楽天証券の国内株式手数料コースには、「超割コース」と「いちにち定額コース」があります。選び方のヒントやおすすめ、確認と変更方法、米国株や投資信託などの手数料について、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
楽天証券の手数料を比較…「超割コース」と「いちにち定額コース」はどっちがおすすめ?

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■お知らせ

楽天証券は、2023年10月1日より、国内株式取引(現物・信用取引)手数料を無料にすることを8月31日に発表(出所:楽天証券ニュースリリース『楽天証券、国内株式(現物・信用)(「かぶミニ™」含む)取引手数料を無料に!』)。

手数料無料を適用するには、手数料コースを「ゼロコース」に変更する必要があります。

そのため、本記事は9月末までの内容となっておりますので、ご了承ください。

 

人気ネット証券の一つの楽天証券。

 

口座開設をして株式取引をしようとしたら、手数料コースに「超割コース」と「いちにち定額コース」があり、どちらを選んだらよいのか迷う人もいるのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、楽天証券の国内株式取引の2つの手数料コースを紹介し、投資スタイルによってどちらを選ぶべきかの目安、確認や変更方法などをお伝えします。また、米国株や投資信託など、楽天証券のその他サービスの手数料についても解説します。

 

最後まで読めば、楽天証券の手数料のことが一気にわかるようになります。

 

1. 楽天証券の2つの国内株式手数料コースの比較と手数料一覧

楽天証券の2つの国内株手数料コースの比較と手数料一覧
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券の国内株式取引の手数料コースには、「超割コース」と「いちにち定額コース」の2種類があります。

 

結論からお伝えすると、この2つのコースには次のような特徴があり、自分の投資スタイルに合ったほうを選ぶことで、必要以上の手数料を払わなくて済みます。

 

手数料コース 特徴・向いている人
超割コース

「1注文の約定代金」で手数料が決まる

 ・楽天ポイントを貯めたい人向け

 ・株価が高い「値がさ株」を買う場合におすすめ

いちにち
定額コース

「1日の約定代金の合計」に対して手数料がかかる

 ・1日の取引金額が100万円以下なら手数料無料
⇒少額取引や年に数回しか売買しない中長期投資家向け

 ・日計り取引の片道手数料が無料
⇒ デイトレーダー向け

スクロールできます

 

それぞれ解説します。

2. 楽天証券の「超割コース」は1注文の約定代金で手数料が決まる

楽天証券の「超割コース」
(引用:楽天証券

 

「超割コース」は、1注文の約定代金に対して手数料がかかるコースで、支払った手数料に対してポイントが貯まるのが特徴です。

 

基本ポイント還元率は1%ですが、「超割コース 大口優遇」の場合は2%還元にアップします。

 

なお、貯まるポイントは「楽天ポイント」もしくは「楽天証券ポイント」のどちらかを選択できますが、楽天証券の他に楽天市場やコンビニなどでも使える「楽天ポイント」のほうがおすすめです。

 

■「約定(やくじょう)」とは

「約定」は株式の注文が成立することをいい、そのときの金額のことを「約定代金」といいます。たとえば、楽天グループの株式を700円で200株買ったときの約定代金は、700円×200株=140,000円となります。

 

 

2.1. 超割コースの手数料一覧

それでは、楽天証券の「超割コース」の現物取引と信用取引(入金額の約3倍の取引ができる方法)の手数料を見てみましょう。

 

■超割コースの手数料一覧

1回の約定代金 手数料(税込)
現物取引 信用取引
5万円まで 55円 99円
10万円まで 99円
20万円まで 115円 148円
50万円まで 275円 198円
100万円まで 535円 385円
(一律)
150万円まで 640円
3,000万円まで 1,013円
3,000万円超 1,070円
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ご覧のように、1回の約定代金が増えると手数料も高くなることがわかります。また、「10万円超20万円まで」のテーブルを除くと、信用取引の手数料のほうが安くなります。

 

ただし、信用取引を始めるには「投資経験」などが問われる審査が必要なうえ、金利などの取引コストがかかります。そのため、初心者の方は、信用取引の手数料については頭の片隅に入れておくだけで大丈夫です。

 

 

2.2. 超割コースの手数料を事例で解説

先ほど挙げた楽天グループの株式を700円で200株まとめて現物取引で買ったときの1回の約定代金は、140,000円でした。これを上記の表にあてはめると、20万円までのテーブルの115円が手数料になります。

 

もし100株の場合は、約定代金が90,000円となり、10万円までのテーブルの99円が手数料になります。

 

