この記事の要約はこちら
~入ってはいけない保険会社を見分けるポイントは以下の5点~
●ポイント1「保険金の支払い余力」
●ポイント2「保険会社の格付け」
●ポイント3「苦情の発生件数」
●ポイント4「口コミ」
●ポイント5「契約者数」
→安全な保険会社を選ぶために専門家(FP)に相談する選択がベスト
生命保険を選ぶにあたり、以下のような悩みや不安を持つ方は多いのではないでしょうか?
「どうせ入るなら最悪な生命保険会社の保険に入ることだけは避けたい」
「今まで知人に勧められるがままに保険に加入してきたので良い生命保険会社と悪い生命保険の違いがわからない」
この記事では、良い生命保険会社と悪い生命会社の違いや、生命保険会社を選ぶ際のチェックポイントについて解説します。
生命保険会社のワーストランキングも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
入ってはいけない生命保険会社とは?
以下のような生命保険会社は「入ってはいけない生命保険会社」と言えます。
上記のような生命保険会社は、誰でも避けたいと思いますよね。
しかし、このような生命保険会社を避けるためには、どのようなポイントをチェックすれば良いのでしょうか。
生命保険会社の見分けるためにチェックしておきたい重要なポイントは、以下の4つです。
これらから見た数値を総合的に判断し、生命保険会社を選ぶことが大切です。
ここからは、「ソルベンシーマージン比率」「格付け」の解説やワーストランキング、「苦情件数」が多い、「口コミ」の観点から生命保険会社を紹介します。
倒産確率が高い危ない生命保険会社ランキングをチェックしよう!
保険会社の健全性を示す指標の一つに「ソルベンシーマージン比率」があります。
ソルベンシーマージン比率は保険業法で定められており、保険会社の支払い余力を表す数値です。
健全な保険会社は、ソルベンシーマージン比率が200%を超えていることが基準となります。
数値が高いほど支払い能力があり、健全性も高いと考えてください。
反対に、ソルベンシーマージン比率が低いと、支払い余力がなく危ない生命保険会社と見なされてしまいます。
ソルベンシーマージン比率が低い危ない生命保険会社ワースト3は以下のとおりです。
■ソルベンシーマージン率ワースト3
No | 生命保険会社 | ソルベンシーマージン比率 |
【ワースト1位】 | 第一フロンティア生命 | 440.5%(2023年3月末) |
【ワースト2位】 | クレディ・アグリコル生命 | 539.5%(2022年12月末) |
【ワースト3位】 | 太陽生命 | 580.9%(2023年3月末) |
出典:各保険会社の公式サイト、決算資料、ディスクロージャー誌
それぞれの保険会社について詳しく見ていきましょう。
【ワースト1位】第一フロンティア生命
第一フロンティア生命は、第一生命ホールディングスの完全子会社で、外貨建ての貯蓄性のある一時払い保険を取り扱っています。
第一四半期の決算資料によると、基礎利益や四半期の純利益こそ減少していますが、2023年5月15日現在、保険金支払い能力の格付けはAAとなっており、経営上のリスクが高い状態とはいいきれないでしょう。
【第一フロンティア生命】
第一フロンティア生命の口コミ・評判は?主力商品や格付けを解説
【ワースト2位】クレディ・アグリコル生命
クレディ・アグリコル生命は、個人年金保険と団体信用生命保険に特化した生命保険会社です。
ただし、2021年度の決算を見る限りでは、当期純利益も約8億9,700万円の黒字であり、大きな問題は見当たらないため、過度に心配する必要はなさそうです。
比較的歴史が浅い生命保険会社であり、契約件数が年々大幅に増加傾向にあるため、ソルベンシーマージン比率が下がったと考えられます。
【ワースト3位】太陽生命
