宜月裕斗

10年間飲食業界にどっぷり漬かり、ニート生活から30歳で看護学校に入学。 要領良く… もっとみる

宜月裕斗

10年間飲食業界にどっぷり漬かり、ニート生活から30歳で看護学校に入学。 要領良くない、不器用、賢くない、失敗だらけ。 でもきっと人生なんてそんなもの。 現役看護師。 ご質問は下記Twitterアカウントまでお願いします。 @KaidanNurse (よろづき)

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  • ニートから看護師へ

    ニートから看護師になるまでの過程を細かく書いていきます。これを読んで皆さんも看護師になって欲しい!

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ニートから看護師へ はじめに 看護師になるって難しくない!

はじめに 看護師になることは 「難しくない」 ・仕事で悩んでいる人に少しでも助けになりたい。 ・この記事を読み、1人でも看護師を目指そうと思ってくれる人がいれば嬉しい! ・看護師をもっと増やしたい! そんな思いを胸に書いています。 きっかけは、感染病棟で出会ったガールズバーの女の子です。 ガ「やりたいことないし、これからどうしよう。」 宜「看護師になるって難しくないよ。」 説明しながら、もっと仕事で悩んでいる多くの方にも伝えたい。 私にもできたんだ、みんなにもできるは

    • ニートから看護師へ 〜第十三章〜  ターニングポイント

      ターニングポイント 病院へ入職して激動の日々を送っていた。 私が配属されたのは脳神経外科。 手術後頭部からチューブが出てる患者さんが夜間せん妄となりチューブを自抜し、ベッドの上でブンブン振り回している姿を見て半泣きになったり、頭蓋骨が外された方から脳の柔らかさを教わったり、退院直前の自殺を目の当たりにしたり、地方から出てきた同期がネズミ購にどっぷりハマり勧誘されたり、とにかく毎日が驚きと発見の連続だった。 新人は先輩がプリセプター(指導役)としてついてくれる。私についたの

      • ダーウィンとレーザーとお爺さん

        皆さんは歯医者に対してどんなイメージを持っているのでしょうか。 「痛い」 「怖い」 「なるべくなら先延ばしにしたい」 「麻酔が嫌」 「削られる時の振動が嫌」 「通うのが辛い」 「歯医者に行った後は酒が飲めない」 挙げたらきりがないですよね。私も歯医者は大っ嫌いでした。 でもそれはもう過去のお話。 きっかけは歯の詰め物が取れたこと。そのままにしておくと食べ物が歯の間に挟まる挟まる。そりゃもう何を食べても挟まる。嫌だなぁと思いながらも家の近くにある歯医者をネットで検索。そ

        • ニートから看護師へ 番外編 ~晴天の霹靂~

          青天の霹靂 病気はいつなるか分からない。それはいつ交通事故に遭うか分からないくらいと同様に突然やってくるもの。 まさに青天の霹靂。 どんな人間であれ、未来は読めない。 やりたいことを今のうちやっておこうと思えるのは、そんな人を沢山見てきたからかもしれない。それでも尚やりたいことはあとを尽きない。人間の欲求というのは底が知れないなと、いつも自身の体験を通して再確認する。 ある日のこと、脳梗塞疑いの60代の女性Aさんが入院された。 入院時は普通にトイレ行って、普通に喋

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          ニートから看護師へ 第十二章 病院の怪 ~序章~

          病院の怪 ~序章~   産まれて間もなくマンションの塗装により小児ぜんそくを患い、10歳まで入退院を繰り返していた私にとって病院は怖いというより懐かしい場所であった。そんな慣れ親しんだ場所で働くのは、なんの抵抗も無くむしろ嬉しかった。ナースキャップが当たり前で、点滴はパックではなくガラスの瓶に薬が入っていた時代。 それだけ入退院を繰り返していれば、そもそも看護師になる前から不思議な体験はなかったのかというと、実はある。   序章   小学校4年生の頃、おむつが取れてから