そのため、超割コースで楽天グループの株式を200株買う場合は、1回でまとめて注文したほうが手数料は115円で済み、2回に分けて買う場合の198円(=99円×2回)より安くなります。

 

このように、超割コースは、「1回の約定代金」がどこのテーブルに入るかによって手数料が変わることを覚えておきましょう。

 

余談になりますが、JR東海の株式を楽天証券の超割コースで買う場合の手数料も調べてみましょう。

 

JR東海の株価は大体16,000円くらいなので、約定代金は1,600,000円(=16,000円×100株)となります。そして、3,000万円までのテーブルの1,013円が手数料になります。

 

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2.3. 超割コース 大口優遇の手数料一覧

楽天証券の「超割コース」は、条件を満たすと「超割コース 大口優遇」が適用され、次のように手数料が割安になります。そのうえ、手数料に対するポイント還元率も2%にアップします。

 

■超割コース 大口優遇の手数料一覧

1回の約定金額 手数料(税込)
現物取引 信用取引
5万円まで 0円 0円
10万円まで 0円
20万円まで 110円
50万円まで 261円
100万円まで 468円
150万円まで 559円
3,000万円まで 886円
3,000万円超 936円
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ご覧のように、超割コース 大口優遇が適用されると、「約定代金が10万円まで」と「信用取引」の取引手数料が無料になるのが最大の特長です。

 

・超割コース 大口優遇の達成条件

取引手数料が割安になる「超割コース 大口優遇」を適用するには、次のいずれかの条件を達成する必要があります。

 

■「超割コース 大口優遇」の達成条件

まいにち判定 信用取引 本日の新規建約定金額の合計が 3,000万円以上
1ヵ月の新規建約定金額の合計が 3億円以上
本日15:30時点の信用建玉残高が 3,000万円以上
まいつき判定 貸株 1ヵ月の平均残高が 3,000万円以上
投資信託 1ヵ月の平均残高が 3,000万円以上
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(出典:楽天証券公式サイト「大口優遇達成条件」)

 

しかし、初心者の方がいきなり大口優遇条件を達成するのは困難です。取引回数をこなして、それなりの金額の手数料(超割コース)を楽天証券に払う必要があります。

 

通常の取引をしていて、結果的に大口優遇条件を達成したのであれば問題ありませんが、大口優遇条件を達成するために無理やり取引するのはやめましょう。

 

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超割コースを選択すると、「国内株式」だけでなく、「外国株式(米株積立を含む)」「金・プラチナ」「先物・オプション」の取引手数料に対しても1%がポイントバックされます(超割コース 大口優遇の場合は2%)。

 

3. 楽天証券の「いちにち定額コース」は1日の約定代金の合計で手数料が決まる

楽天証券の「いちにち定額コース」
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

一方、「いちにち定額コース」は、現物取引と信用取引の1日の合計約定代金で手数料が決まるコースです。

 

先ほどの「超割コース」と違ってポイントは貯まりませんが、1日の約定代金が100万円までの場合は取引手数料が無料だったり、デイトレード割引(日計り取引の片道手数料が無料)があったりします。

 

そのためいちにち定額コースは、少額から始めたい初心者や、年に数回しか取引しない中長期投資家、1日に同じ銘柄を何度も売買するデイトレーダーなど、幅広いユーザーにおすすめです。

 

3.1. いちにち定額コースの手数料一覧

楽天証券の「いちにち定額コース」の手数料を見てみましょう。

 

1日の約定代金
(現物取引+信用取引)
手数料(税込)
100万円まで 0円
200万円まで 2,200円
300万円まで 3,300円
400万円まで 4,400円
500万円まで 5,500円
600万円まで 6,600円
700万円まで 7,700円
以降100万円増えるごとに 1,100円ずつ増加
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イメージしやすいように、1日の約定代金が700万円までの手数料を載せましたが、200万円以降は約定代金が100万円増加するごとに1,100円ずつ増加します。

 

ただし、1日の約定代金が100万円までの場合は、手数料が無料です。

 

上場している約4,100銘柄のうち約98%が約定代金100万円以下で買えるので、楽天証券ならほとんどの株式を手数料無料で買うことができます。

 

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3.2. いちにち定額コースの手数料を事例で解説

先ほどの超割コースと同様、楽天グループとJR東海の株式を楽天証券のいちにち定額コースで買う場合の手数料を調べてみましょう。

 