ワースト3位に入ったのは、T&Dグループの保険会社である太陽生命です。保険金支払いの増加により、基礎利益が減少している点は気になりますが、おそらく新型コロナウイルス拡大の影響でしょう。
太陽生命では「感染症プラス入院一時金保険」を販売しており、これは新型コロナウイルスも保障の対象としているためです。
今後新型コロナウイルスが収束していけば、ソルベンシーマージン比率も改善される可能性があります。
【太陽生命】
太陽生命の評判はやばい?クレームが多いのは本当なのか
まとめ:ソルベンシーマージン比率ワーストランキング
ソルベンシーマージン比率は各保険会社の公式サイトにて発表されており、保険を契約する前に一読しておくのがおすすめです。
新型コロナウイルスの影響で多くの企業が打撃を受けましたが、生命保険会社も例外ではありません。
ある大手生命保険会社は、保険料等の収入が前年度比33.9%減となったことを発表しました。
「経営破綻なんて大袈裟」と考える人もいるかもしれませんが、2008年、リーマンショックの煽りを受けて経営破綻した生命保険会社もあります。
生命保険契約者保護機構によって、契約者が保護されるため、生命保険会社が破綻しても契約が無効になるわけではありません。
しかし、補償されるのは一定割合までだったり、予定利率が下げられたりして損失を被る可能性があることも理解しておかなければなりません。
そのため、破綻する可能性の少ない会社を選ぶことが重要になってくるのですが、それを見極めるための一つの基準がソルベンシーマージン比率なのです。
保険は長期で加入する商品なので、安心できる会社に加入をしたいところです。
みんなの生命保険アドバイザーでは、保険のプロであるFPが複数の保険会社からあなたに合った保険選びのサポートをしてくれます。
契約した後に後悔しないためにも無料で出来る保険相談をしてみてはいかがでしょうか。
ソルベンシーマージン比率ベスト3は?
最後に、ソルベンシーマージン比率ベスト3の生命保険会社を紹介しましょう。
No | 生命保険会社 | ソルベンシーマージン比率 |
【ベスト1位】 | はなさく生命 | 6,993.0%(2021年度末) |
【ベスト2位】 | ソニー生命 | 2,191.1%(2021年度末) |
【ベスト3位】 | メディケア生命 | 2,078.2%(2023年3月末) |
ベスト2位にランクインしたのはCMなどでもおなじみのソニー生命。
しかし、ベスト1・3位にランクインしたはなさく生命とメディケア生命は聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。
それもそのはずで、はなさく生命は2018年に日本生命の100%子会社として誕生した生命保険会社で、メディケア生命は住友生命の100%子会社として2009年に設立された保険会社だからです。
ソルベンシーマージン比率は、
ソルベンシーマージン比率(%)=(ソルベンシーマージン総額)÷(通常の予測を超える危険に対応する額×0.5)×100
という計算式で求めることができるのですが、分母が小さくなると、自ずと比率が高くなります。
つまり、はなさく生命やメディケア生命のような歴史の浅く、契約残高が少ない保険会社が上位にランクインすることもしばしばあるのです。
とはいえ、どちらの保険会社も単に歴史が浅いというわけではなく、日本の最大手生命保険会社が母体となっていることもあり、経営基盤は安定しています。
また、医療保険やがん保険の販売をメインとしているのも似ている点です。
【はなさく生命】
【FPが解説】はなさく生命の評判・口コミを徹底調査!メリット・デメリットは?
【メディケア生命】
メディケア生命ってどんな生命保険会社?評判や口コミを徹底分析!
【ソニー生命】
ソニー生命はやばい保険会社なのか?その評判や評価を徹底調査!
