-mun (hú-ra-ruy-mun)「ふラルイムン」[hura(におい)ruy(激しい)mun(草)] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hureepuy
- フレエプイ §341 カタクリ (2) hure-epuy (hú-re-e-puy)「ふレエプイ」[hure(赤い)epuy(花)] 花 ⦅松浦竹四郎、十勝日誌⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- hurehat
- フレハッ §248 チョウセンゴミシ (1) hure-hat (hú-re-hat)「ふレハッ」[赤い・ブドウ] 果実 ⦅足寄、名寄⦆⦅A十勝川筋⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ikokut
- 『イコクッ』 §287 オオイタドリ (2) ikokut 『イコクッ』 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- inawnisusu
- イナウニスス §322 ナガバヤナギ (3) inawni-susu (i-náw-ni-su-su)「イなウニ・スス」[inaw-ni(幣・木)susu(ヤナギ)、“幣木にするヤナギ”] 茎 ⦅A十勝・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ipus'itak
- イプシイタク 【<i-pusu-itak】 最初の言葉,枕言葉.▷イ=それを プス=掘り起こす イタク=言葉 *以下の言葉は死んだ人に対する引導渡しの言葉の枕言葉の一節であるが,この言葉を聞き覚えたのは昭和25年頃に母方の叔父門別勝元に私の父がイプシイタクの例として教えていたのをさりげなく聞いて小耳に挟んであった言葉.「ク・コロ ク・ユポ ク・コロ ヌペポ ウヌカラヘタプ ア・キ カトゥアン タネ アナクネ カムイ カラ シリカ=私の兄よ,私の仏よ,相まみえる私たちする様子,今すでに神が作った体…」 (出典:萱野、方言:沙流)
- iririp
- イリリプ §294 オオバイラクサ エゾイラクサ (2) iririp (i-rí-rip)「イりリプ」[i(我らを)ri-ri(ちくちく切る)p(もの)] 青い茎葉 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝・エトロフ⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isepo
- イセポ §284 うさぎ (1) isepo (i-sé-po)「イせポ」[i-se-po i(ウサギの悲鳴):i-se([ウサギが]キイと鳴く)-p(もの)-po(指小辞);‘キイキイ鳴く小さなもの’] ⦅胆振、日高(沙流地方)、十勝、石狩、天塩⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- iseposarki
- イセポサラキ §393 ヒロハノドジョウツナギ (1) isepo-sarki (i-sé-po-sar-ki)「イせポ・サラキ」[ウサギ・葦] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- isimekutu
- イシメクトゥ §196 オニシモツケ (2) isime-kutu (i-sí-me-ku-tu)「イしメクトゥ」 茎葉 ⦅十勝、千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwakikinni
- イワキキンニ §223 ナナカマド (2) iwa-kikinni (i-wá-ki-kin-ni)「イわ・キキンニ」[山地の・キキンニ] 茎 ⦅美幌、足寄⦆⦅A十勝・沙流・千歳・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwatopeni
- イワトペニ §148 ハウチワカエデ メエゲツカエデ (1) iwa-topeni (i-wá-to-pe-ni)「イわ・トペニ」[iwa(山地)topeni(乳の木)、“山地に生ずる乳の木”の義] 茎 ⦅A十勝・沙流・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- iwatopeni
- イワトペニ §151 オガラバナ (1) iwa-topeni (i-wá-to-pe-ni)「イわトペニ」[iwa(山地)topeni(乳の木)、“山地に生ずる乳の木”] 茎 ⦅A十勝・沙流・天塩、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kakka