楽天グループの株価が700円だとすると、1日で100株買う場合も200株買う場合も、1日の約定代金は100万円以下に収まるので、いちにち定額コースの場合は手数料無料です。

 

しかし、株価が16,000円のJR東海を100株を買う場合は、1日の約定代金が200万円までのテーブルに該当し、手数料は2,200円になります。

 

JR東海の超割コースの手数料は1,013円だったので、株価が1万円を超えるようなJR東海のような株式を買う場合は、やはり1注文あたりの約定代金で手数料が決まる超割コースを選んだほうが手数料は安く済むことになります。

 

 

3.3. デイトレード割引が自動的に適用

デイトレーダーのイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

いちにち定額コースを選んだ場合、1日で取引を手仕舞うデイトレード(日計り取引)をすると、売却・返済手数料が無料になります(デイトレード割引)。つまり、片道手数料が無料になります。

 

そのため、デイトレーダーは「いちにち定額コース」を選ぶことで、取引コストを半分に抑えることができます。

 

なお、このデイトレード割引は、いちにち定額コースを選んでおけば自動で適応され、設定は不要です。

 

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4.【比較】「超割コース」と「いちにち定額コース」の選び方…初心者はどっちがおすすめ?

【比較】「超割コース」と「いちにち定額コース」の選び方…初心者はどっちがおすすめ?
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券の国内株式取引の2つの手数料「超割コース」と「いちにち定額コース」について見てきましたが、

 

「結局、どっちがおすすめなの?」

「私の場合はどっちのほうが安くなるの?」

 

と疑問に思った方も多いでしょう。

 

2つの手数料プランの併用はできないうえ、1日のうちで変更もできないため、どちらかを選択する必要があります。しかし、営業日の15時30分までなら変更可能です。

 

そこで、投資スタイルによって、次のように使い分けることをおすすめします。ただし、絶対的な基準ではなく、トータルで見ると安くなるケースが多いという目安なので、ご注意ください。

 

■超割コースがおすすめの人

  • 1日の約定代金が100万円を超えるが、取引回数が少ない人
  • 株価が1万円を超える「値がさ株」を買う人
  • 楽天ポイントを貯めたい人

 

■いちにち定額コースがおすすめの人

  •  1日の約定代金が100万円以下で済む人
  •  初心者や、年に数回しか売買しない中長期投資家
  • デイトレーダー

 

選び方のポイントは、あなたの普段の投資スタイルで1日の約定代金が「100万円」を超えるか超えないか。

 

詳しく見ていきます。

4.1. 超割コースがおすすめの人

超割コースがおすすめの人
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

超割コースは、1日の約定代金が100万円を超えるけれども、取引回数が少ない人におすすめです(1日の約定代金が100万円以下になるとわかっている場合は、手数料無料の「いちにち定額コース」がおすすめ)。

 

1日の約定代金が100万円を超える場合は、「1注文あたりの約定代金」と「取引回数」によってその日の手数料が決まるので、どちらのコースのほうが安くなるとは一概に言えません。

 

ただし、はっきり言えるのは、先ほどのJR東海のような、株価が1万円(約定代金100万円)を超えるような「値がさ株」を買う場合は、超割コースのほうが安くなります。

 

2023年9月8日時点で、東証プライム市場で株価が10,000円を超える有名企業で比べてみましょう。

 

銘柄 株価
(9/8)
約定代金 超割コース
の手数料
(税込)
いちにち定額
コースの手数料
(税込)
しまむら
(8227)
14,940円 1,494,000円 640円 2,200円
ディスコ
(6146)
28,100円 2,810,000円 1,013円 3,300円
JR東海
(9022)
18,860円 1,886,000円 1,013円 2,200円
ダイキン
(6367)
25,145円 2,514,500円 1,013円 3,300円
SMC
(6273)
69,600円 6,960,000円 1,013円 7,700円
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ご覧のように、手数料はすべて超割コースのほうが安くなりました。

 

これは、値がさ株の場合は約定代金が高くても、取引回数は1回で済むことが大きな要因です。

 

そのため、たとえば「JR東海の株を買って、株主優待券をゲットするぞ!」と決めている人などは、「超割コース」のほうが「いちにち定額コース」より1,187円(=2,200円-1,013円)安く買えることになります。

 

4.2. いちにち定額コースがおすすめの人

いちにち定額コースがおすすめの人
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

一方、いちにち定額コースは、1日の約定代金が100万円までなら手数料が無料なので、株式取引にまだ慣れていない初心者の方や、1年に数回しか売買しない中長期投資家におすすめです。

