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大阪・御堂筋の中央分離帯でスイカが育つ 専門家は「これはすごい」 "ど根性スイカ"を絶賛10月13日 19:39

都心を走る交通量の多い道・大阪の大動脈である御堂筋に、スイカが育っているという情報が「newsランナー」に寄せられました。いったい、どういうことなのか取材しました。

■大阪の大動脈・御堂筋にスイカ!? ソフトボールサイズの大きさ
11日、視聴者から「秋なのにスイカ?しかも大阪・御堂筋の花壇で」という情報が寄せられました。

この時期では珍しいスイカが、しかも街中に…

【記者リポート】
「情報を頂いたのは御堂筋のこの辺りです。スイカありました!」


安全のため、詳しい場所は明かせませんが…車が行きかう御堂筋の真ん中の植え込みに、ソフトボールくらいの大きさのスイカが1つありました。

【情報提供者】
「仕事で、大阪市内に行く途中、信号待ちをしている時に何気なく花壇を見たら、初めカボチャのつるかスイカのつるかなと。そしたら、スイカの玉が目に入ったので、スイカやないか!と。まさかこんなところにスイカ?って」

【街の人】
「え?そこに?全然気がつかなかった。すごい、まさかそんなところにスイカがあるなんて思わないのでビックリ。誰が育てたのかな?」


■専門家「実がつき自力で育つのは奇跡」ド根性大根ならぬ、“ド根性スイカ”
いったいなぜ、こんなところにスイカが?スイカの品種改良に取り組む大手企業の東本さんに見ていただきました。

【スイカの品種改良・開発を行う大和農園・東本寿克さん】
「見たことないですよ、ほんとに。これはすごいですよ。種類はちょっと分からないですけど、『小玉スイカ』かもしれないですね。誰かが(スイカの)種を吐いたか、それがなければおそらく動物のフンですね。鳥がついばんで、たまたまここにフンをして、種が育ったのが原因かなと」

東本さんによると、たまたま落ちて芽が出るのも珍しいことですが、実がつくのは「奇跡に近い」と話します。その理由は「スイカの花が1日しか咲かないから」なんだそうです。

【スイカの品種改良・開発を行う大和農園・東本寿克さん】
「めしべとおしべがその日に咲いた花どうしじゃないと受粉しない。それがズレちゃうと受粉しない。で、たまたまとんできたハチとかが、めしべに止まっておしべに止まる。この奇跡を介して実がつく条件が整う」
通常、他の作物に「接ぎ木」して育てなければならないほど弱いスイカが、「自力」で育ったことにも東本さんは驚きを隠せません。

【スイカの品種改良・開発を行う大和農園・東本寿克さん】
「生える環境とも思えない。かなり根性がある。ド根性大根ならぬ、“ド根性スイカ”ですね」

この時期に、育ったのは、長く続いたことしの残暑の影響もあっただろうとのこと。まさに、キセキの"たまもの"です。車で通りかかった時にでも見つけたアナタはラッキーかもしれません。

(関西テレビ 2023年10月12日)

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