「子ども関連予算」“GDP比倍増”20兆円強が一夜でパァ 増税連想にビビり岸田官邸慌てて火消し
昨年秋の臨時国会でも答弁を一夜で修正
たった1日で「マズイ答弁」を修正するのは、岸田首相の常套手段だ。昨年秋の臨時国会でも、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題を巡り宗教法人法に基づく解散命令の要件に関する答弁を一夜で修正。「民法における不法行為は含まれない」との認識で批判を浴びると「不法行為も入り得る」と百八十度方針を転換し、「朝令暮改にも程がある」と質問した野党議員をあきれさせた。
「行政のトップである首相の国会答弁は法令と同等に扱われます。その重みを岸田首相はまるで自覚していない。答弁内容がコロコロ変われば行政の信頼性を大きく損なう。国会答弁が不安定な人物は首相を務めてはいけません」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
もっと言えば、20年度に家族関係社会支出がGDP比2%に達したのは、新型コロナ対策の「子育て世帯臨時特別給付金」などの一時金でゲタを履かせた結果だ。19年度は1.74%でOECD平均(2.1%)を下回っていた。適当な数字でごまかす半可通に少子化対策を語る資格はない。