シセイクラブから質問と回答が添付のとおり来ましたので、本会の回答と見解を、次のとおり行いました。



令和 4年 8月 8日
シセイクラブ
南沢 克彦 田邊 介三 様
安芸高田市政刷新ネットワーク
代 表 杉 原 洋
再質問に対する回答と貴クラブの回答への見解について
見出しのことについては、次のとおりです。
1.まず、本会への再質問が来ていますので、それについて回答をします。
[3について]
本会の事務局長が、議会の自立権侵害の例として、「市長が議員定数削減案を提出した」ことを示したことについて、質問をされています。
議員定数については、地方自治法第91条に、「条例で定める」とだけ示されており、「首長が提案できる」と解釈できます。
しかし、「議会の自律権の趣旨」からして「議会の組織に関わる議員定数」は、議会が有権者からの意見を聴き「自主的」に定めるのが常とされてきました。
このため、首長が議員定数削減案を議会に提出した例は、数例に過ぎないはずです。
いわゆる「違法ではないが、疑問とされる」ものといえます。
したがって、事務局長の主張は、有識者の見解にも示されていることで、何ら問題ないと考えます。
問題は、貴クラブが「議会の自律権に係る問題」に、議員として極めて鈍感であり、「市長の疑問視される言動」を「どこが問題か」と問い返す姿勢が、「市長の言動を許容している」と断ずる根拠です。
なお、貴クラブが市長室で何を意見交換されているか、知る由もありませんが、この質問と市長の性格を合わせ見れば、とても「市長に抗議や真意を確認」しているとは誰も思わないでしょう。
[注]
議会の自律権
議会の組織と運営において、執行機関から関与や干渉を受けずに自ら規律する権限
[4について]
すでに、本会の市長への回答等で、市長のウソと根拠のない議員への個人攻撃の事例については、十分示しているはずです。
さらに、7月26日付の貴クラブからの質問中、6、①で「市長のどの言動を捉えて『目に余る』と言われるのか、具体的に教えてください」という質問が出ること自体が、「市長の言動に何ら疑問を持っていない、むしろ擁護している」ことを証明しています。
さらに、今回の貴クラブの質問中にも、「市長の説明をオウム返しに使っている箇所が見受けられる」ことから、貴クラブが市長を支持している根拠だと見ています。
[5について]
① 市有住宅の改築費用については、本会も入手した積算根拠に全戸数と根拠のない数字を掛け合わせただけのものであり、呆れるにもほどがあります。
これをもって、130世帯余りの入居者を追い出す根拠にするのは、いくら「当たりをつける」概算だとしても、はずかしくて人様の前には出されません。
これで納得する議員の感覚こそが問題です。
② 「市有住宅の廃止の根拠」について、廃止を前提にしているから、「退去期間の延長や退去後の支援」の質問しか出来ないのです。
問題なのは、南沢議員の質問により、市長が「議会の場で入居期間の延長を決定した」ことです。
このやり取りを見ていた市民は、「市長は南沢議員に点数を稼がせたな」「なんだ、やらせか」と思ったことでしょう。
市長は、「李下に冠を正さず」と言ったはずです。
[6について]
市長の[恥を知れ、恥を」発言について、「メディアに取り上げられることを狙った発言で、市民に関心を持ってもらうためと理解しておりますが、そこまでする必要はないのではないか」という見解ですが、こういった認識が市長を擁護していると言われるのです。
この発言は、メディア受けを狙い、「自治体改革の旗手」を演じたい市長の思惑から出た発言です。
貴クラブの「市民に関心を持ってもらうため」という理解がどこから出るのか理解できません。
市長の「まずは議長を変えるところから始めてはいかがでしょう」発言は、完全な「議会の自律権」への介入発言です。
田邊議員は「議長を変えるということではなく、議会そのものがもっとよりよい方向に進んでいくべきと思っています」と答弁していますが、「議会の自律権への介入発言」であると言う認識が全く見られません。
さらに、市長の見解をただすべき一般質問で、「議員自ら、議会のあり方について反省の弁を語る」、一般質問が何たるかを全く理解していないと言われても仕方がないのでしょう。
甲田町での議会の地域懇談会で、南沢議員を名指しで非難された市民は、高宮町に在住で、本会の会員ではありません。
当日初めてお会いし、懇談会終了後あいさつと自己紹介をしました。