- カッカ 【kakka】 (子供を)おぶう. ク・ポニタ(ク・ポン ヒ タ) ク・セトゥル ク・トゥリ コロ カッカ カッカ セコロ カネ ク・イェ コロ カキヒ(ク・アキヒ) ウタラ ク・セトゥル コトゥク ペ ネ ロク=私が子供の頃に,背中を向けて「おぶう」と言うと,弟らは私の背中にくっついたものであった.*背中を子供に向けて「カッカ1と言うと子供は来るものであった.昭和10年頃,子供をおぶう帯のことをアイヌ語と日本語を混ぜてカッカ帯といっていた.十勝の方ではカッカ=女性の陰部を言うという. (出典:萱野、方言:沙流)
- kakkokamam
- カクコクアマム §356 オオバタケシマラン (3) kakkok-amam (kák-kok-a-mam)「かクコク・アマム」[カッコウ鳥の穀物] 果実 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuyhurep
- カムイフレプ §214 タチイチゴ (4) kamuy-hurep (ka-múy-hu-rep)「カむイフレプ」[神の・いちご] 果実 ⦅荻伏・様似・美幌⦆⦅A十勝川筋・石狩川下流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Kamuytat
- カムイタッ §308 エゾノダケカンバ (1) Kamuy-tat (ka-múy-tat)「カむイ・タッ」[神の・樺皮] 樹皮 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kamuytatni
- カムイタッニ §308 エゾノダケカンバ (2) kamuy-tat-ni (ka-múy-tat-ni)「カむイ・タッニ」[同上樹皮のとれる木] 茎 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kanatni
- カナッニ §417 ハイイヌガヤ (4) kanatni (ka-nát-ni)「カなッニ」 木 ⦅A沙流・千歳・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- karimpatat
- カリンパタッ §309 ウダイカンバ サイハダカンバ (3) karimpa-tat (ka-rím-pa-tat)「カりンパタッ」[ぐるぐる巻く・樺皮] 樹皮 ⦅A十勝・沙流、など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kattaro
- カッタロ 【kattaro】 勝ち,勝つ. (出典:萱野、方言:沙流)
- katurenkayne
- カトゥレンカイネ 【katu-renkayne】 なりゆきにしたがい.▷カトゥ=様子 レンカイネ=勝手に (出典:萱野、方言:沙流)
- kemrirsake kemrirtonoto
- ケムリリサケ ケムリリトノト 【kem-rir-sake kem-rir-tonoto】 血の波酒. *この戦いに勝った暁には血の酒を飲ませるので,加勢して欲しいと,悪魔にお願いをする時の言葉.ユカラには使うが,普通は出て来ない[ユ].(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- ken
- ケン §072 ヒロハヒルガオ、オオヒルガオ (1) ken 「ケン」 根 ⦅十勝、釧路、北見、上川、天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kenasoromap
- ケナソロマプ §358 エンレイソウ (6) kenasoromap (ke-ná-so-ro-map)「ケなソロマプ」[kenasi(木原)or(の所)oma(にある)p(もの)] ⦅A十勝⦆ A十勝 (出典:知里植物編、方言:)
- kenew
- ケネウ §073 マスノスケ;オオスケ;クチグロマス;フキマス (7) kenew(ke-new)「ケネウ」⦅美幌⦆マスノスケ。人間になって歩く。女になって子供をおんぶして真っ赤な着物を着て。ある人が石狩と十勝の間でこれに会った。やらせた、誰にも言うなよ、その人は家へ帰って言った。すぐ死んだ。それからケネウが女になって歩くことが判明。 (出典:知里動物編、方言:)
- kewsut
- ケウスッ 【名】[概](所は kewsutu(hu) ケウストゥ(フ)) (親族名称としての)おじ、 伯父/叔父。 「この場にいない人、 亡くなったかまたは遠くにいる伯叔父を言う。」 (S) ku=kewsututari too Tokapci ta oka クケウストゥタリ トオ トカプチ タ オカ 私のおじさんたちは遠く離れて十勝にいる。(S) ☆参考 通常「おじさん」と言うのには acapo アチャポ (二風谷では áca アチャ)が使われる。 ☞áca アチャ、 acapo アチャポ {E: an, the uncle.} (出典:田村、方言:沙流)
- kitat
- キタッ §310 シラカンバ (5) ki-tat (kí-tat)「きタッ」[光る・樺皮] 樹皮 ⦅美幌、屈斜路、名寄⦆⦅A十勝・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kitatni