顧客満足度・口コミで生命保険会社ワーストランキングをチェックしよう
顧客満足度・口コミの観点からも生命保険会社を見てみましょう。
ここでは「2023年オリコン顧客満足度生命保険ランキング」からワーストランキングを出しました。
■生命保険会社のオリコン顧客満足度ワーストランキング
No | 生命保険会社 | 加入手続き | 商品内容 | 保険料 | アフターフォロー | 合計点 |
【ワースト1位】 | マニュライフ生命 | 70.4点 | 69.6点 | 65.7点 | 62.1点 | 66.4点 |
【ワースト2位】 | 朝日生命 | 71.7点 | 71.1点 | 65.9点 | 64.0点 | 66.8点 |
【ワースト3位】 | 三井住友海上あいおい生命 | 70.5点 | 70.2点 | 67.1点 | 63.2点 | 67.8点 |
【ワースト3位】 | 大樹生命 | 72.2点 | 71.7点 | 66.4点 | 65.4点 | 67.8点 |
【ワースト1位】マニュライフ生命
ワースト2位は太陽生命で、合計点は66.4点でした。
利用者からは気になる点として次のような声が上がっています。
- 「コロナのタイミングで運用状況が悪い」
- 「商品情報がわかりにくい。」
- 「バリエーションがすくない。」
マニュライフ生命や外貨建て保険や個人年金保険、変額保険など、貯蓄性の高い商品を多く取り扱っています。
保障だけではなく資産運用にも活用できる点は大きなメリットではあるのですが、商品設計はやや複雑になりがちです。
外貨建て保険に対するリスクや元本割れするリスクなどを理解しないまま加入しているケースも少なくありません。
商品設計の説明不足により、顧客の信頼を失っているケースもあると考えられます。
マニュライフ生命の評判や評価については下記の記事でも解説しているので、気になる方はあわせてお読みください。
【マニュライフ生命】
マニュライフ生命は危ない?金融庁からの命令の内容や利用するメリット・デメリットを解説
【ワースト2位】朝日生命
ワースト2位は朝日生命で、合計点は66.8点でした。
特に、保険料やアフターフォローの満足度が低くなっています。
実際の利用者からは気になる点として次の口コミが寄せられていました。
- 「見直しの保険契約の金額が思ってたよりも安くならなかった」
- 「長年支払っていた保険を解約して入り直させられた為。又保険料の掛け捨てばかり進められた為」
- 「アフターフォローはまったくない。」
朝日生命は高齢になっても加入できる保険など幅広い商品が揃えられている老舗の保険会社です。
その一方で、担当者を通じて加入手続きなどを行うため、保険料が割高という特徴があります。
朝日生命については下記の記事でも紹介しているため参考にしてください。
【朝日生命】
朝日生命はやばい・潰れるという噂は本当か?評判や評価を徹底解説!
【ワースト3位】三井住友海上あいおい生命・大樹生命
ワースト3は三井住友海上あいおい生命と大樹生命の2社で、合計点は67.8点でした。
三井住友海上あいおい生命の利用者からは「加入時の説明が不足している」との声が多くありました。
一方で、安心できる担当者がいるとの声も少なくないため、担当する営業職員の質には大きな差があるようです。
大樹生命の利用者からは保険料の高さが気になるとの声が寄せられています。
大樹生命のメイン商品はパッケージ商品なので、特約の組み合わせ次第では保険料が高くなることもあるようです。
また、基本的に特約は一定期間で更新されるため、契約年数を重ねると保険料が次第に高くなっていくという側面もあります。
三井住友海上あいおい生命と大樹生命の評判については、以下の記事も参考にしてください。
【三井住友海上あいおい生命】
三井住友海上あいおい生命の評判は?メリット・デメリットを保険のプロが解説!
【大樹生命】
大樹生命の評判がやばい?利用者の口コミや主力商品を紹介
顧客満足度が高い生命保険会社は?
顧客満足度が高い生命保険会社はどこなのでしょうか。
総合的に見ると、ベスト3の順位は以下のとおりです。
■生命保険会社のオリコン顧客満足度ベストランキング
No | 生命保険会社 | 加入手続き | 商品内容 | 保険料 | アフターフォロー | 合計点 |
【ベスト1位】 | ソニー生命 | 74.2点 | 74.7点 | 70.3点 | 67.6点 | 73.2点 |
【ベスト2位】 | プルデンシャル生命 | 74.6点 | 74.8点 | 67.8点 | 65.9点 | 71.4点 |
【ベスト3位】 | SOMPOひまわり生命 | 72.9点 | 73.0点 | 69.5点 | 65.8点 | 70.6点 |
ソニー生命とプルデンシャル生命・SOMPOひまわり生命については、以下の記事でも解説しているので参考にしてみてください。
【ソニー生命】
ソニー生命はやばい保険会社なのか?その評判や評価を徹底調査!
【プルデンシャル生命】
プルデンシャル生命の評判はやばい?口コミや利用するメリット・デメリットを解説
【SOMPOひまわり生命】
SOMPOひまわり生命の評判は?口コミからメリット/デメリットまで徹底調査!
