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新幹線で「薬品漏れ」仙台駅騒然 6人がけが・体調不良 かばんの持ち主は?現場から最新情報も
2023-10-09 18:36:02
9日正午ごろ、JR仙台駅に到着した新幹線の車内で「薬品のようなものが漏れた」と通報がありました。警察と消防は現在、漏れた薬品について解析しています。これまでに、子供を含む6人がけがや体調不良を訴えていて、仙台駅は騒然となりました。
記者リポート
「休日の人通りの多い時間帯ということで、消防車両、ぞくぞくと到着する中、多くの人で混雑しています」
きょう正午ごろ、東北新幹線の「はやぶさ52号」東京行きの車内で、「薬品のようなものが漏れたたと通報がありました。
記者リポート
「駅の改札前には大勢の人が集まっていて現場は非常に騒然としております」
JR東日本によりますと、仙台駅に到着する直前の6号車の列車の中で、黒いかばんから、薬品が漏れているのを乗客が発見。非常通報装置が作動しました。
こちらは、ホームにいた乗客が撮影した写真です。車両の出入り口付近で、黒いかばんから、煙が出ている様子が確認できます。列車には規制線が張られ、乗客は全員、仙台駅で降車しました。
警察によりますと、薬品が付着するなどした5歳の男の子を含む6人が、やけどや体調不良で病院に運ばれました。いずれも、命に別状はないということです。
北海道から
「札幌から来ていて、今降りた瞬間こんな感じだったので、びっくりしていますね。ちょっと怖かったですね」
静岡から
「突然で何したらいいのか分からない…無事に帰れればいいです」
神奈川から
「あんまりにも思いがけないので、とにかく驚いています」
現場に駆け付けたのは特種災害対応車などあわせて32台。3連休最終日の仙台駅は一時、騒然となりました。
記者リポート
「状況を整理しているのでしょうか、話し合いが行われています」
そして、通報からおよそ2時間後の午後2時ごろ。消防は新幹線の車内からかばんを撤去。現在、警察と消防が合同で不審物の解析に当たっています。JR東日本によりますと、この薬品漏れの影響で、東北新幹線上りの仙台と東京駅の間で一部列車に、現在も遅れが出ているということです。
そしてJR仙台駅前には、伊藤アナウンサーがいます。
伊藤瞳アナウンサー:
黒いかばんを持っていた乗客について最新情報です。警察によりますと、持ち主は地質調査会社に勤める東京都の40代の男性でした。男性は仕事で液体の薬品をペットボトルのような容器に入れて、運んでいたとみられるということです。
そして、列車の座席に座っていた時に、ほかの乗客から足元においていたかばんから薬品が漏れていることを指摘され、降車デッキにかばんを持って移動。その時に、通路に液体が漏れて、滑って転んだ子供と保護しようとした両親のほか、持ち主の男性も両足にやけどをしました。
薬品は配送や所有が禁止されているものではなく、地質調査に使うものだとみられているということです。
警察は、男性が故意に薬品をばらまいたわけではないとみていますが、搬送の仕方が適切だったかなど、業務上過失致傷の疑いも視野に捜査しています。