- キタッニ §310 シラカンバ (6) kitat-ni (kí-tat-ni)「きタッ・ニ」[上記樺皮のとれる木] 茎 ⦅美幌、屈斜路、名寄⦆⦅A十勝・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- komni
- コムニ §302 カシワ カシワギ (1) kom-ni (kóm-ni)「こムニ」 茎 ⦅足寄、屈斜路、美幌、名寄⦆⦅A石狩・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kopetturasi kamuy isam
- コペットゥラシカムイイサム 【ko-pet-turasi kamuy-isam】 かなう神はいない,勝つことのできる神はいない. ▷コペットゥラシ=かなわない,勝てない カムイ=神 イサム=いない *コペットゥラシを,勝つ,負けるに使う場合は前後の言葉が必要である.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- korewen
- コレウェン 【kor-e-wen】 粗末にする. アシヌマ カ アナナイネ イキ・アン ヒ カ ソモ ネ エイタサ ア・イ・コレウェン ヒクス ヤイェイモンタサ・アン ルウェ ウン=私も理由もなく勝手にしたのではないよ,あまりにも粗末に扱われたので仕返しをしたのだよ. (出典:萱野、方言:沙流)
- korkaomap
- コロカオマプ §357 オオバナノエンレイソウ (5) korkaomap (kór-ka-o-map)「こロカオマプ」[kor(フキの葉)ka(の上)oma(になる)p(もの)] 果実 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kukerkepni
- クケレケプニ §139 シナノキ (8) kukerkep-ni (ku-kér-kep-ni)「クけレケプニ」[クケルケプの取れる木] 茎 ⦅荻伏、様似⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- kurunni
- クルンニ §318 デロ ドロノキ (4) kurunni (ku-rún-ni)「クるンニ」[→下記注2] 茎 ⦅足寄⦆⦅A十勝・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- mosospekut
- モソシペクッ §058 エゾノクガイソウ (1) mosospe-kut (mo-sós-pe-kut)「モそシペクッ」[ウジ・円棒状茎] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nesko
- ネシコ §313 オニグルミ (1) nesko (nés-ko)「ねシコ」 茎 ⦅長万部、幌別、穂別、千歳⦆⦅A十勝・沙流・石狩・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ninumni
- ニヌムニ §313 オニグルミ (4) ninum-ni (ní-num-ni)「にヌム・ニ」[クルミの・木] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nitatkene
- ニタッケネ §306 ヤチハンノキ (1) nitat-kene (ni-tát-ke-ne)「ニたッケネ」[nitat(湿地)kene(ハンノキ)] 茎 ⦅幌別、穂別⦆⦅A沙流・十勝・千歳・空知・有珠・鵡川など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- noyporoikus
- ノイポロイクシ 【noyporo-ikus】 予知する,前兆. チ・コロ コタン タ アナクネ ノイポロイクシ シコロ アン イタク ク・ヌ エラムシカリ.トカプチ フシコ セコロ ア・イェ コタン タ ク・ヌ オルシペ ノイポロ イクシ ネ ルウェ ネ=私の村では予知するという言葉も聞いたことがない.十勝の伏古というアイヌの村で聞いた話が,予知するという言葉だ. (出典:萱野、方言:沙流)
- numinokan
- ヌミノカン 【numi-nokan】 やぶ豆:粒が小さいこと(十勝での言い方). アイヌモシリ メナスン(メナシ ウン) ウタラ アナクネ エハ シコロ カ ヌミノカン シコロ カ イェ プ ネ チ・コロ コタン タ アナクネ アハ セコロ ア・イェ=アイヌの国土(北海道)の東の方の人たちはエハともヌミノカンともいうもので,私の村ではアハという.*十勝アイヌ磯里明さんが教えてくれた.沙流川アイヌはアハといい,旭川アイヌはエハという. (出典:萱野、方言:沙流)
- nupkaus
- ヌプカウシ §396 カヤ ススキ (1) nupkaus (núp-ka-us)「ぬプカウシ」[nup(原野)ka(の上に)us(群生している)] 稈 ⦅美幌、足寄⦆⦅A十勝、石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- nupkurunni