 

また、いちにち定額コースを選んでおけば、自動的に「デイトレード割引」が適用されるので、1日に同じ銘柄を何度も売買するデイトレーダーにもいちにち定額コースがおすすめです。

 

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5. 楽天証券の手数料コースの確認方法と変更手順

楽天証券の手数料コースの確認方法と変更手順
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券の口座を開設する際は、初期設定の段階で「超割コース」か「いちにち定額コース」のどちらかを選択する必要があります。

 

ここでは、口座開設後に現在のコースを確認し、いちにち定額コースから超割コースに変更する手順を解説します。

 

なお、執行中の注文がある場合は、コース変更はできません。いったん取り消してから手続きをしましょう。

 

5.1. 現在の手数料コースの確認方法と変更手順

現在の手数料コースを確認するには、楽天証券にログインしたあと、右上の「マイメニュー」をクリックし、「各商品に関する設定」のなかの「国内株式」をクリックします。

 

現在の手数料コースの確認方法と変更手順①

 

すると、「手数料コース」の項目があるので、ここで「現在選択のコース」を確認できます。変更する場合は、「確認・変更」ボタンをクリックします。

 

現在の手数料コースの確認方法と変更手順②

 

すると、左側に現在の手数料コースが表示されるので、「コース変更」をクリックします。

 

現在の手数料コースの確認方法と変更手順③

 

「ステップ2 変更する手数料コースの選択」で変更後の手数料コースを確認したら、「次へ」をクリックします。

 

現在の手数料コースの確認方法と変更手順④

 

すると、「手数料コース変更/受付確認」の画面が表示されるので、「変更する」をクリックします。

 

現在の手数料コースの確認方法と変更手順④

 

これで、変更完了です。

 

 

5.2. 手数料コース変更の適用タイミング

手数料コースを変更するには、営業日の15時30分までに手続きをする必要があります。すると、翌営業日から適用されます。

 

もし月曜日から変更したい場合は、前週の金曜日の15時30分までに手続きをする必要があります。ちなみに、土日に変更手続きをした場合は、火曜日からの適用になります。しかし、例外的にその月に一度も取引がない場合は、即日で変更可能です。

 

投資スタイルに応じて手数料コースを臨機応変に変更することで、取引コストの削減につながります。

 

\1日単位で手数料コースの変更が可能/

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6. 楽天証券のその他5つのサービス手数料

楽天証券のその他5つのサービス手数料
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

前章までは、楽天証券の国内株式の取引手数料を中心に説明しました。ここでは、楽天証券のその他5つのサービスの手数料を紹介します。

6.1.「米国株取引」の手数料は0円より

米国株式取引のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券では、2023年9月8日時点で593銘柄の米国株を購入できます(銘柄一覧は公式サイト「米国株式取扱銘柄一覧」で確認できます)。

 

基本手数料は約定代金の0.495%(税込)ですが、約定代金によって、次の表のように最低0円から最大22米ドル(税込)と決められています。

 

■米国株式手数料

約定代金 手数料
2.22米ドル以下 0円
2.22米ドル超~4,444.45米ドル未満 約定代金の0.495%(税込)
4,444.45米ドル以上 22米ドル(税込)
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6.2.「米国ETF」の買付手数料は15銘柄が無料

いきなり米国の個別株式を取引するのはハードルが高い、と思う人におすすめなのが「米国ETF」です。

 

楽天証券では、次の15本の米国ETFを手数料無料で購入することができます。

買付手数料無料の米国ETF


1. QQQ(インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF)
2. SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)
3. VGT(バンガード 米国情報技術セクター ETF)
4. EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)
5. AGG(iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF)
6. IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF)
7. VT(バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF)
8. VOO(バンガード・S&P 500 ETF)
9. VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
10. SPY(SPDR S&P 500 ETF)
11. RWR(SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF)
12. GLDM(SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)
13. AIQ(グローバルX AIビッグデータ ETF)
14. FINX(グローバルX フィンテックETF)
15. GNOM(グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF)
 

ちなみに、「楽天インデックス・シリーズ(旧:楽天・バンガード・ファンド)」は、世界最大級の運用会社バンガード社が運用しているETFです。平均経費率は0.07%と、業界の平均経費率0.27%に対して3分の1以下の低コストを実現しているのが最大の特徴となっています。

 

なかでも「VTI」は、米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄に広く分散投資できるETFで、お笑い芸人・厚切りジェイソン氏が著者で紹介したことでも話題になった人気の銘柄です。