ここからは項目ごとにベストランキングを見てみましょう。
【加入手続き】ベストランキング
No | 生命保険会社 |
【ベスト1位】 | ソニー生命 |
【ベスト2位】 | プルデンシャル生命 |
【ベスト3位】 | 楽天生命 |
加入手続きではソニー生命が1位でした。
利用者からは「担当の方が信頼できる方で、何でも相談にのってくれる」「用途にあった保険を紹介してもらうことができた」という口コミが寄せられています。
【商品内容】ベストランキング
No | 生命保険会社 |
【ベスト1位】 | ソニー生命 |
【ベスト2位】 | プルデンシャル生命 |
【ベスト3位】 | 楽天生命 |
商品内容ではソニー生命が1位です。
口コミによると「フレキシブルに対応できる保険が多い」という点を評価する利用者もいるようです。
【保険料】ベストランキング
No | 生命保険会社 |
【ベスト1位】 | ソニー生命 |
【ベスト2位】 | FWD生命 |
【ベスト3位】 | SOMPOひまわり生命 |
保険料ではソニー生命が1位で73.0点です。
利用者からは「掛け金に対して、保障が充実している。サービスが豊富にある。スタッフの能力が高い」という口コミが寄せられていました。
【アフターフォロー】ベストランキング
No | 生命保険会社 |
【ベスト1位】 | ソニー生命 |
【ベスト2位】 | フコク生命 |
【ベスト3位】 | プルデンシャル生命 |
アフターフォローでもソニー生命が1位でした。
「担当の方が優しい。まめに来てくださる。郵送物などの対応が早い」といった口コミもあり、利用者から担当者への評価が高いことも特徴です。
保険への加入を考えている方は、1つの保険会社だけでなく複数の保険会社の商品を比較しながら加入を検討することをおすすめします。
保険のプロであるFPがあなたに最適な保険選びのサポートをします
格付けが低い生命保険会社ランキングをチェックしよう
格付けとは、格付け会社の調査に基づき発表された、「生命保険会社の財務力」を表したものです。
財務力は、成績の高いものから順に以下のようなスコアで表示されます。
■格付け会社のスコア(高い→低い)
格付け会社 | (高) 投資適格 (低) | |||||||||
S&P | AAA | AA+ | AA | AA- | A+ | A | A- | BBB | BBB | BBB- |
ムーディーズ | Aaa | Aa1 | Aa2 | Aa3 | A1 | A2 | A3 | Baa1 | Baa2 | Baa3 |
「投資適格」とされるスコアでは保険財務力や、支払い能力が適切であると判断されます。
格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)社と、ムーディーズ社が発表した格付けを見ていきましょう。
※スタンダード&プアーズ(S&P)社を軸に他社調査を踏まえ格付けランキングを作成しています。
出典:各保険会社の公式サイト
■2社の格付けを基にしたワースト3は以下の通りです。
No | 生命保険会社 |
【ワースト1位】 | エヌエヌ生命 |
【ワースト2位】 | 太陽生命 |
【ワースト3位】 | 大同生命 |
それぞれの保険会社について詳しく見ていきましょう。
【ワースト1位】エヌエヌ生命
S&P及びムーディーズの格付けによると、ワースト1位はエヌエヌ生命となりました。
生命保険会社ではエヌエヌ生命のみが該当する「A-」というスコアは、「保険財務力は適切であるが、環境による影響を受けやすく、長期的なリスクもやや高い」という格付けです。
「A+」と評価されている生命保険会社と比較すると、やや不安が残ります。
エヌエヌ生命は節税保険と呼ばれる経営者向けの保険を排除する動き(2019年~)の影響を大きく受けた保険会社の1つで、2022年2月には金融庁から販売実態の説明を求める報告徴求命令を受け9月には立ち入り検査が行われました。
その結果、2023年2月には「組織的に過度な節税効果を謳って保険を販売していた」として、金融庁から保険業法に基づく業務改善命令が出されています。
投資適格の範囲内であることやソルベンシーマージン比率も851.7%(2022年度末)であることを考えれば、健全性が低いわけではありません。
しかし、主力商品である中小企業経営者向けの生命保険が販売できなくなってしまったことを含めると、先行きに注意が必要な生命保険会社と言えるでしょう。
【エヌエヌ生命】
エヌエヌ生命ってやばい?利用者からの評判やメリット・デメリットを解説
【ワースト2位】太陽生命
太陽生命の格付けは「A」で、「保険契約債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境が悪化した場合、その影響をやや受けやすい」というものです。
介護や終身医療保険を中心とした、長生きリスクに対応できる保険商品が人気の保険会社です。
ソルベンシーマージン比率も580.9%と、200%の水準はクリアしているもののやや低い傾向があります。
エヌエヌ生命の節税保険のように、生命保険を取り巻く環境に大きな変化が起こった際には、格付けやソルベンシーマージン比率に大きな変化がないか確認しておく必要はありそうです。
【太陽生命】
太陽生命の評判はやばい?クレームが多いのは本当なのか
【ワースト3位】大同生命
大同生命の格付けは上記の太陽生命と同じ「A」でした。
大同生命は100年以上の歴史があり、投資適格の範囲内かつ、ソルベンシーマージン比率も1293.5%と比較的高い値を示していますので、特に問題視する必要はなさそうです。
【大同生命】
大同生命はやばい保険会社なのか?評判や口コミ、格付けを徹底分析!