- ヌプクルンニ §319 ヤマナラシ ハコヤナギ (2) nup-kurunni (núp-ku-run-ni)「ぬプ・クルンニ」[nup(野)kurunni(→§318、注2)] 茎 ⦅A十勝・沙流・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- ohurkotuypemun
- オフルコトゥイペムン §295 カラハナソウ (3) ohurkotuype-mun (o-húr-ko-tuy-pe-mun)「オふルコトゥイペムン」[オフルコトゥイペのついている草の義] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- omotokor
- オモトコロ 【他動】[o-moto-kor …のところに・起源・を持つ] …に起源を持つ、 …の子孫である。 Tokapci omotokor utar ka oka トカプチ オモトコロ ウタラ カ オカ 十勝に起源を持つ人々(十勝の人の子孫)もいる。(W言い伝え) {E: to have origins in…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- onene
- オネネ 【one-ne】 それが原因で. テエータ トゥカプチタ チクニエゥナラ オネネウコイキアンワ ヤイケシテウタラ シピチャラタ エクペネヤカイェ=ずーっと昔に十勝で薪を取り合い,それが原因で村を出た人たちが静内へ来たものだそうだ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- orap
- オラプ §260 ヤマシャクヤク ベニバナヤマシャクヤク (2) orap (o-ráp)「オらプ」 根 ⦅芽室、名寄⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- orke(he)
- オロケ(ヘ) 【位名】[所](概は or オロ) ①…の所。 Tokapci pet orke a=orán トカプチ ペッ オロケ アオラン 私は十勝川の川筋に下りた。(HK民話) ② tu moto orke hunara トゥ モト オロケ フナラ いろいろと素性を探る。(W民話) utar orke(he) ウタロロケ(ヘ) [雅]人々、 …たち(=utar ウタラ)。 wen menoko/utar orkehe ウェン メノコ/ウタロロケヘ [雅]悪い女ども。(Sユーカラ) ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- paskuttar
- パシクッタラ §269 ナンバンハコベ (1) paskuttar (pás-kut-tar)「ぱシクッタラ」[paskur(カラス)tar(荷負縄)] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- petpaus
- ペッパウシ §373 ヤラメスゲ (1) petpaus (pét-pa-us)「ぺッパウシ」[pet(川)pa(岸)us(に群生している)] 茎葉 ⦅幌別⦆⦅A十勝・沙流・鵡川・千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- pokkoyki
- ポッコイキ 【自動】[pok-koyki 下(陰部)・を襲う][他方言]女道楽する(「尻ばっかりにらんで歩く、 静内か十勝辺の言葉だな」)。(S) {E: to play around with woman.} (出典:田村、方言:沙流)
- ponnusa
- ポンヌサ 【名】[pon-nusa 小さい・祭壇] 小祭壇(十勝・釧路で、 いろりの中の上座側の左座寄りの inumpesauspe イヌンペサウシペ《炉ぶち前の木》の前につくられた小さい nusa ヌサ《祭壇》。 Apehuci-kamuy アペフチ カムイ《火の女神》のヌサだと言う)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- porokutu
- ポロクトゥ §105 エゾニュウ (2) poro-kutu (po-ró-ku-tu)「ポろクトゥ」[poro(大きい)kutu(筒状茎)] 茎 ⦅白浦⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- renkayne
- レンカイネ 【後副】[renka-y-ne 意図・(挿入音)・として](主格人称接辞をとる。)…の意志によって、 勝手に、 …によって、 …次第で。 kamuy renkayne カムイ レンカイネ 神の思召によって、 神様のおかげで。 ku=renkayne k=ek クレンカイネ ケク 私は勝手に(自分の意志で)来た。(S) e=renkayne iteki iki エレンカイネ イテキ イキ あなたの勝手なことをするな。(S) katu renkayne カトゥ レンカイネ ありようによって、 都合によって。 ciw sinoye katu renkayne チウ シノイェ カトゥ レンカイネ 流れの曲り方に従って=水の流れに従って。 ☆参考 yayrenkayne ヤイレンカイネ 自分のいいように、 自由に。 {E: as one wishes.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- renkayne
