支援事例「鶏でんぷ」の販路拡大したい
令和 3 年 2 月 28 日 沖縄タイムス経済面掲載
国内向け情報発信強化
◆ 企業名 琉球酥本舗
◆ 業 種 食品製造業
◆ 所在地 那覇市奥武山
◆ 資本金 1千万円
◆ 創 業 1958年
◆ 従業員 5人
【相談】中国では明代から食されてきた「でんぷ(田麩)」。自社で国産若鶏の胸肉を使い「鶏でんぷ」を開発したが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり販売が伸び悩んでいる。今後の販路展開について相談したい。
【回答】
有限会社琉球酥本舗の高田名珠社長は、琉球銘菓の「琉球酥」を60年以上作り続け、今なお商品開発の現場で活躍している。全ての商品が手作りで、防腐剤・人工甘味料などは一切使わず、健康に良い安全な商品をお客さまに提供し続けることにこだわっている。数多くの受賞歴があり、県内外で高く評価されてきた。
昨年新たに開発した「鶏でんぷ」も那覇市長賞の優秀賞を受賞。「鶏でんぷ」は国産若鶏の胸肉の皮や筋を丁寧に除き、海塩、しょうゆ、上質なザラメ、食用菜種油で仕上げている。丁寧に手作りしているため、類似商品と比べておいしさは群を抜いている。しかし添加物を使用していないため、賞味期限が冷蔵保存で30日と短く、自社店舗のみでの販売にとどまっている。さらに、コロナ禍による外出自粛の影響で売り上げが伸び悩んでいた。
琉球酥本舗の鶏でんぷ
高田社長は海外も含めて販路を広げ、売り上げを拡大していきたいと相談に訪れたが、賞味期限が短い上に冷蔵保存だと海外輸出には向かない。一方、高栄養や食べやすさは離乳食や介護食のニーズが高い。海外展開より県内や県外など国内での販路拡大に注力することを薦めた。
まず、昔から琉球酥本舗を利用してきた身近な既存顧客へサンプルを付けて新商品を案内。次に、県内のこだわりのあるスーパーなどへの卸販売も提案した。また、集客を強化するため、広報戦略やグーグルマイビジネスを活用した商品情報の紹介、既存のウェブサイトの改善もアドバイスしている。
高田社長は自らチラシの企画制作、ネットを使った情報発信に積極的に取り組んでいる。よろず支援拠点も引き続きサポートしていきたい。問い合わせは琉球酥本舗、電話098(857)7711。
(県よろず支援拠点コーディネーター・林玲)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は電話098(851)8460のよろず支援拠点。またはお近くの商工会までお寄せください。
詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e11847146.html
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