市長のツイッターのコメントを見ると、熱狂的な市長支持者の次のようなコメントが見受けられます。



老害(高齢の議員)が、市長の邪魔をしている。老害に負けずにがんばってください。



市長=絶対正義、議員=絶対悪という図式に基づいたコメントです。



一方で、安芸高田市内では、上記のような意見も散見されますが、多くの市民は市長に対して「嫌悪感」さえ感じています。


なぜ、こうした分断された状況が生じたのか、市長の任期があと1年余りになる中で、その経過をたどってみます。



○ 市長が初当選後の最初の9月定例会議会で、新田議員は一般質問を次のように締めくくりました。(9月24日)


市長が何を求め、何を大切にし、どう発展させていくかということに勝負をかけておられるかよくよく伝わりました。

(略)私自身も課題とさせていただきますので、よろしくお願いします。




○ 武岡議員の一般質問の最初の発言です。(9月24日)


公約の3つの目標の実現に向けては、困難があるかもしれませんが、勇気を持って挑戦していただきたい。



○ 山根議員の定例会終了後の「温ちゃん通信」に載った市長についての感想です。(10月1日付け)


その爽やかさと礼儀正しさにこちらもぴんとする思いです。

(略)正面から課題に向き合い、将来に向けて突き進む気概を感じます。




いずれの発言も、市長の行政姿勢や人間性を高く評価し、全面的に支持する立場を表明しています。

また、紹介していませんが、他の議員の一般質問においても、市長に期待する発言がなされ、歓迎していることがよくわかります。



ちなみに、一般質問での発言を紹介した3名の議員は市長選挙で市長を支持もしくは応援をしていたのです。

つまり、市長は議員全員から受け入れられていたのです。



定例議会が終わって間もない9月30日に開催された「全員協議会」の録音を聞いてみると、笑い声が聞こえ、和やかな雰囲気に終始しています。

「恫喝発言」もありませんし、市長は「その(毅然とした)姿勢は、これからも変わりませんと伝えて退席した」とツイートしていますが、その事実はなく、最後まで懇談しています。

つまり、ここまでは両者の関係は極めて良好だったのです。


[注]

○ ここに紹介した一般質問での発言は、議会の「過去の議事録」で見ることができます。

○ 「全員協議会」の録音は、山根議員のホームページで聞くことができます。
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