- レンカイネ 【renkay-ne】 勝手に,好きなように,思召し(により). (出典:萱野、方言:沙流)
- repnihat
- レプニハッ §248 チョウセンゴミシ (3) repni-hat (rép-ni-hat)「れプニハッ」[撥・ブドウ] 果実 ⦅幌別、穂別、様似⦆⦅A十勝・沙流・千歳など⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retannoya
- レタンノヤ §009 ノコギリソウ (1) retannoya (re-tán-no-ya)「レたンノヤ」[retar(白い)noya(もみ草)] 葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- retattopeni
-
レタットペニ
§148 ハウチワカエデ メエゲツカエデ (2) retat-topeni (re-tát-to-pe-ni)「レたットペニ」[
勝・沙流・千歳など⦆ (出典:知里植物編、方言:) - ritenmun
- リテンムン §393 ヒロハノドジョウツナギ (2) riten-mun (ri-tén-mun)「リてン・ムン」[やわらかい・草] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- riyaham
- リヤハム §170 エゾユズリハ (1) riyaham (ri-yá-ham)「リやハム」[riya(越冬する)ham(葉)] 葉 ⦅名寄⦆⦅A十勝・石狩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sarki
- サラキ §397 アシ ヨシ (1) sarki (sár-ki)「さラキ」[sar(アシ原)ki(稈)] 稈 ⦅美幌、屈斜路、足寄⦆⦅A十勝川筋⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setakpekina
- セタクペキナ §037 オミナエシ (2) setakpe-kina (se-táp-ke-ki-na)「セたクペキナ」 茎葉 ⦅A沙流⦆⦅蝦夷草木志料――十勝トウプイ⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- setarayta
- セタライタ §200 ダイコンソウ チシマダイコンソウ オオダイコンソウ (2) seta-rayta (se-tá-ray-ta)「セたライタ」[犬・いが] 痩果 ⦅穂別、千歳、真岡⦆⦅A千歳・沙流・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- Shutukerekina
- 『シュツケレキナ』 §432 コタニワタリ (2) Shutukere-kina 『シュツケレキナ』 ⦅B⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- sikurpokuyruke
- シクルポクイルケ 【他動】[si-kurpok-uyruke 自分・の下側・につける] …を服従させる。 a=kor mosir a=sikúrpokuyruke アコロ モシリ アシクルポクイルケ 私たちの国(日本)は負けたのだから何を言われても文句言えない(勝った国の命令に従わなければならない)。(S) {E: to make…obey.} (出典:田村、方言:沙流)
- simaketare
- シマケタレ 【si-maketa-re】 自ら負ける,力尽きる. タパントゥミオッタ イキネイペカ シマケタレ エキナ オッカヨアナクネ フォイキプ ネルウェタパンナ=この戦いにもしも負けることがあってはならない,男という者,気合いを入れるものであるぞ. *負けることはマケタロと言い,勝つことをカッタロと言う.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
- sinuye
- シヌイェ §278 あざらし (9) sinuye (si-nú-ye)「シぬイェ」[‘いれずみ’] ⦅松浦竹四郎「十勝日誌」⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sita
- シタ §268 イヌ (2) sita (si-tá)「シた」 ⦅北見、釧路、十勝⦆ (出典:知里動物編、方言:)
- sitopeni
- シトペニ §146 イタヤ イタヤカエデ (3) si-topeni (sí-to-pe-ni)「しトペニ」[si(本当の)topeni(乳の出る木)] 茎 ⦅美幌⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- situskor