          ニートから看護師へ 第十二章 病院の怪 ~序章~

          ニートから看護師へ 第十一章 寮の七不思議

                 <警告> これからご覧頂く文章は個人差があるものの 人によって何らかの違和感を引き起こす 可能性があります。 気が進まない場合は読むのを止めてください。 こちらでは一切の責任を負いかねます。 これは振りです。 看護師二年目に入りようやく仕事に慣れ始め、徐々に周りが見えてくる。 同じように寮生活にも慣れ、蚊取り線香タイプの古い電熱コンロやお皿が一枚入るくらいのスペースしかない流し台、まるで独房のようなキッチンを駆使し、如何に美味しいご飯を作るか切磋琢磨して

          ニートから看護師へ 第十一章 寮の七不思議

          ニートから看護師へ 第十章 人間性を捧げよ

          人間性を捧げよ 不安と緊張の中、ナース服に袖を通し初出社。 その年入社した新人看護師は総勢33名。女性31名、男性2名。 最初の1ヶ月はほぼ研修だった。その間に人間性を観察され、どの看護師がどの病棟に向いているか見定められているような感じがした。 私は希望通り脳神経外科病棟に配属となった。 研修が終わり病棟での業務が始まると、分からない事が多すぎて仕事が終わらない。だから先輩に手伝って貰いながらなんとか日々乗り越えていた。大体帰るのは21時前後。ちなみに17時が定時

          ニートから看護師へ 第十章 人間性を捧げよ

          ニートから看護師へ 第九章 決定打

          決定打 三年生になると本格的に始まるのが、就職先の病院選びと国家試験対策 まず就職先 これは本当に悩んだ。人気の病院(虎の○病院、東○大学病院、慶応○○大学病院など)は倍率が高い。 公務員になれる都立の病院も人気だが現役生(高卒上がり)をメインに採用している。 なぜ現役生を採用したいのか。 これは恐らくキャンパスが真っ白だからだろう。 我々社会人経験者のキャンパスは前の仕事で色々な色に染まってしまっている。仕事の覚えが遅いだとかそういうことではない。 仕事に対する不満や

          ニートから看護師へ 第九章 決定打

          ニートから看護師へ 第八章 恋愛のすゝめ

          恋愛のすゝめ 30歳を迎えたニートに突然降りかかった学校生活。 授業開始の鐘が鳴り、起立、きょうつけ、礼。 授業中の携帯いじり、美味しい早弁、食後の睡魔。 あと5分で授業が終わると分かった時のテンション。 そのどれもが懐かしく思えた。 久しぶりの学校生活はとても楽しかった。 そりゃそうだ。10年ぶりの学生だもの。いうなれば高校の延長線上みたいなもの。 青春!とまではいかないが、同じ志を持つ仲間が周りに沢山いるのは心地いい。 自宅警備員の世界に突然やってきた大勢の知人や友

          ニートから看護師へ 第八章 恋愛のすゝめ

          ニートから看護師へ 第七章 最大の敵は......

          最大の敵は..... 病棟の看護師?学生?患者さん?ドクター? 違います。 「看護学校の先生」 最大で最強の敵。 元看護師という肩書を持つ最後の刺客。 この大ボスを乗り越えるために実習があると言っても過言ではない。 「最後に私を倒していきなさい」 ゲームさながらに実習の最後に立ちはだかる白い巨塔。 まさに俺の屍を超えてゆけ状態。 ただ、プレイヤーも指をくわえたままやられるわけにはいかない。 先輩方からボスの攻略法を学ぶ。 「A先生には魔法の言葉が効くよ!」 「B先

          ニートから看護師へ 第七章 最大の敵は......

