pixivは2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

翠
高専五条が生理中の同級生に優しくしたいのにどうしていいか分からずあたふたするお話 - 翠の小説 - pixiv
高専五条が生理中の同級生に優しくしたいのにどうしていいか分からずあたふたするお話 - 翠の小説 - pixiv
5,751文字
高専五条が生理中の同級生に優しくしたいのにどうしていいか分からずあたふたするお話
作者自身が生理辛すぎて、高専五条が同級生で、こんな風にしてくれたら痛みなんて吹っ飛ぶのにという妄想から出来上がったお話です。

概要
・さしす組に可愛がられてる同級生の話。
・普段甘えたりしないオリ主が甘えて、普段意地悪な高専五条が優しくしようと頑張る話。
・なんだかんだいつもオリ主に振り回されている五条が、更に振り回される話。

書き溜めているじゅじゅ夢小説の番外編的なもの。
本編より先にこっちができてしまって…
夢主の名前や特徴は出していませんが、私の中ではイメージ固定されているので読みづらいかもしれません。
すみませんっ!
続きを読む
81499915128
2021年3月1日 17:05

⚠︎お願いと注意⚠︎
・夢小説,二次創作等が嫌い、苦手だという方は、すぐにバックする事をお勧めします
・アニメと原作少しのみの知識です
・捏造過多。
・解釈違い,キャラ崩れ等あるかもしれません


このお話は元々作者がたらたらと書き溜めたお話の一部です。
なので作者の中では主人公がイメージ固定されています。そのせいで、違和感のある部分や、読みづらい部分、前後関係行方不明な部分も多々あると思います。
生暖かい目で見ていただけると幸いです。


——————————

8月上旬
同級生の硝子と傑は実家に帰省中。今高専にいるのは、実家に帰れない私と帰りたくない悟だけ。今日は悟と談話室で新作ホラー映画を見る約束をしている。昨日のうちに2人でお菓子を買いに行って準備も万端!待ちに待った今日!のはず、だったのに…

「早すぎでしょ…」
朝5時半、私は下腹部の鈍痛で目を覚ます。
本当なら今週はまだのはずだったのに。
“最悪…”
私の生理痛は少し重い。きついのは1.2日目だけだが痛みのレベルが尋常じゃない。
量が異常に多いという訳ではないのだが、ひたすらに下腹部と腰の痛みが続き、薬を飲んでも効かないのだ。
それに加え、日によっては頭痛、吐き気にも襲われる。
正直、女子はみんなこれくらい我慢しないといけないものだと思っていた。
でも、この話を硝子にしたら、機能性月経困難症だろうと真面目な顔で言われた。
この症状は10代後半から20代後半に多く、身体の成熟とともに自然治癒することが多いらしい。
ただ、痛みが強い場合は、非ステロイド抗炎症薬などの鎮痛薬を使ったり、漢方薬や子宮収縮抑制薬、精神安定薬と組み合わせて痛みを和らげる必要がある。
私は硝子に言われてから、鎮痛薬と漢方を飲み始めた。ただ、飲み始めこそ効果を感じたものの今となっては気休め程度にしかならなくなってしまった。


あぁぁ… “それでも治んないんだから、病院行ってホルモン治療しなきゃダメだね、忙しいからって後回しにしないでさっさと行きな” って言う硝子様のありがたいお言葉ちゃんときいとけば良かった…
体が重い、お腹痛い、
まずシーツと下着変えなきゃ、
そのあと薬飲んでもう一回寝ようかな、あぁ痛い痛い痛いもぅ…
私は何とかシーツと下着を変えて薬を飲んだ、まだ時間は6時。夏真っ盛りの今日は朝でもエアコンをつけないと死んでしまうような暑さだが、生理の今、体を冷やしてはいけないとエアコンを切って扇風機をつける。



悟との約束は昼からだからもう一回寝よう。
そう思ってベットに入るけど寝れない、
痛すぎる、
“ううぅぅぅぅ、、、ふぅ、、、、ううぅぅぅ…痛い痛い痛い痛い、、んんんんんっ”
子宮が押し潰されているような痛みが継続して続くので息をするのも痛苦しい。
痛みを逃したくてわざと痛いと口に出してみるけど、やっぱり痛い。
なるべく下腹部に響かないように軽く息をしようとするけれど、痛くて苦しくて低い声が漏れる。
そんな状態が3時間続いて、痛みは引くどころかどんどん強くなって吐き気がしてきた。
じめついた暑さに汗が止まらない。喉が渇いたけれど気持ち悪くて何も飲めない。