まとめ:格付けワーストランキング
全ての生命保険会社が格付けを取得しているわけではなく、評価基準が格付け機関によって結果が異なるため、その結果も異なる場合があります。
例えば、S&Pとムーディーズの格付けはありませんが、R&Iでは、朝日生命とFWD富士生命もBBB+という低い格付けとなっています。
一つの判断材料として格付けを確認してみると、安心感が得られるのではないでしょうか。
格付けが高い生命保険会社とは?
最後に、最も高い格付けを獲得している生命保険会社を紹介しましょう。
最も高い格付けを獲得したのは、S&Pで「AA-」の評価を獲得したメットライフ生命です。
そして、以下の14社も2021年にS&Pで「AA-」に次ぐ評価である「A+」を獲得しています。
・明治安田生命
・住友生命
・三井住友海上プライマリー生命
・第一生命
・マニュライフ生命
・東京海上日動あんしん生命
・SONPOひまわり生命
・ソニー生命
・日本生命
・アクサ生命
・アフラック生命
・プルデンシャル生命
・ジブラルタ生命
・ニッセイ・ウェルス生命
また、損額保険会社なども含めたグループとして高い格付けを獲得しているところもあります。
例えば、アクサグループのS&P保険財務力格付けは「AA-」、チューリッヒ・インシュアランス・グループはさらに良い「AA」です。
各保険会社の評判については下記の記事で述べているので参考にしてみてください。
【明治安田生命】
明治安田生命の評判や口コミを徹底調査!ひどいという噂は本当?
【住友生命】
住友生命は最悪でやばい保険会社?利用者の口コミや加入するメリット・デメリットを解説
【三井住友海上プライマリー生命】
三井住友海上プライマリー生命株式会社ってどんな保険会社?その評判とは?
【第一生命】
第一生命がやばい保険会社って本当?利用者の口コミやメリット・デメリットを解説
【マニュライフ生命】
マニュライフ生命は危ない?金融庁からの命令の内容や利用するメリット・デメリットを解説
【東京海上日動あんしん生命】
東京海上日動あんしん生命の評判は?特徴や格付け、どんな人におすすめかも解説
【SOMPOひまわり生命】
SOMPOひまわり生命の評判は?口コミからメリットやデメリットまで徹底調査!
【日本生命】
日本生命の評判はやばい?メリット・デメリットや注意点を解説!
【アクサ生命】
アクサ生命はやばい保険会社なのか?評判や口コミを徹底分析!
【アフラック生命】
アフラックはやばい?生命保険やがん保険を口コミ・評判から調査!
【プルデンシャル生命】
プルデンシャル生命の評判はやばい?口コミや利用するメリット・デメリットを解説
【メットライフ生命】
メットライフ生命は危ない生命保険会社?
【ジブラルタ生命】
ジブラルタ生命はやばい生命保険会社なのか?評判や評価を徹底調査!
【富国(フコク)生命】
【口コミ・評判まとめ】富国(フコク)生命はやばいって本当?
【なないろ生命】
なないろ生命の評判とは?利用するメリット・デメリットや商品一覧を紹介
【チューリッヒ生命】
チューリッヒ生命はやばい保険会社なのか?評判や口コミを徹底分析!