- シトゥシコロ §321 イヌコリヤナギ (4) situskor (si-tús-kor)「シとゥシコロ」[si(本当の)tus(縄)kor(もつ)] 茎 ⦅A十勝・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siwni
- シウニ §171 ニガキ (1) siw-ni (síw-ni)「しウニ」[siw(にがい)ni(木)] 茎 ⦅長万部、幌別、穂別⦆⦅A沙流・十勝・千歳・有珠⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- siwsusu
- シウスス §322 ナガバヤナギ (4) siw-susu (síw-su-su)「しウ・スス」[にがい・ヤナギ] 茎 ⦅名寄⦆⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- suwasi
- スワシ §222 ホザキナナカマド (5) suwasi (su-wá-si)「スわシ」[→注2] 茎 ⦅十勝、沙流、千歳⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- suwatni
- スワッニ §123 タラノキ (12) suwatni (su-wát-ni)「スわッニ」[suwat(炉かぎ)ni(木)] 茎をいう ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tapkarkina
- タプカラキナ §037 オミナエシ (1) tapkar-kina (tap-kar-ki-na)「たプカラキナ」[踏舞する・草] 茎葉 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tara
-
タラ
§077 イトウ;いと (3) tara(ta-rá)「タら」[
勝日誌115⦆ (出典:知里動物編、方言:) - Tokapci
- トカプチ 【名】[地名] 十勝(とかち)(北海道東部の地域の名、 現在の十勝支庁)。 {E: place name.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- tókapracici
- トカプラチチ 【自動】[tókap-racici 昼間・…をダランと下げている]いねむりする(コックリコックリと舟をこぐ)。 “mákip e=tokapracici siri somo he an?” 「マキプ エトカプラチチ シリ ソモ ヘ アン?」 「どうしてあんたいねむりしてるんでないの?」(次のなぞなぞの言葉を使って冗談に言っている。) kusuri o poysu atte wa yáke ta tókapracici p/tókapracici an pe hńta ne? クスリ オ ポイス アッテ ワ ヤケ タ トカプラチチプ/トカプラチチ アン ペ フンタ ネ? 薬のはいった小鍋をかけてその炉端でいねむりしているものはなんだ? (なぞなぞで答えは Kusur Tokapci クスッ トカプチ 釧路と十勝。) ☆参考 通常、 いねむりすることは aysuye アイスイェ と言う。 {E: to take a nap; doze.} (出典:田村、方言:沙流)
- tomtomkikir
- トムトムキキリ §115 ヘイケボタル (9) tomtom-kikir(tóm-tom-ki-kir)「とムトムキキリ」⦅十勝の一部⦆本別 井上9 (出典:知里動物編、方言:)
- topattumi
- トパットゥミ 【名】[topa-t-tumi 群れ・(次の子音が重なったもの)・戦い](?) 群盗、 夜襲。 ☆参考 集団で他地方の集落へ行き、 山にかくれていて夜になってから村を襲い、 村人を全滅させて宝器、 宝刀などを奪って行く。 昔、 石狩・十勝・湧別などから来たと沙流の人々は言う。 {E: a gang of robbers, thieves.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- topiskimun
- トピシキムン §337 キジカクシ (7) topiski-mun (tó-pis-ki-mun)「とピシキムン」[オコリ(病)・草] 茎葉 ⦅足寄⦆⦅A十勝・上川⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- totonup
- トトヌプ §413 ハイマツ (1) totonup (to-tó-nup)「トとヌプ」[<*totorup<*metot-or-o-hup(奥山・の所・に群生する・松)] 茎 ⦅名寄⦆⦅A沙流・石狩・十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- tuwa
- トゥワ §431 ワラビ (3) tuwa (tu-wá)「トゥわ」 新葉 ⦅長万部、様似、本別、名寄、近文⦆⦅A十勝・石狩上川・天塩⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- uinere