“ダメだ、今日は無理だ、悟にメールしよう…ううぅぅ、痛い痛い痛い痛い、ツッ気持ちわるっ…”

ーおはよう、今日調子悪くなっちゃって映画見れそうにない、ごめん、


それだけ打つと、もう今日は行かなくていいと気が緩んだせいか更に痛みを感じるようになる。
ひどいな今日…気持ち悪い吐きそう
だめだベットでは吐きたくない
トイレ行こう
そう思って机を支えにして立ち上がると、手が当たって机の上のグラスを落として、割ってしまう
拾わなきゃ
今度は椅子を支えにゆっくりと座り込んで少しずつガラスの欠片を拾っていく



…ッッ最悪、もうやだ、どうしてこんな辛い目に遭わなきゃいけないの‼︎
痛みと吐き気と行き場のない怒りで涙が溢れそうになる
そのうちに暑さと痛みで体力を奪われた私はその場から動けなくなってしまった


…どうしよう、、身体動かせない、ダメ、気持ち悪いし汗かいて寒くなってきた、ハァッ、、、、ふぅぅぅーーー。ダメ、落ち着け私。まずトイレで吐いて、水を飲まなきゃ
……わかってる、、わかってるのにっっ
… 無理だよ、もぅ
同じことが頭の中をぐるぐる回る。わかっているのにできない状況が苦しくて涙が出る。
泣くのにも体力が必要で私は椅子に片手を乗せたまま頭を下げて焦点の定まらない目で地面を眺めることしかできなかった。




ーバタンッ


「おーい、大丈夫か⁉︎」

あぁ、この声、悟だ、またノックもしないで入ってきたな? 傑が見てたら怒るぞ
… 来てくれたんだ、、。でもダメ,無理… 痛い動けない、返事ができない、、、苦しい

「おい‼︎ 体調どんな感じだ? 熱ある? おい、喋れるか? 」

反応のない私に焦った悟は急いでこちらに寄ってくる。上下黒の海外ブランドのスウェットにサングラスを外した完全休みの日スタイルだった。悟は、空とも海とも言えない綺麗すぎる碧眼で私の顔を覗き込み、長い指で優しく私の涙を拭く。

「げぇっお前汗やばいって、動ける? 一旦ベット行ける? 」
私は心配かけないようになるべくいつも通りを意識してふざけた様子で返事をする。
「悟… 優しい…気持ち悪ぃ」
「おぅ、バカみたいな冗談言う元気はあるみたいだな」
「ふふ、悟、抱っこ」
「ハァ?っしょうがねぇなあ」
「ごめん悟、、トイレにっ… 」
「んっ」
悟が私を優しく抱き上げる。
ありがとうとだけ伝えてトイレに入った途端、もう吐いてもいいんだと脳が伝達したようで下腹部の痛みからくる吐き気に耐えられず便器を抱えて嘔吐した。


——————-
side五条悟



ー硝子? 非ステロイド抗炎症薬と漢方って何用の薬?
ー…生理用だな、今どこ? どんな感じ?
ー部屋だよ、体調悪いって連絡きてそっから返事ねぇから来てみたら、真っ青な顔でしゃがみ込んでた。今トイレで吐いてる
どうしたらいい?
ー薬飲んでるなら特にすることは無いな。
ーっ‼︎ 無いわけねぇだろ‼︎ こんな辛そうなのに
ーキレるな、無いもんは無いんだから
できることなんて、体あっためて、水分摂らせて、食欲ないだろうけど、サプリとかでもいいから鉄分摂らせる位だよ
ー病院は?
ー今連れてってもできることは無いよ、熱があるなら別だけど、生理だけなら。
ー…。生理ってこんな辛いのが普通なの?
ー女子にとっては毎月のことだからね。
まぁでもそこまでいくと普通とは言えないな。今の薬で効かないほど酷いなら、やっぱ病院は行った方がいいね。来月までに私が連れてくよ。
ー…。
ーとにかく今悟ができるのは、最上級に優しくしてあげる事だけ。個人差あるけどその子は生理中、黙ってそばにいてほしいタイプだから…しかたない。今回は私の代わりにその役目を任せてやる。生理中は感情もコントロール効かなくなるから、とにかく優しくしてあげて。
ーわかった。ありがと硝子
ー悟が素直だと気持ち悪いな
ーうるせぇよ、お前ら似たような事ばっか言いやがって
ーさすが私たち(笑) …じゃ、後はよろしく
ーん。



