新議長に期待

１１月２２日の臨時市議会で、大下新議長が誕生しました。

中国新聞の記事を読むと、議会運営について、明快な姿勢が語られており、大いに期待したいと思います。



市長との対話については、次のように語っています。



対話は必要だ。

しかし、市長が言う対話と議会が求める対話は方向性が違い、今すぐ改善へ動く余地はないのが正直なところだ。（中略）

今後も二元代表制の下、是々非々で粛々と市長に向き合う。



市長の対話は、「ウソや『市民から聞いたという伝聞』に基づいた個人攻撃についての対話」であり、議会の対話は、「政策についての対話」ですから、残念ながらお互いが歩み寄ることは考えられません。



また、市長が議会・議員に求めるのは、「市長の小間使い、御用聞き」にすることですので、こうした二元代表制に対する無知にも、断固対峙してもらいたいものです。
　


公共施設の再編や都市計画マスタープランの策定等の重要課題に対する議会の役割については、次のように語っています。



執行部との対話が乏しい状況だけに、これまで以上に各議員、各会派が地域を回って住民の声を聞くことに尽きる。（中略）

声を吸い上げ、その中で判断し説明責任を果していく。



公共施設の再編は、以前からの大きな課題であり、取り組みを進めなければいけません。

しかし、市長の進め方は、議会と市民の理解を得ることを無視したものであり、特に、該当の施設が持つ機能の継承等については、全く考慮する姿勢が見えません。



市長は、財政説明会において、「市のコンパクト化が必要だ」と主張し、各町の周辺部から中心部への移住をほのめかしています。

都市計画マスタープランの作成が、こうしたことを意図しているのなら、断固反対せざるを得ません。



また、市長は財政説明会で、上下水道料金の値上げを宣言しました。

新型コロナ禍によって地域経済・家計が疲弊する中で、公共料金の値上げが出来る状況にないことは明らかです。



こうした状況であるからこそ、議会は市民の声を聞き、調査研究をし、議決に対する説明責任を果す必要があります。

議長は、各会派、議員がこうした活動が出来る環境づくりを是非ともしていただきたいと思います。



議会のもう１つの機能は、市長への監視機能です。



ウソと伝聞を材料に、ツイッターや広報紙、記者会見等を通じた市長の個人攻撃は、目に余るものがあります。

市長のこの個人攻撃をこのあと２年近くも許せば、市政はますます混乱し、市民は分断され、職員はやる気を失っていきます。

議会は毅然たる態度を取り、市長の過ちを正々堂々と正していただきたいと思います。