- ウイネレ 【自動】[u-ine-re 互い・もの・である・させる](?) ①どっちがほしいかという言葉当て遊びをする。 ②[名]どっちがほしいかという言葉当て遊び。 ☆参考 出題者は二つのものを表す名詞を考える。 その語を全部言わず頭の部分だけをくり返して言い、 回答者はその隠された語を推測して、 どっちがほしいかを答える。 たとえば kosne kosokoso he e=kor rusuy, nakanaka he e=kor rusuy? コシネ コソコソ ヘ エコンルスイ、 ナカナカ ヘ エコンルスイ? 軽いコソコソがほしいか、 それともナカナカがほしいか。(S) この場合 kosokoso コソコソ は kosonte コソンテ《小袖、 上等の衣服》を、 nakanaka ナカナカ は nakayri ナカイリ《ボロボロの綿入れ》を暗に表している。 回答者が kosokoso コソコソ がほしいと言えば回答者の勝ち、 nakanaka ナカナカ がほしいと言えば出題者の勝ちとなる。(W-S) ☆発音 u/inere, i イ の部分をはっきりと、 そして高く発音する。 二重母音 uy ウイ にならない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- ukanniwkes
- ウカンニウケシ 【自動】[u-kar-niwkes 互い・…をする/打つ・し損なう] 勝負がつかない。 ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uncakina
- ウンチャキナ §375 アゼスゲ (1) unca-kina (ún-ca-ki-na)「うンチャ・キナ」[un(我らを)ca(切る)kina(草)] 茎葉 ⦅本別・A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- urametokouwante
- ウラメトコウワンテ 【u-rametok-o-uwante】 勝負をする.▷ウ=互いに ラメトク=度胸 ウワンテ=見比べる (出典:萱野、方言:沙流)
- usini
- ウシニ §166 ヤマウルシ (3) usi-ni (ú-si-ni)「うシ・ニ」[usi(うるし)ni(木)] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- utannekor
- ウタンネコロ 【他動】[utar-ne-kor 同族・として・…を持つ] …を同族として持つ、 …の一族に加わる。 Muka penike kor utar apanekor wa, utannekor wa oka wa kusu ムカ ペニケ コロ ウタラ アパネコロ ワ、 ウタンネコロ ワ オカ ワ クス (十勝の人が)鵡川の川上の人々と親戚になって、 その一族になって暮らしているから。(W言い伝え) {E: to have…as the same tribe, family.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- uweyayram-ikasure
- ウウェヤイラムイカスレ/ウウェヤイラミカスレ 【自動】[u-w-e-yay-ram-i-kasu-re 互い・(挿入音)・と共に・自分・心・人・にまさる・させる] 互いに負けずにする、 励み合ってする(「どっちも負けずにする、 働く、 お金もためる」)。(S) anun orke apa orke nep uwehosi arikikpa siri isam, uweyayramikasure アヌノロケ アパ オロケ ネプ ウウェホシ アリキクパ シリ イサム、 ウウェヤイラミカスレ 他人も親戚も皆本当に競い合ってよく働く、 「負け勝ちなしに、 ここの部落の人は働ききちがい、 働き道楽」。(S) {E: so as not to be mutually beaten; work hard together.} (出典:田村、方言:沙流)
- yáke
- ヤケ 【位名】[所](概は ya ヤ) …の岸(「おか」)、 (いろり)の炉端、 その岸辺のところ、 その炉端のところ。 kusuri o poysu atte wa yáke ta tókapracici p? クスリ オ ポイス アッテ ワ ヤケ タ トカプラチチプ 薬の入った小鍋をかけてそのおか(=炉端)で昼間いねむりしてるものは(なぞなぞで答えは Kusur Tokapci クスッ トカプチ 釧路と十勝)。(S) (出典:田村、方言:沙流)
- yayantop
- ヤヤントプ §381 チシマザサ (12) yayan-top (ya-yán-top)「ヤやントプ」[普通の・竹] 枯茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yayeporospa
