(株)ニッセイ機工

弊社の誕生の原点はある1枚の箔の溶接サンプルでした。
1965年に溶接加工について調べていた創業者が、日本では未開拓であった短小軽薄、精密溶接の分野に注目し、その過程の中で50ミクロンの箔の突き合わせ溶接のサンプルを手にしました。
そこからこのサンプルがスイスのセッシロン社で開発されたマイクロプラズマ溶接法で製作されたことを突き止め現地に飛び、技術とともに欧州のものつくりの現場についても学びました。

マイクロプラズマ溶接とは、板厚0.01mm～1.0mmのステンレス鋼をはじめ、耐熱耐食合金鋼、チタン鋼など、箔（極薄板）から薄板までの高精度溶接に威力を発揮します。

弊社ではこの技術を駆使し、上記の金属を材料とした精密機器部品(真空装置、半導体製造装置、極低温装置、燃料電池、原子力関連部品など) の溶接から組立まで受託加工を行なっております。

「技術者は、知識だけではいけない。物が作れないと技術者とは言えない。しかし、知識がなければ技術者になれない。」
創業者はスイスでこのようなことを学びました。それから約50年経った今でも、この考えが私たちのものづくり精神の支柱になっています。

• 1966年(昭和41年)
  • 当社創業者藤本恒一郎がスイス・セッシロン社にて開発された精密溶接に驚異的能力を有するマイクロプラズマ溶接法を同社にて研修後、日本溶接学会で紹介。原子力、鉄道車両等の業界に導入、技術協力を行う。
• 1972年(昭和47年)
  • 多品種少量の応用品目が多く、加工技術の習熟から外注加工依頼が多くニッセイ機工を創業する。（神戸市兵庫区会下山町冶具）
• 1973年(昭和48年)
  • ヒートシーラ向けスチールベルト、メカニカルシール用ベローズ組立溶接、マグネットカップリングなどの溶接加工を受注。
• 1974年(昭和49年)
  • 神戸市東灘区北青木に工場移転。炊飯装置用コンベヤベルトなどの長尺製品を受託。
• 1978(昭和53年)
  • 神戸市東灘区魚崎中町に工場移転。大径のキャンドモータ製品を受託。
• 1989年(平成元年)
  • (株)に改組。
• 1990年(平成2年)
  • 第1期燃料電池プロジェクトの溶接加工を受注。
• 1993年(平成5年)
  • スチールベルト量産を開始。半導体製造装置、OA機器駆動などの用途に好評を得る。
• 1995年(平成7年)
  • 原子力プラント向け実験装置部品の溶接加工を受注。
• 1996年(平成8年)
  • 成形ベローズ用素管、キャンドモータ、フロート用キャンの量産対応の板巻き溶接パイプ装置を新作。
• 1997年(平成9年)
  • 第2期燃料電池プロジェクトの溶接加工を受注。
    「神戸発・優れた技術」認定
• 1999年(平成11年)
  • 半導体製造装置向け真空溶接部品を受注。
• 2001年(平成13年)
  • 光学機器製造装置部品を受注。
• 2003年(平成15年)
  • 真空装置向けに溶接パイプを使用した薄肉シェルASSY部品を受注。
• 2005年(平成17年)
  • 薄板パイプ溶接部門を高精度・短納期化を強化。
• 2006年(平成18年)
  • 御影工場に会社移転。
• 2009年(平成21年)
  • 代表取締役に藤本茂が就任。
    KEMS(神戸環境マネジメントシステム)STEP1認定
• 2013年(平成25年)
  • J-PARK加速器真空チャンバー受注
• 2017年(平成29年)
  • 「ひょうごNo.1ものづくり大賞」選考委員会特別賞　受賞
• 2018年(平成30年)
  • 設立30周年
• 2021年(令和3年)
  • 創業50周年
• 2022年(令和4年)
  • ISO9001認証取得