【アクサダイレクト生命】
アクサダイレクト生命はやばい保険会社?評判やメリット・デメリットを紹介
【ネオファースト生命】
ネオファースト生命の評判は?格付けや特徴、向いている人を解説
【フコクしんらい生命】
フコクしんらい生命の評判まとめ!富国生命違いとの違いや商品も紹介
【T&Dフィナンシャル生命】
T&Dフィナンシャル生命保険株式会社の評判は?メリット・デメリットを解説
【三井住友海上あいおい生命】
三井住友海上あいおい生命の評判は?メリット・デメリットを保険のプロが解説!
【ニッセイ・ウェルス生命】
ニッセイ・ウェルス生命保険の評判は最悪?強み・弱みを詳しく解説!
どの保険会社に加入すべきか迷っている方は、保険のプロであるFPに相談をしてみましょう。
保険のプロであるFPがあなたに最適な保険選びのサポートをします。
苦情の多い生命保険会社ワーストランキングをチェックしよう
生命保険協会の「生命保険各社の苦情受付情報・保険金等お支払い情報について」によると、2022年度第1〜3四半期の生命保険会社における苦情件数割合のワースト3は以下のとおりです。
■生命保険会社の苦情件数割合ワーストランキング
No | 生命保険会社 | 苦情割合 | 苦情件数 | お客様数 |
【ワースト1位】 | PGF生命 | 2.3% | 13,356件 | 578,676名 |
【ワースト2位】 | オリックス生命 | 1.75% | 87,792件 | 5,001,943名 |
【ワースト3位】 | ライフネット生命 | 1.5% | 5,434件 | 352,758名 |
【ワースト1位】PGF生命
ワースト1位のPGF生命の苦情件数は13,356件で、そのうちの12.4%が「保全関係」についてでした。
新契約関係(新規の契約成立関連)の苦情が4.8%、収納関係(被保険者が支払う保険料の請求と入金管理)1.2%、保全関係(既契約商品の管理関連)12.4%、保険金関係(保険金の支払い関連)3.3%、その他78.9%となっています。
その他の中でも、アフターサービス関係の苦情が1万件以上にのぼります。
しかし、PGF生命には「お客さまの声を経営に反映する体制」が整っています。
たとえば、相談や苦情を取りまとめる「お客様サービスチーム」、苦情の改善を行う「苦情改善部会」を設置。さらに「お客様の声委員会」で分析をし、顧客満足度の向上や商品・サービスの改善につなげる仕組みです。
実際に、2021年度には「PGF生命マイページでできる手続きが少ない」という声に対して機能を充実させるなど、改善された事例もいくつかあります。
【ワースト2位】オリックス生命
ワースト2位のオリックス生命の苦情件数は87,792件で、そのうち約6割の67.7%が「保険金関係」についてでした。
内訳は新契約関係が7.5%、収納関係2.4%、保全関係6.8%、保険金関係67.7%、その他15.5%となっています。
また、その他の中でもアフターサービス関係の苦情が最も多く、件数は11,583件ありました。
オリックス生命も意見や苦情からサービスなどへの反映が行われています。
詳しくは公式サイトの「お客さまの声をもとに取り組んだ改善事例」で確認可能です。
【ワースト3位】ライフネット生命
ワースト3位のライフネット生命の苦情件数は5,434件で、そのうち40.5%が「新規契約関係」についてでした。
内訳は新契約関係の苦情が40.5% 、収納関係6.9%、保全関係9.3%、保険金関係24.9%、その他18.4%となっています。
ライフネット生命は、インターネットで手軽に契約ができ、保険料も割安なことで人気の保険会社ですが、その反面機械的な対応による契約者の理解不足や契約後のフォロー不足が発生していると考えられます。
ただし、ライフネット生命でも苦情や要望をサービスに取り入れる取り組みがあり、公式サイトの「お客さまの声から実現した取り組み事例」から一部内容を確認できます。
まとめ:苦情の多い生命保険会社
苦情の多い生命保険会社ワースト3を紹介しましたが、苦情の内容は保険会社によって異なります。
生命保険会社によっては公式サイトに改善事例が記載されているケースもあるため、気になる方は確認してみましょう。
また今回ご紹介したサイト(生命保険各社の苦情受付情報・保険金等お支払い情報について)では、苦情件数の他に、どのような内容の苦情が届いたかが分かる内訳もチェックできるので、保険を契約する前に確認してみると良いでしょう。
苦情が少ない保険会社は?