 

\証券総合口座の数が900万を突破(2023年4月時点)

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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6.3.「投資信託」の購入手数料はすべて無料

投資信託のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券は2,604本(2023年9月8日時点)の投資信託を扱っており、買付手数料は無料となっています。

 

ただし、買付手数料とは別の信託報酬(投資信託の運用や管理にかかる費用)は銘柄に対してかかるコストなので、楽天証券以外で買っても同じです。

 

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6.4.「つみたてNISA」は買付・売却ともに手数料無料

楽天証券の「つみたてNISA」の手数料
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

つみたてNISA(ニーサ)は、毎年40万円まで積み立て可能で、最大20年間、合計800万円までの投資で得た利益と投資信託から出る分配金が非課税になる制度です。

 

■つみたてNISAの変更点

2023年1月1日より、つみたてNISAは2023年1月1日時点で18歳以上であれば口座開設が可能になりました。以前は20歳以上が対象でしたが、2022年4月に成人年齢が引き上げられ、従来よりも早く資産形成に取り組むことができます。

また、2024年からの新しいNISAでは現行のつみたてNISAは「つみたて投資枠」として引き継がれ、現在の3倍の年間120万円(生涯投資枠は1,800万円)まで積立投資ができるようになります。さらに、非課税期間が無期限化されることから、開始タイミングに関係なく非課税の恩恵を受けながら腰を据えて資産形成を始められます。

 

楽天証券のつみたてNISAなら、買付・売却ともに手数料無料で、低コストで気軽に資産形成を始められます。

 

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6.5.「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の手数料

イデコのイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

iDeCo(イデコ)は「個人型確定拠出年金」といい、20歳~原則60歳まで(2022年5月からは65歳まで)毎月決まった額を積み立てて運用し、その成果を60歳以降に受け取る「私的年金制度」です。

 

国の制度なので、金融機関に関係なく発生する手数料が決まっており、企業努力で差別化しにくいのが特徴です。

 

そのような背景のなかでも、楽天証券では自社で決められる数少ない手数料であるiDeCoの「運営管理手数料」を無料にしています。

 

運営管理手数料は高いところでは毎月440円かかるので、楽天証券でiDeCoを始めると、年間で5,280円(=毎月440円×12ヵ月)のコスト削減につながります。

 

\iDeCoの運営管理手数料が無料/

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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7. よくある質問

楽天証券の手数料に関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、楽天証券の手数料に関するよくある3つの質問に回答します。

Q1. 楽天証券の「いちにち定額コース」の手数料はいつ引かれますか?

1日の約定代金の合計で手数料が決まる「いちにち定額コース」は、取引が終了しないと手数料はわかりません。

 

そのため、取引中は約定代金が100万円を超えるたびに1,100円(税込)がいったん引かれ、取引終了後に精算されます。そして、17時15分ごろに「取引照会」から本来の手数料が反映された注文履歴が見れるようになります。

 

Q2. 楽天証券の手数料は、指値不成立で約定しなかった場合はどうなりますか?

注文が成立しなかった場合は、手数料は発生しません。約定して初めて手数料が発生します。

 

Q3. 楽天証券の投資信託の売却手数料を教えてください。

楽天証券というより、商品によって「解約手数料」「信託財産留保額」が発生する場合があるので、事前に目論見書(投資信託の説明書のようなもの)で確認しましょう。

 

8. まとめ

楽天証券の手数料コース比較まとめ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、楽天証券の国内株式取引の2つの手数料コース「超割コース」と「いちにち定額コース」の選び方を中心に解説しました。ポイントをまとめておきます。

 

■楽天証券の手数料のポイント

  • 1日の約定代金が100万円を超えるが、取引回数が少なければ「超割コース」
  • 株価が1万円を超える値がさ株を買うなら「超割コース」
  • 1日の約定代金が100万円以下なら「いちにち定額コース」
  • デイトレーダーなら「いちにち定額コース」
  • 手数料コースの変更は、前営業日の15時30分まで

 

手数料体系をよく知り、自分の投資スタイルに合わせて最適なコースを選ぶことで、コストを抑えて取引できます。ぜひ意識して取り組んでみてください。

 

\つみたてNISAの開設数No.1(2022年9月末時点)

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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口座数が国内証券会社(単体)ではトップとなる900万を突破し、20代や30代の若年層を中心に開設者が続出している楽天証券。SGO編集部は同社の社員に取材をして、人気の秘訣を伺いました。
 

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