電話を切ってしばらくするとトイレのドアが開いて、青白い顔の彼女がでてきた。

「吐けたか?」
「…あんまり。でももう大丈夫、寝てれば明後日にはいつも通りだから。
ごめんねありがとう」

全然大丈夫じゃねぇだろ、笑顔引き攣ってんだよクソッ、、、
こんなに辛そうなのに何もしてやれないのが悔しい。

「掴まれ」
「え?」
「ベットまで」
「ははっありがとう、何だかお姫様みたいだね」
「今だけだからな」
「うん、」

そう言って俺に体を預けた彼女を揺らさないようにゆっくりベットまで運ぶ。こんなに軽かったんだな…簡単に壊れてしまいそうな細い身体で呪いと戦い続ける彼女の姿を思い出して、胸が苦しくなる。

「なんか欲しいもんあるか?」
「大丈夫…。迷惑かけてごめんね、映画も見れなかったし…ごめん」
「謝んなよ」
「うん。ごめん」
「… いいから寝てろ、なんかあったらすぐ連絡しろ、いいな?」
「うん、ありがとう」
「じゃ、ちょっと行ってくるから」


ガチャ





ひとまず経口補水液と鉄分買ってこねぇと、辛いのは1.2日目って言ってたから明日の分もあった方がいいな、鉄分が多いものって何だ?
あぁクソッ‼︎ 分かんねぇ‼︎
買い物中も、涙を溜めて俺を見つめた瞳が頭から離れない。俺が守ってやんねぇと…。

俺は、彼女の為というより、自分が彼女の事を一番守れる存在でありたいというエゴの方が大きくなっている事に気づかないふりしながら、買い物袋を手に彼女の部屋へ急いだ。

時刻は12時を回っていた。






ガチャ


眠っていると思っていた彼女は苦しそうな焦点の定まらない目で俯きながらベットの背にもたれて座っていた。

「寝れねぇの?」
「悟? どうしたの? 帰ったんじゃなかったの?」
「これ。買ってきた、なんか食えそう?」
「買ってきてくれたの? わざわざ?
…ありがとう。…でも今食欲なくて」
「そっか、ブドウとか色々買ってきたから冷蔵庫入れとく、これなら飲めるか?」

そう言って経口補水液と栄養補給ゼリーを差し出す

「たぶん。」
「ほらっ」
「ありがとう」
「薬飲んだのいつ?」
「朝6時くらい」
「じゃあもう2回目飲んでもいいな、それ飲んだら薬も飲んでもっかい寝ろ」
「うん」

喋るのも苦しそうな姿からして限界ギリギリなんだろう、、俺がしてやれる事ってなんだよこれだけかよクソッ。
買ってきたものを冷蔵庫にしまうとベットのそばにドカッと腰を下ろす

「ありがとう薬飲めたから、」
「おぅ」
「…。悟、戻っていいよ?」
「お前が戻った方がよければ戻るけど、、
硝子がこういう時、誰か黙ってそばにいた方がいいって言ってたから、、
俺はここにいてやってもいいけど」

素直に、辛いならそばにいるよって言えばいいのに言えない自分がもどかしい、
こんな言い方じゃ気を遣って戻っていいよと言われるんじゃ無いかと不安になってチラリと顔を見ると、何故か彼女は今日初めて見せた優しい顔で微笑んでいて俺の心臓がドキリと跳ねる。

「硝子には敵わないなぁ」
「…。で、どっちだよ」

自分に向けられたと思った微笑みが硝子へのものだった事に苛立ち、また意地の悪い言い方をしてしまう。今度こそまずいと思ってもう一度彼女の顔をみると少し迷った様に眉尻を下げながら口を窄めている。
その顔が可愛くてここ以外でその顔すんじゃねぇぞと言いそうになるのをぐっとこらえる。
「… 悟がいいなら、、、もう少しだけ、いてほしい」
「おぅ」

