uruoi life

キモチとカラダがうるおう生活のヒントをインタビュー

水谷隼

 水谷隼水谷隼

水谷さんの4つのuruoiメソッド水谷さんの4つのuruoiメソッド

  • 01 体調管理に最適な体幹トレーニング
  • 02 ダイエットには空腹時の炭酸水
  • 03 eスポーツの魅力は駆け引きと心理戦
  • 04 卓球という気軽な生涯スポーツ

現役引退後、卓球の解説はもちろん選手時代からの「強者であり、弱者であれ」という座右の銘で、
各種メディアでも大活躍中の水谷隼さん。
圧倒的な実績を持ちながらも、なぜ卓球界にとどまらないセカンドライフを選んだのでしょうか。
後編では、水谷さんの生活やメンタルにまつわる“うるおい”を伺いました。

03 駆け引き&心理戦eスポーツの魅力

水谷隼

「強者であり、弱者であれ」という座右の銘には、どんな思いがあるのでしょうか?
僕個人としては高校生で卓球の日本一になり、夢だった金メダリストにもなるなど、確かに強者な部分もあると思いますが、卓球界全体としてはまだまだ他のスポーツに比べて競技人口も少ないなど、弱い部分もある。どんなことでも人間として、どちらの立場も尊重して生きていきたいと思っています。
素敵な考え方ですね。ストレス発散やリフレッシュなどはどうしていますか?
ゲームに没頭する時間が究極のリフレッシュになります。最近、自宅に大きなモニターとゲーミングチェアを揃えて環境もバッチリ整えたので、eスポーツにハマっています!10人くらいのグループでも通話しながらゲームができるのは、オンラインならではの楽しさですね。9歳の娘も遊べるゲームでは、親子で対戦することも多いですよ。

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※画像はイメージです

卓球もそうですが、やはり対戦することがお好きなのですね。
そうですね。幼少期はサッカーやソフトボールなどチーム競技もやっていたのですが、卓球に惹かれたのは一対一での駆け引きや心理戦が重要になるという部分でした。ゲームも同じで、タイムや得点を競うことよりも、やっぱり相手からいかに勝ちをもぎ取るか? 相手の心理を読み、攻略することが何よりも楽しいですね。卓球で培った「たとえ負けてもネガティブなことは考えないで気持ちを切り替える」ことが、ゲームにもいかされています(笑)。

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eスポーツに夢中!
相手の心理を読むゲーム

04 生涯スポーツとして卓球を広げていく使命

水谷隼

タレントとして、解説などスポーツキャスター以外の領域でも活躍されていますが、指導者などの道は考えなかったのでしょうか?
講習会などで全国を回っていますし、これからも卓球から離れることはありませんが、僕は指導者としてではなく卓球というスポーツの魅力をもっと広げることが自分の使命だと思っているんです。
大人数が出演するバラエティ番組で、卓球のラケットを全員にプレゼントしたと伺いました。
100人にラケット、ボール、ラバー、ラケットカバーのセットを自腹で配りました(笑)。実は、卓球の競技人口はずっと右肩上がりで増え続けているのですが、まだまだメジャーなスポーツとは言い難いのが現状です。卓球は、お年寄りでも楽しめる生涯スポーツです。若い世代の人たちに魅力を伝えることでコアな卓球ファンを増やすことを目標に、SNSなども積極的に活用しています!

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奇跡の大逆転など、水谷さんの東京五輪での活躍は普段スポーツに興味がない人にも届いていました。
そういう意味でも、やっぱりオリンピックは特別ですね。今振り返ると、金メダルを取れる確率は0.01%くらいだったと思います。それでも後悔はしたくなかったので諦めず、目の前の一本に集中することで乗り切ることができました。そうした勝負を経験してきた僕だからこそ、アスリートの本音を引き出すことができると思いますし、今後は卓球界はもちろんスポーツ界全体を盛り上げる活動をしていきたいですね。

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©卓球レポート/バタフライ

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卓球は生涯スポーツ
アスリートに寄り添う活動

Profile

水谷隼

水谷 隼みずたに じゅん

静岡県出身。1989年生まれ。木下グループ所属。元プロ卓球選手、日本代表。5歳で卓球をはじめ14歳でドイツに単身留学。15歳で男子史上最年少日本代表に選出される。以降、ドイツ・ブンデスリーガ、中国・超級リーグ、ロシア・プレミアリーグに参戦。北京、ロンドン、リオ、東京と4大会連続でオリンピックに出場。リオ大会では男子団体銀メダル、シングルス銅メダルを獲得。2021年には東京五輪混合ダブルスで金メダル、男子団体で銅メダルを獲得し、惜しまれつつも引退。現在は、タレント・スポーツキャスターとして各メディアで活躍。一児の父でもある。近著に『打ち返す力 最強のメンタルを手に入れろ』など。