苦情が少ない保険会社も確認してみましょう。
先述のサイトによると、苦情件数が特に少なかった保険会社は以下の5社です。
No | 生命保険会社 | 苦情割合 | 苦情件数 | お客様数 |
【ベスト1位】 | カーディフ生命保険株式会社 | 0.008% | 117件 | 1,435,075名 |
【ベスト2位】 | クレディ・アグリコル生命保険株式会社 | 0.015% | 7件 | 46,012名 |
【ベスト3位】 | エヌエヌ生命保険株式会社 | 0.064% | 346件 | 533,271名 |
【ベスト4位】 | 三井住友海上あいおい生命保険株式会社 | 0.108% | 4,378件 | 4,030,113名 |
【ベスト5位】 | メディケア生命保険株式会社 | 0.143% | 2,042件 | 1,420,085名 |
クレディ・アグリコル生命保険会社は母数が少ないため今後の変動を見ておく必要がありそうですが、1位のカーディフ生命保険会社は特に苦情件数が少ない生命保険会社として有名です。
顧客数で生命保険会社ワーストランキングをチェックしよう
生命保険協会の「生命保険各社の苦情受付情報・保険金等お支払い情報について」によると、2022年度第1〜2四半期の生命保険会社における契約者数のワースト3は以下のとおりです。
■生命保険会社の顧客数ワーストランキング
No | 生命保険会社 | お客様数 |
【ワースト1位】 | イオン・アリアンツ生命 | 1,820名 |
【ワースト2位】 | クレディ・アグリコル生命 | 46,012名 |
【ワースト3位】 | SBI生命 | 138,184名 |
【ワースト1位】イオン・アリアンツ生命
イオン・アリアンツ生命は、2020年にイオンフィナンシャルサービスがアリアンツ生命を吸収・合併してできた保険会社です。
前身のアリアンツ生命の創業開始も2008年と歴史が浅いため契約者数が少ないと考えられます。
取り扱う商品は健康増進型医療保険と団体信用生命保険の2種類。
主にイオン銀行やイオンモール内の保険ショップからの申し込みがメインとなっていることも、契約者数が少ない要因でしょう。
ただし、イオン・アリアンツ生命のソルベンシー・マージン比率は1124.9%となっているため、比較的経営の健全性は高い保険会社と言えます。
イオン・アリアンツ生命については、こちらで詳しく解説をしています。
イオン・アリアンツ生命って何?気になるその評判や保険の内容とは?
【ワースト2位】クレディ・アグリコル生命
クレディ・アグリコル生命はバンカシュアランス(銀行窓口における保険販売)専門の保険会社です。
主な取り扱い金融機関はSBI新生銀行や熊本銀行や静岡銀行などの地方銀行となっているため、他の保険会社と比べると加入経路が限られています。
また、取り扱う商品は個人年金保険と団体信用生命保険の2種類です。
商品ラインナップが豊富とは言えない点も顧客数が少ない理由の一つでしょう。
しかし、クレディ・アグリコル生命の母体となる「クレディ・アグリコル・グループ」は世界有数の金融グループです。
クレディ・アグリコル生命は設立から35年もの歴史があり、フランス国内の保険会社としてはNo.1に位置しています。
このような事情を考えると、経営面でのリスクはさほど大きくないと考えられるでしょう。
【ワースト3位】SBI生命
SBI生命はインターネット専業の生命保険会社です。
他社と比べれば契約者数は少ないといえるものの、十万人以上の契約者がいることや、国内大手の金融会社「SBIホールディングス」のグループ会社であることを踏まえると、経営の安定性やサービス面についてはさほど心配する必要はないかもしれません。
まとめ:顧客数の少ない生命保険会社
顧客数も保険会社を選ぶうえでは重要な指標の一つです。
ただし顧客数は保険会社設立からの期間や加入経路の多さ、取り扱う商品数などによっても左右されます。
そのため、顧客数が少ない保険会社だからといって、リスクが高い保険会社であるとは言い切れません。
しかし「マイナーな保険会社で加入するのはなんとなく不安」と感じる人は、顧客数の多い保険会社の商品に加入するのが無難でしょう。
顧客数の多さは、保険会社の商品・サービスが多くの人から支持を得ており、一定の人気があることを示しているといえます。
顧客数の多い生命保険会社は?