市長を批判する市民は、本会以外にも多数おられるという証拠です。
なお、その市民の発言については、南沢議員は記録係だったので、自分で確認されれば済む問題です。
2.次に、1と2については回答されていますので、市民の皆さんに本会の見解を示します。
[1.石丸市政2年間の評価]
令和4年度予算は、災害復旧とコロナ対策とで例年に比して歳出が膨張し、基金の繰り入れを余儀なくされています。
特別な事情で膨らんだ基金繰入額約4.1億円で、基金残高約64億円を除して得た16年間で、基金が底をつくという、余りにもずさんな根拠を鵜呑みにしています。
通常の年に4億円余りの基金を取り崩すことはありません。
この説明は、欺瞞と言っていいでしょう。
そして、この貴クラブの見解は、市長の主張の丸写しであることを指摘しておきます。
ここにも、市長べったりの姿が見て取れます。
なお、本会は、市の財政が厳しい状況にあることは、十分認識していますが、政策抜きに、施設と事業の廃止のみに頼るやり方には反対です。
政策についても、副市長との関係で語るのは、市長の主張の丸写しです。
市広報紙についての見解は評価をしますが、市長の「国語力」発言は、二元代表制の一方へ向けて発する言葉ではありません。
内容以前の問題です。
以上のことから、貴クラブは「石丸市政2年間を容認されている」と理解しました。
[2.議決権と監視機能について]
議決権と監視機能については、「従来どおり是々非々で対応していく」との回答でしたが、前述したように「市長発言を丸写しにした見解」では、全く期待できないものと判断します。
[最後に]
貴クラブの2議員は、就任2年目ですから、地方自治や財政について見解を述べる力量はないのが当然です。
ただ、指摘したように市長の主張を丸呑みし、結果として市長べったりの姿勢を見ることができます。
ネット社会を狙った「議会攻撃というパフォーマンス」に走り、政策をないがしろにし、執行権を使って条例を骨抜きにする市長から距離を置き、「是々非々」の立場をとられることを期待します。
なお、本会としては、貴クラブの考え方は十分理解しましたので、次の貴クラブから受領する回答をもって、終了といたします。
また、本会に対して質問等がありましたら、後日面談して回答いたします。
令和 4年 8月 8日
シセイクラブ
南沢 克彦 田邊 介三 様
安芸高田市政刷新ネットワーク
代 表 杉 原 洋
再質問に対する回答と貴クラブの回答への見解について
見出しのことについては、次のとおりです。
1.まず、本会への再質問が来ていますので、それについて回答をします。
[3について]
本会の事務局長が、議会の自立権侵害の例として、「市長が議員定数削減案を提出した」ことを示したことについて、質問をされています。
議員定数については、地方自治法第91条に、「条例で定める」とだけ示されており、「首長が提案できる」と解釈できます。
しかし、「議会の自律権の趣旨」からして「議会の組織に関わる議員定数」は、議会が有権者からの意見を聴き「自主的」に定めるのが常とされてきました。
このため、首長が議員定数削減案を議会に提出した例は、数例に過ぎないはずです。
いわゆる「違法ではないが、疑問とされる」ものといえます。
したがって、事務局長の主張は、有識者の見解にも示されていることで、何ら問題ないと考えます。
問題は、貴クラブが「議会の自律権に係る問題」に、議員として極めて鈍感であり、「市長の疑問視される言動」を「どこが問題か」と問い返す姿勢が、「市長の言動を許容している」と断ずる根拠です。
なお、貴クラブが市長室で何を意見交換されているか、知る由もありませんが、この質問と市長の性格を合わせ見れば、とても「市長に抗議や真意を確認」しているとは誰も思わないでしょう。
[注]
議会の自律権
議会の組織と運営において、執行機関から関与や干渉を受けずに自ら規律する権限
[4について]
すでに、本会の市長への回答等で、市長のウソと根拠のない議員への個人攻撃の事例については、十分示しているはずです。
さらに、7月26日付の貴クラブからの質問中、6、①で「市長のどの言動を捉えて『目に余る』と言われるのか、具体的に教えてください」という質問が出ること自体が、「市長の言動に何ら疑問を持っていない、むしろ擁護している」ことを証明しています。
さらに、今回の貴クラブの質問中にも、「市長の説明をオウム返しに使っている箇所が見受けられる」ことから、貴クラブが市長を支持している根拠だと見ています。
