もはや財閥
統一教会は韓国各地に莫大な不動産を所有しており、数多くの企業や教育機関、マスコミ各社を運営しており、韓国で最も影響力のあるカルト宗教として知られている。韓国のMBC放送局の探査報道番組「PD手帳」(22年8月報道)によると、統一教会が所有するソウルと加平一帯の不動産の公示価格は2兆6000億ウォン以上(およそ2800億円)で、財団の総資産規模は3兆2000億ウォンだ。
京畿道加平には800万坪の敷地に「統一教会王国」が形作られている。ここには本部教会にあたる天苑宮をはじめ、神学大学院や国際学校などの教育施設、総合病院、シルバータウンなどが建設されている。さらにソウルでは一等地とされる漢南洞一帯と汝矣島などにも大規模な不動産を保有している。
平昌五輪開幕式の主な舞台として使われた「龍平リゾート」、韓国を代表する芸術団体である「ユニバーサルバレエ団」と少女民族芸術団「リトルエンジェルス芸術団」、米国の「ニューヨーク・シティ・シンフォニーオーケストラ」なども統一教会所有だ。
韓国の日刊紙の「世界日報」をはじめ、米国の「ワシントン・タイムズ」、「UPI通信」などのメディアを保有しており、不動産事業をはじめ、自動車部品製造業、建設事業、流通業、水産加工業、遠洋漁業、飲食物事業、海運業、レジャー産業、証券業などなど、「財閥」と呼んでもよいほどの多くの企業を所有している。