顧客数の多い生命保険会社は以下の通りです。いずれの保険会社もCMやインターネットなどを通じて、一度は目にしたことがあるでしょう。
創業開始や日本での営業開始から数十年以上経っているのも共通する特徴です。
■生命保険会社の顧客数ベストランキング
No | 生命保険会社 | お客様数 |
【ベスト1位】 | アフラック | 14,520,980名 |
【ベスト2位】 | 日本生命 | 12,308040名 |
【ベスト3位】 | メットライフ生命 | 9,492,340名 |
参考:エンベディッド・バリューもチェックしてみよう
エンベディッド・バリューとは、生命保険会社の企業価値を表す指標の一つです。
過去の収益実績(修正純資産)に、保有契約が将来もたらす収益を加えて算出します。
もともとはM&Aをする際の指標として用いられていましたが、近年では財務状況の安定度を図る指標として用いられることもあり、欧米の保険会社では開示することが一般的になっています。
日本の生命保険会社や損害保険会社では、第一生命やライフネット生命をはじめとする約15社が開示しています。
ビジネス環境の変化が激しい昨今では、さまざまな角度から財務状況を分析し、倒産リスクの高さを見積もっておくことが大切です。
格付けやソルベンシーマージン比率などの従来の指標に加えて、エンベディッド・バリューが重要視されていく可能性もあるため、このような指標があることをおぼえておくとよいかもしれません。
入ってはいけない生命保険会社を避けるために行いたい2つの確認事項
生命保険会社の格付けや健全性、苦情件数は、生命保険会社を選ぶうえでの大きな判断基準です。
しかし、これらのランキングを調べるだけでは不十分だといえます。
そのほかにも、「毎月の保険料が高すぎないか」「保険金の不払いがないか」という点は、保険を選ぶうえで大切なポイントです。
それでは、どのような点をチェックしたら良いのか詳しく見ていきましょう。
生命保険料が高すぎないか確認しておこう
生命保険契約において、もっとも気になるのは家計の負担となる保険料ではないでしょうか。
保険料は、高ければ高いほど手厚い保障を受けられるというわけではありません。
同じ保障内容でも、生命保険会社によっては倍以上保険料が違うこともあるのです。
たとえば、1000万円の死亡保険(被保険者:40歳・男性・健康優良体・払込期間10年)の保険料で比較してみましょう。
A社:3,990円(総払込保険料:478,800円)
B社:1,610円(総払込保険料:193,200円)
このように、同じような保障内容でも値段はさまざま。
そのため、複数の生命保険会社でしっかりと比較してから加入を決めることが大切です。
保険金が支払われなかった事例や免責事項を確認しておこう
せっかく生命保険に加入していても、保険金が支払われなければ意味がありません。
しかし万が一、生命保険会社が過去に保険金不払いを起こしていたら、自分が被害に合う可能性もないとは言い切れないのです。
そのため、生命保険会社を選ぶ際は、保険金が支払われなかった事例の有無や免責事項の確認も重要なポイントです。
まずは、各社が公表している、「支払い非該当」の件数が多すぎないかチェックしましょう。
また、保険事故が発生しても免責事項の内容によっては、保険金が受け取れない場合があることをご存知でしょうか?
たとえば、地震や津波などにより被災した場合の保険金は、削減されたり支払われなかったりする場合があります。
ただし、災害の規模によっては例外となるケースもあり、東北地方太平洋沖地震では保険金全額が支払われました。
このように、生命保険には細かい規定があるため、過去の事例と合わせて確認しておくことが大切です。
また、同じような保険商品であっても、生命保険会社によって取り扱いが異なる場合があるため注意しましょう。
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良い生命保険を選ぶための確実な方法
最悪な生命保険会社を避け、良い生命保険に加入するには、ソルベンシーマージン比率や格付け、苦情件数などから総合的に判断することが大切です。
これらに加えて、保険料の比較や過去の不払い事例の確認も行うと安心でしょう。
とはいえ、保険についての知識がないと、良い生命保険会社を選ぶのはなかなかハードルが高いもの。
そんなときは、複数の保険を取り扱っていて、比較検討ができる保険相談がおすすめです。
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