[5について]
① 市有住宅の改築費用については、本会も入手した積算根拠に全戸数と根拠のない数字を掛け合わせただけのものであり、呆れるにもほどがあります。
これをもって、130世帯余りの入居者を追い出す根拠にするのは、いくら「当たりをつける」概算だとしても、はずかしくて人様の前には出されません。
これで納得する議員の感覚こそが問題です。
② 「市有住宅の廃止の根拠」について、廃止を前提にしているから、「退去期間の延長や退去後の支援」の質問しか出来ないのです。
問題なのは、南沢議員の質問により、市長が「議会の場で入居期間の延長を決定した」ことです。
このやり取りを見ていた市民は、「市長は南沢議員に点数を稼がせたな」「なんだ、やらせか」と思ったことでしょう。
市長は、「李下に冠を正さず」と言ったはずです。
[6について]
市長の[恥を知れ、恥を」発言について、「メディアに取り上げられることを狙った発言で、市民に関心を持ってもらうためと理解しておりますが、そこまでする必要はないのではないか」という見解ですが、こういった認識が市長を擁護していると言われるのです。
この発言は、メディア受けを狙い、「自治体改革の旗手」を演じたい市長の思惑から出た発言です。
貴クラブの「市民に関心を持ってもらうため」という理解がどこから出るのか理解できません。
市長の「まずは議長を変えるところから始めてはいかがでしょう」発言は、完全な「議会の自律権」への介入発言です。
田邊議員は「議長を変えるということではなく、議会そのものがもっとよりよい方向に進んでいくべきと思っています」と答弁していますが、「議会の自律権への介入発言」であると言う認識が全く見られません。
さらに、市長の見解をただすべき一般質問で、「議員自ら、議会のあり方について反省の弁を語る」、一般質問が何たるかを全く理解していないと言われても仕方がないのでしょう。
甲田町での議会の地域懇談会で、南沢議員を名指しで非難された市民は、高宮町に在住で、本会の会員ではありません。
当日初めてお会いし、懇談会終了後あいさつと自己紹介をしました。
市長を批判する市民は、本会以外にも多数おられるという証拠です。
なお、その市民の発言については、南沢議員は記録係だったので、自分で確認されれば済む問題です。
2.次に、1と2については回答されていますので、市民の皆さんに本会の見解を示します。
[1.石丸市政2年間の評価]
令和4年度予算は、災害復旧とコロナ対策とで例年に比して歳出が膨張し、基金の繰り入れを余儀なくされています。
特別な事情で膨らんだ基金繰入額約4.1億円で、基金残高約64億円を除して得た16年間で、基金が底をつくという、余りにもずさんな根拠を鵜呑みにしています。
通常の年に4億円余りの基金を取り崩すことはありません。
この説明は、欺瞞と言っていいでしょう。
そして、この貴クラブの見解は、市長の主張の丸写しであることを指摘しておきます。
ここにも、市長べったりの姿が見て取れます。
なお、本会は、市の財政が厳しい状況にあることは、十分認識していますが、政策抜きに、施設と事業の廃止のみに頼るやり方には反対です。
政策についても、副市長との関係で語るのは、市長の主張の丸写しです。
市広報紙についての見解は評価をしますが、市長の「国語力」発言は、二元代表制の一方へ向けて発する言葉ではありません。
内容以前の問題です。
以上のことから、貴クラブは「石丸市政2年間を容認されている」と理解しました。
[2.議決権と監視機能について]
議決権と監視機能については、「従来どおり是々非々で対応していく」との回答でしたが、前述したように「市長発言を丸写しにした見解」では、全く期待できないものと判断します。
[最後に]
貴クラブの2議員は、就任2年目ですから、地方自治や財政について見解を述べる力量はないのが当然です。
ただ、指摘したように市長の主張を丸呑みし、結果として市長べったりの姿勢を見ることができます。
ネット社会を狙った「議会攻撃というパフォーマンス」に走り、政策をないがしろにし、執行権を使って条例を骨抜きにする市長から距離を置き、「是々非々」の立場をとられることを期待します。
なお、本会としては、貴クラブの考え方は十分理解しましたので、次の貴クラブから受領する回答をもって、終了といたします。
また、本会に対して質問等がありましたら、後日面談して回答いたします。