世界に拡散で赤っ恥!シンガポールのカニ料理店VS日本人観光客トラブルの「お粗末すぎる中身」
警察沙汰にまでなったことで、店の評判にかかわると判断したレストラン側は9月20日に自社のFacebook上に「このような不正確な主張に深く失望して」おり、「まるで当レストランの評判を落とすことを目的としているようだ」と投稿、監視カメラの映像写真付きで「公式見解」を発表した。

「公式見解」によれば、日本人観光客グループが注文した大型カニのアラスカンキングクラブは100gあたりの価格が約3000円であることを2度伝えたうえで、このカニの総重量が3.5kgであることを告知。誤認を防ぐため、調理前に生きたカニを丸ごとテーブルに運んだ際に、日本人観光客グループは写真を撮っていたという。
レストランのマネージャーが大幅値引きしたのは、客の一人が「支払う金がない」と言ったためだと「公式見解」は説明している。パラダイスグループはシンガポールで約50店舗、マレーシア、中国、インドネシアなどでもレストランを経営しており、今回問題となったクラーク・キー店は国際的にも有名な観光地のど真ん中にあり、観光客でいつも賑わっている。
実際に店を訪れてみると、シンガポール名物のカニを甘辛ソースで煮て、殻ごと食べる「チリクラブ」は絶品。観光客グループの主張通りなら「ぼったくられた」かのような印象に受け取れるが、「法令遵守が非常に厳しく求められるシンガポールの、しかも国際的な観光地の店舗でぼったくりはあり得ない」(現地に詳しい邦人)という主張のほうが真っ当に聞こえる。
冒頭の店員によれば、日本人観光客グループは川に面したテラス席で会食していた。「怒鳴ったり大声を出したりする感じではなかった」ものの、「一人の女性が強硬にクレームをつけていた」という。
メニューを見てみると、問題となったアラスカンキングクラブの値段は「シーズナルプライス(時価)」と書かれている。店員によると、「一般的によく注文されるのはマッドクラブという小さなサイズのカニで100gで約1100〜1200円程度」で、「トラブルの時のアラスカンキングクラブの100gあたりの値段はこの2〜3倍する」 という。