関連事業の赤字を信徒の献金で穴埋め
しかし、統一教会離脱者たちの証言によると、統一教会が運営する事業はいずれも大部分が赤字状態を免れず、教団の財政は信徒たちの献金で維持されているという。
さらに文鮮明の死後、韓鶴子時代に入ってから統一教会の教勢が縮小すると、信徒たちに要求する献金もますますエスカレートした。ある日本メディアによると、1999年から08年までの9年間、日本から韓国に送金された献金額は約4兆8000億ウォンに達するという。日本から金が入ってこなくなれば、教団としては大変な危機に違いない。
統一教会は世界に約300万人の信徒がおり、そのうち韓国には30万人ほどがいるとされているが、このうち半分は合同結婚式で韓国にやってきた日本人妻たちだ。一方、日本には60万人ほどの信者がいる。彼らは、「先祖が過去に韓国に大きな罪を犯した日本人は先祖の罪を帳消しにするために特別に多額の献金を払わなければならない」と教会から洗脳され、最高のキャッシュカウになっている。
統一教会は今、米国財団を率いている三男の文顕進(ムン・ヒョンジン)氏と韓鶴子氏との権力争いが真最中の状態で、米国の資金も韓国本部に流入できない状況だ。最近、ソウル・龍山にあった旧本部教会の土地を2000億ウォンで売り払ったことも、教団の苦しい財政を物語っている出来事だ。