今日(7月12日)、公開請求をしていた(株)良品計画の道の駅出店に係る「設計業務等委託契約書」及び随意契約した業者の「見積書」が届きました。
興味深いことを見つけましたので紹介します。
① 見積書をよく見ると、「屋外看板を新たに設置する」ことになっていました。
公開された見積書の設計金額から見て、相当大きな看板が想定されます。
道の駅の看板は国道の頭上に大きな看板が何箇所もあり、今までもそれで十分でしたし、既に周知された施設ですから、いまさら新たに屋外看板を設置する必要があるとは思われません。
一方で、(株)良品計画の店舗は奥まった場所に新規に開店するため、道路の面した位置に大きな野外看板が必要になります。
ところが、大きな野外看板を立てるには土地と野外看板を載せる構築物が必要です。
そこで、(株)良品計画としては、店舗は借上げるのですから、新たに土地を借地し、野外看板を設置、つまり所有する事は避けたいと考えるはずです。
今回、安芸高田市が、道の駅には必要としない「野外看板を新たに設置する費用」を、(株)良品計画の出店に伴う「施設改修費に含めて予算化」するという事は、
○ 野外看板を別途予算化すると、不都合な事業内容を説明する必要があり、施設改修費に含めて表面には出さない。
なお、この野外看板については、議会には一切説明されていませんので、見積書もしくは仕様書を調査しないと分からないことです。
○ 仮に、野外看板の設置が表面化しても、「安芸高田市が設置した野外看板(構築物)に(株)良品計画の野外看板を取り付けた」ということで押し切る。
ということが目的であることがわかります。
なお、市が示した収支計画には、構築物の「借上げ料」は記載されていませんので、隠されているのか、無料であることがわかります。
つまり、(株)良品計画の出店にあたり、「(株)良品計画の野外看板を設置する構築物を市が建設する『利益供与』を計画していた」と疑惑をもたれても仕方がないものです。
② (株)良品計画の「賃料・共益費」は格安になっていました。
産直市やレストランの賃料・共益費は、政策的な目的がありますので、月額600円/㎡と極めて安価に設定されています。
今回、市は(株)良品計画の出店にあたって、この極めて安価に設定された賃料・共益費の月額600円/㎡(1,972千円/年)だけを適用する計画でした。
しかし、新たに約36,850千円投資するのですから、従来の賃料・共益費1,972千円/年に、新たに投資する部分を加える必要があります。
通常、不動産の資金回収期間は、おおむね10年以内とされていますので、概算で新たな賃料・共益費を求めると次のようになります。
従来分 + 新たな投資分 =新たな賃料・共益費
1,972千円/年+3,685千円/年=5,657千円/年
本来、5,657千円/年の賃料・共益費が、1,972千円/年で済むのですから、これほど(株)良品計画に有利な出店条件(利益供与)はないでしょう。
興味深いことを見つけましたので紹介します。
① 見積書をよく見ると、「屋外看板を新たに設置する」ことになっていました。
公開された見積書の設計金額から見て、相当大きな看板が想定されます。
道の駅の看板は国道の頭上に大きな看板が何箇所もあり、今までもそれで十分でしたし、既に周知された施設ですから、いまさら新たに屋外看板を設置する必要があるとは思われません。
一方で、(株)良品計画の店舗は奥まった場所に新規に開店するため、道路の面した位置に大きな野外看板が必要になります。
ところが、大きな野外看板を立てるには土地と野外看板を載せる構築物が必要です。
そこで、(株)良品計画としては、店舗は借上げるのですから、新たに土地を借地し、野外看板を設置、つまり所有する事は避けたいと考えるはずです。
今回、安芸高田市が、道の駅には必要としない「野外看板を新たに設置する費用」を、(株)良品計画の出店に伴う「施設改修費に含めて予算化」するという事は、
○ 野外看板を別途予算化すると、不都合な事業内容を説明する必要があり、施設改修費に含めて表面には出さない。
なお、この野外看板については、議会には一切説明されていませんので、見積書もしくは仕様書を調査しないと分からないことです。
○ 仮に、野外看板の設置が表面化しても、「安芸高田市が設置した野外看板(構築物)に(株)良品計画の野外看板を取り付けた」ということで押し切る。
ということが目的であることがわかります。
なお、市が示した収支計画には、構築物の「借上げ料」は記載されていませんので、隠されているのか、無料であることがわかります。
つまり、(株)良品計画の出店にあたり、「(株)良品計画の野外看板を設置する構築物を市が建設する『利益供与』を計画していた」と疑惑をもたれても仕方がないものです。
② (株)良品計画の「賃料・共益費」は格安になっていました。
産直市やレストランの賃料・共益費は、政策的な目的がありますので、月額600円/㎡と極めて安価に設定されています。
今回、市は(株)良品計画の出店にあたって、この極めて安価に設定された賃料・共益費の月額600円/㎡(1,972千円/年)だけを適用する計画でした。
しかし、新たに約36,850千円投資するのですから、従来の賃料・共益費1,972千円/年に、新たに投資する部分を加える必要があります。
通常、不動産の資金回収期間は、おおむね10年以内とされていますので、概算で新たな賃料・共益費を求めると次のようになります。
従来分 + 新たな投資分 =新たな賃料・共益費
1,972千円/年+3,685千円/年=5,657千円/年
本来、5,657千円/年の賃料・共益費が、1,972千円/年で済むのですから、これほど(株)良品計画に有利な出店条件(利益供与)はないでしょう。
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