          ニートから看護師へ 第六章 学園天国

          学園天国 (1年生~3年生) 1年生 クラスは1学年80名(募集要因も80名) 女性75名、男性5名を2クラスに分け、Bクラスだった私は男性2名というハーレムなのか地獄なのか分からない状態。 (これは卒業してから分かった事なんですけど、同じクラスのもう一人の男子はゲイでしたw) 入学した時は女子高のようになるのかと覚悟したが、年齢層の幅が広いためそんなことはなく、先輩にも男性はいるため取り越し苦労で終わった。 (男性諸君、大丈夫だよ。どっちかと言うとハーレムだ!w)

          ニートから看護師へ 第六章 学園天国

          ニートから看護師へ 第五章 お金の心配はあとからでいい

          お金の心配はあとからでいい さぁ人生に負け続けた男の、最後の聖戦が始まった。 試験まで時期が短かったのでこの5か月はここで本気を出さないといつ出すんだと思いペンを握る。(ゆうて1日5時間の勉強ですがw) ただ、そもそも集中力がない人間なのでマックで3時間、家で2時間と場所を変えながら勉強をし、息抜きはアルバイトとゲーム。 友人と遊んでいる暇なんかなかった。 お金もなかった。 そういえば友人もほぼいなかった。 あ、一人いた。 うちの犬(ちわわ) 迎えた1月の頭、ダメ元で入学

          ニートから看護師へ 第五章 お金の心配はあとからでいい

          ニートから看護師へ 第四章 ダメもとでいい

          ダメもとでいい(勉強方法、看護学校選び) 29歳の九月の初めに看護師を目指す事になったわけだが、まずはどこの学校に通うのか考えた。 自分の財力と学力に相談する必要がある大事な場面。 ここで大学と専門の違いを簡単に説明する。 大学 ・4年間通う ・一緒に保健師の資格も取れる(取らなくてもよい) ・大学の看護科卒だと病院に就職してからの給料が高い(1~2万程) ・どこも学内の生徒数が多く、サークルや部活動も盛ん ・初年度学費:国立、公立だと80万前後 私立だと160万~19

          ニートから看護師へ 第四章 ダメもとでいい

          ニートから看護師へ 第三章 きっかけなんて些細な事

          ・きっかけなんて些細な事 前章で話した通り、仕事で精神的にも参っていた私は見事にニートとなり実家に引き籠っていた。 ネットゲームもドツボにはまり、外に出るのはネトゲのオフ会か犬の散歩、最低限の買い物ぐらい。(余談ですがこの時期が一番怪異に会っていました。)決して働きたくないからではなく、したい事が何もない状態。 まさに夢も希望もない生活を送っていた。 そんな私に対し、一緒に住んでいた母親は何も言わずに毎日食事を作ってくれた。今思うと本当にありがたかった。ただ、毎日ゲームし

          ニートから看護師へ 第三章 きっかけなんて些細な事

          ニートから看護師へ 第二章 堕落した生活

          堕落した生活 何度も言います。自信を持って言います。 私は賢くないです。 でも看護師やっています。普通に働いています。 きちんと給料を貰い、好きな時間に好きな事をしていますw(何度も言いますが、変な副業の勧誘ではないです。それっぽく聞こえてしまい自分で笑っていますw) 前章でも言いましたが、看護師に学力は関係ないという事を私の成績を引き合いにだしながら、確認して頂けたらと思います。 幼少の頃より成績はうだつが上がらず、学習というよりも暗記で乗り越え、考えるという工程を習得

          ニートから看護師へ 第二章 堕落した生活

          ニートから看護師へ 第一章 だれでも看護師になれる!

          だれでも看護師になれる! これは言い切れます。 なぜなら、学校で様々な方とお会いしてきたからです。 高卒、大卒、シングルマザー、脱サラした旦那、元OL、主婦、フリーター、ニート、元夜の仕事、現夜の仕事とに20代から50代まで本当に様々です。そして学力も様々でした。 学歴、年齢、性格なんて全く関係ないです。 貯金もいりません。私はゼロでした。(このあたりのお話はまた後で詳しく説明します。あ、変な副業への勧誘ではないのでご安心をw) やろうと思ったもん勝ちです。 そこに格差なん

          ニートから看護師へ 第一章 だれでも看護師になれる!

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