滅多に見せない彼女の甘える姿に、胸がキュウっと締め付けられるような感覚になる。
あぁーくっそ。かわいすぎんだろ、なんだよ狙ってやってんのかよこいつ、いつも甘えたりしねぇくせにこんなの反則だろ!
もう一度ベットに潜った姿を横目で見ながら俺はガシガシと頭をかく
俺のそんな嵐のような心なんて知らず彼女は布団の中でもぞもぞしている



んんッ゛
布団の中から漏れた低い呻き声に、こんな時に浮ついていた自分の思考を慌ててかき消す

「薬効かねーの?」
「ぅん…」
「なんかして欲しいことある?」
「…手」
「手?」
「片手でいいから…手、握っていぃ?」
「おぅ」

枕元に俺の左手を置くと唯は横を向いて両手で俺の手をとりギュッと握った
苦しそうに息をする彼女を見てもしかして俺がいるから我慢させてるんじゃ無いかと思って声をかける

「声とか我慢すんなよ」
「え?」

彼女の驚いた顔を見た途端、自分のセリフが卑猥な意味にも捉えられることに気づき慌てて弁解する

「いやっ違くて、痛いとか苦しいとかなんでも俺がいるせいで我慢させたく無いって言うだけでエロい意味じゃないからっ‼︎」
「ふはっ‼︎ …もう。ばかだなぁ」

彼女は苦しそうにしながらも笑顔を見せた。
そしてそのまま目をつぶって、握った俺の手を額に寄せる。

「痛い?」
「痛い。……悟。」
「なに?」
「頭撫でて?」
「今日だけな」

そう言って握られていない右手で彼女の頭を撫でる、柔らかい髪が手に触れ胸がドキドキと鳴る
目を瞑ったまま嬉しそうに頬を緩める姿が愛しすぎて一瞬思考がフリーズした。

「優しいね」
「今日だけな」
「不器用なだけで本当はいつも優しいよ」
「んなことねぇよ」
「あるよ、知ってる」
「ねぇよ」
「私ね…悟は先生向いてると思うんだぁ」
「は?俺が教師?ゲェ無理無理ありえないね」
「なんで? いいと思うけどなぁ」
「絶対ないね、教師だけはやらねぇ」
「悟は問題児だし性格悪いし捻くれてるけど、誰よりも真っ直ぐで優しいから。きっとみんな悟を好きになるよ」
「だから無いって、みんなって誰だよ」
「悟の生徒達。きっと悟のことみんなダメ教師とか呼ぶんだよ、」
「おいお前、今日俺が優しくしてやってるからって調子乗ってんなよ?」
「へへっ。でもみんな悟を1番信頼してるんだ、きっと悟の生徒はいつか悟より強くなって呪術界を…悟を守るんだ」
「はっありえないね‼︎ 俺より強くなるとか俺を守るとか‼︎ 来世の話でもしてんの?」
「どうかな…。ふわぁっ」
「…寝れそう?」
「うん…」
「じゃあもうバカ言ってないでさっさと寝ろ、手繋いでてやるから」
「うん…。



… 悟」
「んっ?」
「ありがとう…好きだよ」
「…ハァッ⁉︎」
衝撃の爆弾発言をしたまま彼女はかわいい寝息を立て始めた。
俺はいつまでたっても情報が完結しない頭をベットに押しつけクソッと呟いた。






————————-

いつかこの話の前後も出せたら…
と夢見ておりますが、ひとまずは、、、
ここまでお付き合いいただきありがとうございました‼︎‼︎

高専五条が生理中の同級生に優しくしたいのにどうしていいか分からずあたふたするお話
作者自身が生理辛すぎて、高専五条が同級生で、こんな風にしてくれたら痛みなんて吹っ飛ぶのにという妄想から出来上がったお話です。

概要
・さしす組に可愛がられてる同級生の話。
・普段甘えたりしないオリ主が甘えて、普段意地悪な高専五条が優しくしようと頑張る話。
・なんだかんだいつもオリ主に振り回されている五条が、更に振り回される話。

書き溜めているじゅじゅ夢小説の番外編的なもの。
本編より先にこっちができてしまって…
夢主の名前や特徴は出していませんが、私の中ではイメージ固定されているので読みづらいかもしれません。
すみませんっ!
続きを読む
81499915128
2021年3月1日 17:05
翠

コメント
作者に感想を伝えてみよう

関連作品


ディスカバリー

好きな小説と出会える小説総合サイト

pixivノベルの注目小説

関連百科事典記事