- ヤイェポロシパ 【他動】[複](単 yayeporose ヤイェポロセ は未出)[yay-e-porospa 自分・によって・名称をつける](二人以上皆が)…に自分の名前をつける、 …を自分の名前で呼ぶ。 inan mosir a=kor inan kotan a=kor sekor yaykata yaykata yayeporospa kor イナン モシリ アコロ イナン コタン アコロ セコロ ヤイカタ ヤイカタ ヤイェポロシパ コロ どの国は自分のだ、 どの村は自分のだと、 めいめい勝手に自分の名前をつけながら。(S言い伝え) ☆参考 eyayporospa エヤイポロシパ とも言う。 {E: to name…as one's own.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayeykaunu
- ヤイェイカウヌ 【他動】[yay-eykaunu 自分・を…より上位に立たせる] …よりも優勢になる、 …よりもうわてになる、 …に勝つ。 ☆対語 yayeypokunu ヤイェイポクヌ {E: to be superior to…; win at…} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yaykata
- ヤイカタ 【副】[yay-ka-ta 自分・の上・に] 自分で、 自分が、 ひとりでに。 yaykata apkas ヤイカタ アプカシ (運んでもらわずに)自分で歩く。 yaykata ka ku ヤイカタ カ ク (人にも飲ませ)自分も飲んだ。 yaykata yaykata ヤイカタ ヤイカタ 自分自分で、 めいめい勝手に。 yaykata wen pe ora eani patek e=wen yak ye ヤイカタ ウェン ペ オラ エアニ パテク エウェン ヤク イェ (彼は)自分が悪いのにあなただけが悪いと言う。(S) yaykata anak nep ka ku=kar somo ki yakka kú=ipe easkay korka ヤイカタ アナク ネプ カ クカラ ソモ キ ヤッカ クイペ エアシカイ コロカ 私自身は何もしなくても食べていけるけれど。(S) eytasa ci wa yaykata rapapse wa péne. エイタサ チ ワ ヤイカタ ラパプセ ワ ペネ (果物が)あまり熟しすぎて(落とさないのに)ひとりでに落ちてつぶれた。(S) {E: alone; by oneself.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
- yayramakot
- ヤイラマコッ 【自動】[yay-ram-akot 自分の・心・(< e-kot)に・つながる](?) 気ままにする。 ku=yayramkot wa ku=hotke クヤイラマコッ ワ クホッケ 私は気ままして寝ている。(W) toan pon hekaci yayramakot patek ki kor an トアン ポン ヘカチ ヤイラマコッ パテク キ コラン あの小さい男の子は勝手気ままばかりしている。(W) (出典:田村、方言:沙流)
- yayrawkeitak
- ヤイラウケイタク 【自動】勝手にしろと言う。 (出典:田村、方言:沙流)
- yayrenkayne
- ヤイレンカイネ 【副】[yay-renkayne 自分・の意図によって]勝手に(断わりなしに、 自分の意のままに)。 yayrenkayne e yan ヤイレンカイネ エ ヤン 勝手に(ご自由に)食べて下さい。(S) hńta kus yayrenkayne e=kor wa e=arpa? ikka koraci フンタ クシ ヤイレンカイネ エコロ ワ エアラパ? イッカ コラチ なぜ勝手に持って行くの、 どろぼうするみたいに。(S) {E: as one likes, pleases.} (出典:田村、方言:沙流)
- yaywentetopeni
- ヤイウェンテトペニ §149 エゾイタヤ ミヤベイタヤ (2) yaywente-topeni (yáy-wen-te-to-pe-ni)「やイウェンテトペニ」[yay-wente(役に立たぬ)topeni(乳の木)] 茎 ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- yuknumaoni
- ユクヌマオニ §142 クロウメモドキ (2) yuknuma-o-ni (yúk-nu-ma-o-ni)「ゆクヌマオニ」[yuknuma(上記の繊維)o(入っている)ni(木)] 茎 ⦅美幌、屈斜路⦆⦅A十勝・石狩・沙流⦆ (出典:知里植物編、方言:)
- “ichikimaimai”
- 『イチキマイマイ』 §168 ガンコウラン (3) “ichiki-maimai” 『イチキマイマイ』 ⦅B⦆ ⦅A十勝⦆ (出典:知里植物編、方言:)
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萱野 茂『萱野茂のアイヌ語辞典』1996年 ©萱野れい子
田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』1996年 ©田村洋一